同じプラットフォームの兄弟車、どっちが買い?【レネゲード vs 500X】

ジープとフィアットのコンパクトSUVであるレネゲードと500X。どちらもFCA(フィアット・クライスラー・オートモビル)傘下のブランドで、共通のプラットフォームを使用して共同開発された、いわゆる兄弟車です。とはいえ、両車の成り立ちは異なりますから、同じ作りでは商品になりません。FCAは、どのような仕方で、レネゲードと500Xにそれぞれのブランドを特徴づける個性を与えているのでしょうか。

更新日2019/10/29

デザインの違い

レネゲード 2019

レネゲードは、ジープブランド初のコンパクトSUVとして、2014年に登場しました。
プラットフォームは、FCAが開発したモジュラープラットフォームのスモール-ワイド 4×4アーキテクチャーで、フィアット 500のワゴンモデルであるフィアット 500L(日本未発売)を始め、500X、ジープ コンパクスなどにも使用されています。

レネゲードのエクステリア(外観)デザインは、ジープの原点である米国軍用小型四輪駆動車、ウィリスMBの特徴を意識したもので、丸目2灯ヘッドライトや7スロットグリル、台形ホイールアーチなど、ジープの伝統的なテイストを取り入れながら、現代的な処理でスタイリッシュに仕上がっています。

レネゲード 2019

テールランプやヘッドライト、ルーフに使われているXマークは、米軍が1940年代に使用していた燃料携行容器であるジェリー缶をモチーフにしたもので、こうしたユニークで遊び心のあるディテールが生きてくるのも、コンパクトサイズならではと言えるでしょう。

フィアット 500X 2019

いっぽうフィアット 500Xのデザインは、コンパクトカーの500がベースです。
フィアット 500は、もともとフィアットがイタリアの国民車として1957年から販売していたヌォーヴァチンクエチェントを現代版にアレンジしたいわゆるネオクラシックで、そのポップで親しみやすいデザインが特徴です。
それに上下に分割されたデイタイムドライビングライトや、アンダーガードをモチーフとしたバンパーデザイン、ブラックアウトされたフェンダーアーチモールなどによって、クロスオーバーSUVの力強さが表現されています。

コンパクトだけどジープらしさをしっかり備えたレネゲードを紹介

 

グレード構成の違い

レネゲードと500Xのグレード構成と価格は、以下のとおりです。500Xは2019年のマイナーチェンジで、日本国内向けの4WDモデルがカタログ落ち、FFのみの展開となっています。

◯ジープ レネゲード
ロンジチュード(FF):299万円
リミテッド(FF):362万円
トレイルホーク(4WD):387万円

◯フィアット 500X
500X(受注生産):299万円
500X クロス:341万円

ベースグレードの価格は同じで、基本的な快適装備や機能も十分ですが、LEDヘッドライトやアダプティブクルーズコントロールなど、さらに充実した装備が欲しい場合は上級グレードを選ぶと良いでしょう。

 

エンジンなどの違いは?

2019年9月現在、それぞれ搭載されているパワーユニットは、セントラルダイレクトインジェクション、インタークーラーターボなどを備えた1.3Lの直列4気筒マルチエア2エンジンで、最高出力の111kW(151ps)/5,500rpm、最大トルクは270Nm(27.5kgm)/1,850rpmも共通。
ただし、レネゲードのトレイルホークのみ、4WD用にハイチューンが施され、最高出力132kW(179ps)/5,750rpmを発生します。

燃費(WLTCモード総合)は、ともに13.5km/Lですが、市街地、郊外、高速と細かく比較すると、若干の違いが認められます。

燃費比較 レネゲード:500X
WLTC(総合)モード 13.5km/L:13.5km/L
市街地モード 9.7km/L:10.4km/L
郊外モード 14.0km/L:13.6km/L
高速道路モード 15.8km/L:15.4km/L

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ラゲッジルームの広さの違い

レネゲード 荷室 2019レネゲード

クロスオーバーSUVの使い勝手を左右する要素のひとつ、ラゲッジルームの広さは、351L(レネゲード。ISO3832方式で測定)と350L(500X。VDA方式で測定)でほぼ同じです。ただし、リアシートを格納した状態になると、スクエアなスタイリングのレネゲードが1,297L、500Xは1,000Lと、かなりの違いになります。

フィアット 500X 2015
500X

ちなみに、それぞれの測定方法は、VDA(ドイツ自動車工業会)が、容量1.0L(200mm×100mm×50mm)の箱を用いるのに対し、国際規格であるISOに基づいたISO3832方式は、1.0Lから8.0Lまで、5種類の容器を組み合わせて計測するやり方で、結果はほぼ変わりません。

タイプA:8.0L(400±1mm×200±1mm×100±1mm)
タイプB:1.0L(200±1mm×100±1mm×50±1mm)
タイプC1:4.0L(200±1mm×200±1mm×100±1mm)
タイプC2:4.0L(400±1mm×100±1mm×100±1mm)
タイプC3:4.0L(400±1mm×200±1mm×50±1mm)

プラットフォームの2台ですが、レネゲードはジープというブランドのコンパクトSUVとして、最上級モデルにオフロード性能の高い4WDを用意していることがポイント。
500Xは、イタリアの大衆車として誕生したヌォーヴァチンクエチェントのイメージを上手に昇華したクロスオーバーモデルで、アーバンユースをメインに企画されたモデルと言えます。

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