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【SUVだからこその絶景】3代目エクストレイルで星空を観に行こう！
いまやコンパクトからフルサイズ級に至る、全クラスで販売が好調なSUVカテゴリー。その最大の魅力はいうまでもなく、非日常的な世界に踏み入れる際の敷居がフツーのクルマより圧倒的に低いことです。
更新日2019/08/19TEXT：小野泰治(Ono Taiji)、 PHOTO：赤松 孝(Akamatsu Takashi)
源流がクロスカントリー4WDに求められるとあって、例えば乗用車ベースのFFモデルでも悪路走破性はハイレベル。最低地上高が高くボディ前後の対地アングル（路面に干渉するまでの角度で、この数値が大きいほど走破性が向上します）に優れ、なおかつ前後方向の接地面積が広くなる大径タイヤを履くとなればそれも当然。
乗用車では走るのが躊躇われるような場所でも、気軽に踏み入れることができます。
もちろん、そうはいっても油断は禁物。本格的なオフロード、あるいは道と呼べないような難所に入るには相応の準備が必要になりますが、とりあえず4WDのSUVなら一般的なドライバーが行きたいと思うスポットのほぼ全域をカバーできることは請け合えます。
車両提供・取材協力：SUV LAND千葉（千葉県千葉市）
というわけで、今回はSUVの中でも比較的身近なミドル級のモデルで編集部とっておきの夜空が美しい場所を目指してみました。
試乗車は、2015年式のエクストレイル。２リッターガソリンエンジンにCVTミッションを組み合わせ、駆動は日産自慢のインテリジェント4×4とした仕様でした。
この4WDシステムは、経済性向上が期待できる2WDモードと走行環境に応じて随時前後の駆動配分をコントロールするオンデマンド4WDのオートモード、そして走破性を最大限に高めるため駆動配分を前後50対50に固定できるLOCKモードが備わるエクストレイルならではの“キラーコンテンツ”。
３代目の現行型になって外観が乗用車的なテイストに激変したエクストレイルですが、その中身は依然としてこのクラスの中でも硬派な部類に属しています。
ちなみに試乗車は日産の特装車部門、オーテックが手がけたモード・プレミアでシートが２トーンのオールレザーになるなど、内外装がスタイリッシュにコーディネート。年式としては２年落ちでしたがオートクルーズや運転支援システムといった快適装備も備わり、マイレージは１万5000㎞ほど（取材時）。
価格は239.9万円でしたが、新車だと300万円を優に超えてしまうことを考えれば、お買い得度も高いといえる個体でした。
その走りは、気の利いたファミリーカーとしても満足できる出来映えでした。取材時は２名乗車と負荷が小さい環境でしたが、動力性能は必要にして十分。さすがにスポーティと呼べるほどパワフルではありませんが、街中から高速のクルージングまでソツなくこなすパフォーマンスは確保されています。
また、アクセル開度の小さい領域ではエンジン回転が低く抑えられるので、静粛性は最新モデルと比較しても不満はありません。低速域では少し路面からの入力が大きく感じる足回りも、いったん速度が上がってしまえばしなやかに動くので、長距離ドライブのパートナーとしてもオススメできます。
そして、走破性の高さはまさに定評通り。編集部が選んだ夜景スポット、実は最後の数百メートルが荒れたダートで道幅がタイト。
さらに傾斜がかなりきつい場所だったのですが、エクストレイルはオートモードのまま特別なスキルを使うことなく涼しい顔で到着することができました。
この際、同行したカメラマン氏のステーションワゴン（FF駆動）が途中でスタックしてしまったこと、さらには路面の状況を一切気にせず走れたことを考えれば、こんなシチュエーションにおけるSUVの優位性は疑うべくもないでしょう。
目的地の一歩手前がタフな路面、というのは絶景スポットの“あるあるネタ”ですが、SUVならその場所に辿り着ける確率が格段に高くなるというワケです。
今回は素晴らしい星空とのツーショットでしたが、SUVならこんな非日常の世界を並みの乗用車よりずっと身近なものにできるのです。
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