【SUVだからこその絶景】”海の人”としても活躍するスバル 4代目フォレスター

アウトドア・アクティヴィティのための相棒としてSUVを選ぼうとするとき、僕達はついつい4WDシステムの優秀さや平地以外の場所に分け入るときの地面への干渉のしにくさといった“機能”にばかり目を向けてしまいがちです。もちろんいつでも行きたい場所に自由に行けるというのがSUVの本質的な価値ですし、そこに夢があるわけですから、そうした機能がしっかりと優秀であることは当然の前提であるべきでしょう。

更新日2019/08/19
TEXT:嶋田智之(Shimada Tomoyuki)、 PHOTO:柳田由人(Yanagida Yoshito)

けれど、アクティヴィティのための相棒は、同時に日常生活のための相棒でもあるわけです。どれほど悪路走破性が高くても、急な斜面にアプローチしやすい設計がなされていたとしても、そうした機能が強く求められるシチュエーションというのは日々の暮らしの中でそう直面しがちなものではありません。むしろ常に直面することになるのは、快適か?走らせて心地よいか? 扱いやすいか? 持て余したりはしないか? といった、1台の乗用車としてどうなんだ?ということでしょう。

 

そうしたことまで考えていくと、極めて総合得点が高いと感じられるのが、この2012年にデビューした4代目スバル フォレスターです。

まず、クルマの大きさが適切です。全長4,610mm×全幅1,795mm×全高1715mmというサイズは、大きすぎず小さすぎず。大人5人が窮屈な想いをせずに移動できる室内空間を持ちながら、混み合った街中でも持て余すことのない大きさ。クルマの四隅のつかみやすさを優先してデザインしたのかと思えるほどドライバーズシートからの視界がいいので、リラックスして走らせることができます。

また、一般的なセダンやステーションワゴンと同様、モノコックフレームをベースに作られているので、乗り心地が快適です。むしろ背が高く、サスペンションの伸び縮みする長さが豊かな分、同じクラスのセダンなどよりも快適といえるかも知れません。悪路走破性のみを考えるならラダーフレームを用いた本格クロカン系に軍配があがるでしょうが、それは乗り心地の良さを確保しにくい構造であることも確かなのです。

 

そして、ここがフォレスターの大きな美点なのですが、走りが実に気持ちいいのです。搭載している2.0L 4気筒エンジンは、アクセル操作に対するレスポンスが良好で、吹け上がりも小気味よく、スポーティであるとすらいえます。街中のストップ&ゴーで、じれったい想いをすることなどありません。

またこのエンジンはスバルのお家芸というべき水平対向式でエンジン自体の全高が低く、4WDシステムを構成するコンポーネンツが左右対称に配置されていて、クルマ全体の重心が低く抑えられるうえに前後左右のバランスに優れた構造となっています。そのため高速走行時のフラつきは極めて少なく安定していて、コーナーではしっとりと切れ味のいいスポーティなフィーリングが味わえるのです。走りの気持ちよさでは、SUVカテゴリーの中ではトップクラスに位置するといっていいでしょう。アクティヴィティのための目的地までのドライブも、眠たいよりは楽しい方がいいですよね?


取材協力・車両提供:SUV LAND横浜町田(東京都町田市)

今回はこのフォレスターを、SUV LANDさんにお借りして海釣りに連れ出してみました。ロッド、リール、ルアーケース。バケツにライフジャケットにタックルバッグにウエア類に──。必要な道具はあっさり無理なく積み込めます。分割可倒のシートをアレンジすれば1.8mぐらいまでの長物もそのまま飲み込んでくれます。

海釣りは道具を使うアクティヴィティですから、立ち入りが許されるのであれば可能な限りポイントの近くまで、そのままクルマで行きたいもの。

けれど、海際の足元は砂地だったり荒れ場だったりすることが多いです。そんな場面で威力を発揮してくれるのが、前輪と後輪への駆動力を状況に応じて電子制御で常に最適化しながら配分してくれるアクティブトルクスプリットAWD機構と、走破性を高めるための制御システムであるX-MODEの組み合わせ。X-MODEのスイッチをONにしておけば、エンジン、トランスミッション、ブレーキなどを電子制御で統合制御することで4つのタイヤのスリップを瞬間的に軽減してくれるので、想像以上にスムーズに悪路に立ち入れるし脱出できるのです。

このモードでは、通常ではスポーティな反応を見せるエンジンのレスポンスもかなり穏やかに抑えられ、微妙にエンジン回転を上げてじわりと進みたいときなどの操作もしやすくなるので、今回も石がゴロゴロした斜面や砂場を何事もなく切り抜けられただけでなく、とても走らせやすい印象に感心させられたのでした。

 

 

フォレスターとは“森の人”の意味。でも、森の人は海の人としても見事に役割を果たしてくれたのでした。

ちなみに今回撮影に連れ出したフォレスターは、2016年式の中間グレード、2.0i-Lをベースにした特別仕様車“スタイル・モダン”。上質な内外装が与えられています。当然ながら「ぶつからないクルマ」でお馴染みの運転支援システム、アイサイト3も備えています。走行距離は1万2000kmほどというこれからが美味しい頃合いで、価格は249.9万円。かなりリーズナブルに感じられました。

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