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【SUVだからこその絶景】唯一無二のスタイリングのFJクルーザーでカヌーへ出かけよう。

クルマを選ぶときの基準や条件は人それぞれですが、おそらく誰もが無視することができないのは、スタイリング・デザインでしょう。もちろんデザインの好みも千差万別ではありますが、一般的な傾向として述べるなら、日本人が印象的あるいは個性的と感じるクルマは欧米生まれであることが多いようです。それはSUVカテゴリーに関しても変わりません。

更新日2019/08/19
TEXT:嶋田智之(Shimada Tomoyuki)、 PHOTO:山田真人(Yamada Makoto)

けれど日本車にも、もちろん印象的かつ個性的なSUVというのは存在します。例えば、トヨタのFJクルーザーは、その筆頭株ではないでしょうか。

丸形のヘッドランプにオーヴァル型のフロントグリル、小さな顔の真ん中には現在のCIによるエンブレムではなく昔懐かしいような“TOYOTA”のロゴ。FJクルーザーは、1960年代から80年代半ばあたりまで生産され続けたFJ40型ランドクルーザーを連想させるスタイリングを持っています。

昔のクルマをそのままなぞるのではなく、部分的に特徴的なエレメントをイメージとして活用しながらまったく新しい造形を生み出すという、かなり高度な手法を持ってデザインされています。いわゆる “レトロモダン”と呼ばれる部類ですが、他に同様のコンセプトで作られたクルマは見当たりません。

まぁそうした面倒くさいような理屈っぽいお話を抜きにしても、眺めたり一緒に行動したりするのが楽しくなるような人懐っこいルックスであることに間違いはありません。

こうしたスタイリング優先型ともいうべきクルマであるがゆえ、“なんちゃってオフローダー”じゃないのか?なんて見方をされがちですが、とんでもありません。

FJクルーザーは、ランドクルーザー プラドと共通したラダーフレームをベースに開発されていて、サスペンションもプラド、北米トヨタのタコマや4ランナー(日本名:ハイラックス サーフ)といった悪路走破性に定評のあるモデルと同じもの。

エンジンも同様に4.0L V6で、日本仕様はパワーが276PS/5,600rpm、トルクが38.8kgm/4,400rpmとなり、トランスミッションは5速AT、駆動はトランスファーノブで切り替えるパートタイム4WDとされています。

またグレードによってはリアのデフロックが標準で備わっていたほか、空転した車輪にブレーキをかけて他の車輪に駆動力を配分するアクティブトラクションコントロールが全車にオプション設定されていました。つまりユニークな姿をしたデザインコンシャスなランクル プラド、といえるような存在なのです。

もうひとつFJクルーザーがヘヴィデューティな使い方に耐えうるクルマである証を述べるなら、シート表皮は防水・撥水ファブリック、ステッチは撥水加工、車内のフロアやデッキのカーペットは清掃しやすいラバー調マテリアル。さらにはドアハンドル、シフトノブとトランスファーノブ、空調のスイッチやダイヤル類は、厚手のグローブをして操作することを想定した大きさ、形状とされています。そうした諸々からハッキリと解るように、見た目よりもはるかにタフなクルマなのです。

今回はそのFJクルーザーをSUV専門店 SUV LANDさんにお借りして、湖でのカヌー遊びに連れ出しました。

全長4,635mm×全幅1,905mm×全高1,840mmというサイズがありますので、大人5人が窮屈な想いをせずに移動することはできます。が、一見2ドアに見えるものの実際にはピラーレスの観音開き式4ドアで、後ろ側のドアは、前のドアが空いた状態で内側に手を入れてドアハンドルを引かないと開けられない仕組みです。

それはこの唯一無二のスタイリングとのトレードオフ。家族全員がこれ1台で日々を過ごすには不便であるのも確かですが、もとよりFJクルーザーは後席を有効に使うこと”も”できる、基本はふたりでアクティヴィティを楽しむためのスペシャルティカー。それもギミックのひとつと考えて楽しむしかないでしょう。

また荷室のフラットな部分が後席を利用できる状態のままでは横幅1m8cm、奥行き92cmと、少々タイトであることも否めません。また荷室のドアが横開きなので、積み込みには開閉に必要なスペースを確保する必要もあります。

今回FJクルーザーに積み込んだのは、“アリー611オールラウンド 15フィート”という組み立て式のカヌーで、広げれば全長4m50cm、全幅94cmの堂々とした2人乗り。専用のバッグに収納すれば、1m12cm×42cm×50cmとかなりコンパクトになりますが、そのままでは荷室にはギリギリで収まりませんし、また1m52cmのパドルやライフジャケットその他も積み込まねばなりません。が、当然ながら後席を倒せば楽々クリア、です。そもそもカヌーが基本2人乗り、FJクルーザーを2シーターとして機能させるのはちょうどいい使い方なのかも知れません。

さて、走り出してまず驚いたのは、想像していたよりも遙かに乗り心地がよかったこと。一瞬、モノコックフレームだったっけ?と思ったほどです。ラダーフレームにありがちな、土台と上屋がときどき別々に動くような感覚は皆無。荒れた路面が続く場所では若干ラダーっぽさを感じることもありましたが、サスペンションが上下によく動いてくれることもあり、基本、街中でも高速道路でもとても快適で、長距離移動も苦になりませんでした。

そしてもうひとつ。意外や快速なのです。車重は1.9t前後あるはずですが、4.0L V6エンジンは、まったく苦もなくサルーンのようにスルスルとスムーズに速度を上げ、ゴー&ストップの多い街中でも気づかい無用であるばかりか、高速道路でも余裕綽々。しかも車内は常に静かです。身体に伝わってくる路面からの衝撃が優しいこともあって、高級感すらある乗り味です。

湖の水辺付近の砂利道など、FJクルーザーにとってはアスファルトの上と同じこと。試しにゴロゴロと拳大の石が転がり凹凸もあるところや泥濘地にも侵入してみましたが、ランクル譲りの4WDシステムにはどうってことはありません。SUVというより”The ヨンク”というべき頼もしさ。このシステムの100%のパフォーマンスを使わねばならないというシチュエーションには、なかなか出逢えないでしょう。300km/hオーバーの最高速を持つスーパーカーが実力のすべてを出し切ることがないというのと、よく似てる気がしますね。

 

FJクルーザーは、国内では2010年の年末に発売が開始され、今年の1月に販売が終了しました。手に入れるのはユーズドカーしかないわけですが、今回カヌー遊びの相棒を務めてくれたオレンジ色のスタイリッシュなクルマは2014年式で本体229.9万円という価格。相場的にもその前後のゾーンで充分に狙える、車格や存在感を考えたらお得感すら感じられるところにあるようです。

使い勝手には少々クセはありますが、SUVとはSport Utility Vehicleの略、つまりはそもそも「遊びのための多目的車」なのです。であれば遊び心と使い切れないほどの潜在能力を持ったFJクルーザーは、立派に「あり!」だと思いませんか?

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