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イギリスを代表するブランドが作ったSUV ロールス・ロイス カリナンとベントレー ベンテイガをチェックする
イギリスの自動車ブランドが作ったSUV、ベントレー ベンテイガとロールス・ロイス カリナン。最高級ブランド同士のSUVは一体どんな内容になっているのか、エクステリア(外装)、インテリア(内装)、パフォーマンスの3つのポイントから特徴をお伝えします。
更新日2019/10/17カリナンとベンテイガ は対照的なエクステリアを持つ
カリナンのボディサイズは全長5,340mm×全幅2,000mm×全高1,835mmとなっていて、国産SUVではほとんど見ることのない規格となっています。エクステリアデザインはこれぞロールス・ロイスであると思わせる様な存在感を放っています。ロールス・ロイスでお馴染みのマスコット、スピリット・オブ・エクスタシーももちろん健在です。全体的に角ばったエクステリアとなっている点や、大型のフロントフェンダーとスタイリッシュなボンネットデザインは、もはやロールス・ロイスの特権と言ってもいいくらいでしょう。面白い機能として、車内に乗り込む際に車高を40mm下げ、スタートボタンを押すと車高を40mm上げる(元に戻す)機能も備えています。そんな機能が付いているのは高級SUVならではでしょう。
一方、ベンテイガのエクステリアデザインはカリナンと違って全体的に丸みを帯びたものとなっています。カリナンと比べると見た目で強烈なインパクトを残すほどではないですが、大型のフロントフェンダーやベントレーお馴染みの丸目のライトやフロントグリルなどでベントレーらしい存在感をキッチリと放っている点はさすがベントレーといったところでしょう。ボディサイズは全長5,150mm×全幅1,995 mm×全高1,755 mm、と、全体的にカリナンよりもコンパクトに仕上がっています。
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高級SUVはこうあるべきだと思わせるほどのインテリア
カリナンのインテリアはブラックとベージュをメインカラーとしています。シートはベージュに統一されていて、控えめながら高級感のある雰囲気を醸し出している印象です。ダッシュボードがインパネ周りを包み込むようなデザインで、エクステリアデザインとの統一感を感じます。
ベンテイガのインテリアはブラック、ブラウン、ベージュの3色メインとしたカラーリングです。ブラウンカラーのシフト周りやインパネ、そしてベージュカラーのシートやドア内張そしてグローブボックスなどによって醸し出される高級感を、ブラックカラーのダッシュボードやアームレストなどでキッチリと抑え、上品な車内を生み出しています。運転席・助手席のシート上方に入っているベントレーのエンブレムも印象的です。カリナンとベンテイガのインテリアを比べると、カリナンのほうがパワフルな印象で、これに対してベンテイガはパワフルさよりもラグジュアリーよりという印象を受けます。インテリアのカラーリングからもその傾向を読み取ることができます。
泣く子も黙るハイパーフォーマンスSUV同士
カリナンには6.7L V型12気筒48バルブエンジンを搭載、最高出力420kW(571PS)/5,000rpmに最大トルク850Nm/1,600rpmという高いスペックを発揮します。一般道路でも高速道路でも、間違いなくストレスフリーで気持ちよく走行することができるでしょう。変速機には電子制御8速ATが採用されています。駆動方式にはもちろん四輪駆動です。悪路での走破性を高める走行モードも用意されていて、エブリウェアボタンを押すだけで切り替えることができるようになっています。オンロードもオフロードも快適でパワフルな走りを体感することができるのです。車両重量は2,750〜2,850kg、ホイールサイズは21インチを標準装備です。
ベンテイガに搭載されているエンジンは6.0L W型12気筒ツインターボTSIエンジンです。最高出力447kW(608PS)/6,000 rpmに最大トルク900Nm(91.63kgm)/1,350〜4,500rpmのスペックを発揮、カリナンと比べると最高出力、最大トルク共に高い数値となっています。トランスミッションには8速ATです。駆動方式は四輪駆動を採用、オンロードでもオフロードでも快適でパワフルな走りを与えてくれます。車両重量は2,530kgとなっていて、カリナンよりも軽量であることがわかります。ホイールは21インチホイールを標準装備しておりこれはカリナンと同じです。また、ベンテイガではオプションで20インチと22インチを選択することもできます。
どちらも千万円単位の超高級SUVであることに変わりはありませんが、エクステリア、インテリア、パフォーマンスの方向性は違っていて、ロールス・ロイス カリナンはどちらかといえばラグジュアリー志向、ベントレー・ベンテイガ はスポーツ志向の強いSUVと言えるでしょう。ぜひ、機会があれば体感してみてください。