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C-HRとヴェゼルのハイブリッドの上級モデル、どっちが買い?
国産コンパクトSUVの人気を2分する、トヨタ C-HRとホンダ ヴェゼル。いずれもハイブリッドモデルをラインアップに加えています。ここでは、C-HRとヴェゼルのハイブリッドの上級モデル、C-HR Gと、ヴェゼル ハイブリッドZ ホンダセンシングを比較し、性能や居住性、使い勝手を検証します。
更新日2019/10/02ハイブリッドの機構の比較
ハイブリッドシステムといっても、その機構・方式は、メーカーによって違っています。トヨタのC-HRと、ホンダのヴェゼルに搭載されるハイブリッドシステムには、どんな違いがあるのでしょうか?比較してみましょう。
・C-HR(THS Ⅱ)
C-HRに採用されるTHS Ⅱは、1.8Lのガソリンエンジンの動力を、動力分割機構を用いて発電機と駆動用モーターとに振り分けるスプリット(シリーズパラレル)方式のハイブリッドシステムです。
制御は非常に複雑になりますが、走行しながら発電を行うこともできるため、燃費性能が良く効率も高いことが魅力。ただしシステム全体が大きいため、コンパクトなボディで4WDにすることが難しいと言われています。
・ヴェゼル(SPORT HYBRID i-DCD)
ヴェゼルには、1.5Lのガソリンエンジンと、モーターを内蔵した7速のDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を組み合わせた、パラレル方式です。
この方式では全体をコンパクトに設計できるため、重量を軽く、体積を小さくできるというメリットがあるいっぽうで、モーターが1つのため、駆動と発電が同時にできないというデメリットもあります。
またDCTは、エンジンとモーターの動力を接続・切断を兼ねる構造になっておりモーターのみの走行も可能にしていることもSPORT HYBRID i-DCDの特徴です。
C-HRのエンジンは、アトキンソンサイクルの1.8L 直列4気筒。最高出力は72kW(98PS)/5,200rpm、最大トルクは142Nm(14.5kgm)/3,600rpm。組み合わせられるモーターは、最高出力53kW(72PS)、最大トルク163Nm(16.6kgm)で、動力性能として発揮できるシステムの総合出力は90kW(122PS)。JC08モード燃費は30.2km/Lとなっています。
対するヴェゼルは、1.5L直列4気筒直噴DOHC i-VTECで、最高出力97kW(132PS)/6,600rpm、最大トルク156Nm(15.9kgm)/4,600rpm、搭載されるモーターは最高出力22kW(29.5PS)、最大トルク160Nm(16.3kgm)で、動力性能として発揮できるシステムの総合出力は112kW(152PS)。燃費は、27.0km/Lとなっています。
駆動方式は、C-HRがFF(前輪駆動)のみ。ヴェゼルは、FFと4WDがラインアップされています。
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室内の広さと装備の違い
C-HRとヴェゼルの室内の広さを比較してみましょう。両車のスペックは以下のとおりです。
・C-HR
室内長:1,800mm
室内幅:1,455mm
室内高:1,210mm
・ヴェゼル
室内長:1,930mm
室内幅:1,485mm
室内高:1,265mm
スペース効率やデザインの違いにより、室内はヴェゼルのほうが広くなっています。ヴェゼルはセンタータンクレイアウトによる後席の居住性の高さや、リアシートを跳ねあげたりダイブダウンをさせることができるので、大きな荷物や背の高い荷物を頻繁に出し入れするにも便利です。
続いてC-HR Gと、ヴェゼル ハイブリッドZ ホンダセンシングのエクステリア(外装)、インテリア(内装)に関連する装備のいくつかを比較してみましょう。
・C-HR G
3本スポークステアリングホイール(本革巻き)、快適温熱シート(運転席・助手席)、電動ランバーサポート(運転席)、Bi-Beam LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付)+LEDクリアランスランプ+LEDシーケンシャルターンランプ+LEDデイライト、18インチアルミホイール
・ヴェゼル ハイブリッドZ ホンダセンシング
本革巻ステアリングホイール、運転席&助手席シートヒーター、LEDヘッドライト(ハイ/ロービーム、オートレベリング機構付)、17インチアルミホイール
さすが上級モデルだけあって、両車の装備は充実しています。なかでも、C-HRの電動ランバーサポート、LEDシーケンシャルターンランプ、18インチアルミホイールなどが目に付きます。
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先進安全装備の違い
・C-HR「トヨタ・セーフティ・センス」
前方の車両や歩行者を、ミリ波レーダーと単眼カメラで検出し、衝突の可能性がある場合は警報ブザーとディスプレイ表示で警告。ブレーキによるサポートも行うプリクラッシュセーフティ、車線の逸脱を回避するサポートを行うレーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビーム、全車速追従機能付レーダークルーズコントロールなどが装備されます。
・ヴェゼル「ホンダセンシング」
ホンダセンシングでは、衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、路外逸脱抑制機能、車線維持支援システム、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)など、C-HRと同様、先進の安全装備が搭載されています。
ただし、ACCの機能は両車で異なります。C-HRの場合は全車速(0km/h以上)に対応、つまり渋滞時に車両が停止するような状況でも作動しますが、ヴェゼルに搭載されるホンダセンシングには渋滞追従機能がありません。
C-HRは燃費性能と走りのバランスが良く、先進的な装備が魅力。ヴェゼルは4WDも選べ、インテリアの質感とリアシートの居住性が魅力になります。
それぞれの販売価格はC-HR Gが、292万9200円。ヴェゼル ハイブリッドZ ホンダセンシング(FF)は、271万円。この約20万円の差を大きいと取るのか、小さいと取るのかは、クルマを選ぶ基準をどこに置くかでも変わります。