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【SUVで紅葉を見に行こう】山口県の紅葉スポット8選

本州の最西端に位置する山口県は、日本海、瀬戸内海、響灘と三方を海に開かれているなど自然の景観が美しく、歴史好きの方には、幕末期に多くの逸材を輩出した「松下村塾」や日本最古の天満宮の「防府天満宮」、そして毛利氏ゆかりの地などもあり、見どころが豊富な県です。 また、由緒ある寺や歴史的建造物周辺には必ずといって良いほど美観な花木が植えられた庭園があり、景勝地などを含めれば山口県には沢山の紅葉スポットがあります。県内はもとより九州などからも観光客が訪れています。そんな山口県の紅葉スポットを厳選して紹介します。

更新日2019/10/30

5.宗隣寺龍心庭(そうりんじりゅうしんてい)


宗隣寺は、唐より来朝した為光和尚が宝亀8年(777年)に松江山普済寺として創建されたと伝えられ、その後寛文10年(1670年)に宇部領主であった福原広俊が、菩提寺として再興した禅宗の名刹で、紅葉で有名な庭園が本堂の北側にあります。

国の名勝庭園に指定されている宇部の宗隣寺庭園「龍心庭」は、約650年前の南北朝時代に築庭された県下最古の名園です。そして、国内に2ヶ所しかない、山畔を利用した築山泉水庭園には、サツキやツツジ、モミジなどが植樹されています。例年では10月末ごろから色づき始め、紅葉に彩られた庭園は格別です。

山水の景色を表現し、禅の真髄を説いていたといわれている須弥山式禅宗庭園には、池中には希望の出船を前に帆を休めて佇む様を表した「夜泊石」が置かれています。そんな歴史深い風情漂う境内で、ゆったりとした秋のひと時を満喫してみてはいかがでしょう。

住所:宇部市大字小串210
アクセス:山陽自動車道・宇部ICから約10分

 

6.秋吉台の草もみじ


その昔、遠い海でサンゴ礁として誕生した、特別天然記念物に指定されているカルスト大地の秋吉台には、その名残の石灰岩が点在する草原に、秋にはススキの穂が伸びてきます。もみじといっても紅葉とは異なり、赤くはありません。また、イチョウのような鮮やかな黄色でもありません。銀色の波のようにうねる初秋から穂が陽だまりで金色に揺れる頃には、「草もみじ」として大地をオレンジ色に染め上げます。

そして、10月下旬にはセンブリ、リンドウ、ウメバチソウなどの秋の花も可憐に咲きます。クルマで移動中でもススキの景色は楽しめるのですが、長者ヶ森駐車場に立ち寄って、ゆっくりと見学するのもおすすめです。

秋の陽差しで輝き揺れるススキの穂の光景は、思わず息をのんでしまうでしょう。また、散策路が整備してあるので気楽に草もみじの中を散策できます。夏の緑の大地から、秋にかけての草もみじと呼ばれるオレンジの大地へと表情を変える秋吉台は、四季折々の自然美で訪れる方を迎えてくれます。

住所:美祢市秋芳町秋吉台
アクセス:小郡萩道路秋吉台ICから約10分

 

7.天徳寺(てんとくじ)の大いちょう


右田ヶ岳のふもとにあり、右田毛利氏の菩提寺でもある天徳寺。そのイチョウは、同寺の境内、山門の脇に位置する老巨樹で、市の天然記念物にも指定されています。このイチョウは中国大陸から渡来してきた雌雄異株(しゆういしゅ)の落葉高木であり、雌樹は秋に黄色の種子を熟し、種子中のぎんなんは食用となっています。

また、この樹は雌樹で、目通り幹囲約7.15m、根廻り約11.5m。樹高は、幹が高さ10mのところで伐られていますが、その上部から数枝が四方に分岐し、全体として約19mもあります。

幹の下部には空洞が見られますが、樹齢約800年と伝えられていながらもも樹勢は旺盛で、その姿は壮観。また、晩秋には地面がイチョウの落ち葉がじゅうたんのように広がります。県内では、県指定の徳地町「妙見社の大イチョウ」に並ぶ巨樹です。11月上旬〜11月下旬には、この樹齢約800年の大木が黄金色に身を包みます。

住所:防府市下右田668
アクセス:山陽自動車道・防府西ICからクルマで約10分

 

8.紅葉谷公園(もみじだにこうえん)


紅葉谷公園は岩国藩主吉川氏の居館跡である吉香公園に隣接しています。かつて、一帯は寺谷と言われ、寺院が集まっていた場所です。その古くからあった寺院庭園を大正時代に公園化したもので、紅葉が美しいのでこの名がついたとされています。

隣り合う吉川家墓所と相まって、西の鎌倉とも呼ばれています。公園内には、悠然と佇む「六角亭」、臥龍梅の咲く「洞泉寺」、枯山水庭園のある「永興寺」 など、見所が盛りだくさん。「紅葉谷公園」の名から想像できるとおり四季おりおりの変化は大変美しく、特に紅葉は時間を割いてでも訪れる価値が充分あります。

錦帯橋から徒歩約5~6分の近さにありながら、一般的な観光コースから外れた位置にあるため、常に静かで落ち着いた雰囲気に包まれた風流な公園です。紅葉シーズンでも訪れる方も少ないので、現在も「永興寺」「洞泉寺」という2つのお寺とともに、ゆっくりと紅葉を見ながらの散策が楽しめます。

住所:岩国市横山1-10-27
アクセス:山陽自動車道・岩国ICから約10分

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