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三菱 デリカD:5のディーゼルエンジンとガソリンエンジン、どっちを選ぶ?
三菱のミニバン、デリカD:5が、2019年2月にビッグマイナーチェンジを実施しました。ディーゼルモデルは迫力のあるデザインに、ガソリンモデルは従来のデザインのまま、継続販売となりました。装備も価格も異なる両モデルですが、果たしてどちらを選ぶと良いのでしょうか?それぞれの特徴を解説いたします。
更新日2019/12/03新型の顔はより都会的に、旧型はよりRVライクに
デリカD:5のディーゼルモデルは、近年三菱が取り入れているデザインコンセプト、ダイナミックシールドに基づいたエクステリアになりました。ボディのサイドからフロントに向かって一体感のある、回り込むようなデザインによって力強さと安心感を表現しています。
ミニバンのように面の大きいモデルでは、ダイナミックシールドによる迫力が一段と増し、しかもLEDの縦型ヘッドライトとの組み合わせが強い個性を放っています。評価の分かれるデザインかとは思いますが、もともとデリカというモデルそのものが、オフロード性能も追求したミニバンという特異性があるため、そのキャラクターに十分マッチしていると言えます。もちろん道なき道を走るようなシーンにも似合いますが、都会を走らせても違和感はなく、ただ斬新なだけではないセンスの良さを感じます。
インテリア(内装)にも大きな変更が加えられ、直線を基調としたデザインのダッシュボードに木目調パネル、近代的でシステマチックな雰囲気のセンターパネルなど、質感が大幅に向上しています。
一方ガソリンモデルは、2007年に登場した従来のモデルから、基本的にデザインの変更はありません。それでもデリカというキャラクターを際立たせるデザインは、他のミニバンとは一線を画す、流行に左右されない個性があります。
直線を基調としたシンプルな造形と面で構成されていますから、砂浜や山道など、オフロードを走るシーンがよく似合う、RVライクなデザインと言えるでしょう。
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燃費はどっちのエンジンが良い?
ディーゼルモデルは4WDのみの設定となります。エンジンは2.2L 直列4気筒DOHC直噴ターボで、最高出力は107kW(145PS)/3,500rpm、最大トルクは380Nm(38.7kgm)/2,000rpm、車両重量は最も軽いMで1,930kg、トランスミッションは8速ATで、JC08モード燃費は13.6km/Lとなっています。
一方ガソリンモデルには2WDと4WDが設定され、それぞれ搭載されるエンジンが異なります。
2WDには2.0L 直列4気筒SOHCが搭載され、最高出力は110kW(150ps)/6,000rpm、最大トルクは191Nm(19.4kgm)/4,200rpm、車両重量は最も軽いMリミテッド パッケージで1,680kg、トランスミッションはCVTで、JC08モード燃費は13.0km/Lというスペックです。
4WDには2.4L 直列4気筒DOHCエンジンが搭載されます。最高出力は125kW(170ps)/6,000rpm、最大トルクは226Nm(23.0kgm)/4,100rpm、車両重量はMリミテッド パッケージで1,770kg、トランスミッションはCVTで、JC08モード燃費は10.0km/Lとなります。
単純に両車を比較すると、パワーではガソリンの方が上回っていますが、トルクは圧倒的にディーゼルモデルの方が優れており、低回転域での使いやすさはディーゼルモデルの方が上だと言えるでしょう。燃費に関してもディーゼルエンジンの方が優れており、燃料の値段も軽油の方が安いですから、維持費という面でもディーゼルモデルに軍配が上がるでしょう。
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先進装備を求めるならディーゼルが良い?価格は?
装備や価格の面では、ディーゼルモデルとガソリンモデルで大きな違いがあります。
ディーゼルモデルはヘッドライトがLEDになるほか、先進の安全装備が標準となります。レーザーレーダーやカメラを用いて前方車両や歩行者の存在を認識し、衝突の危険があるときには警告、ブレーキ制御を行う衝突被害軽減ブレーキシステムや、車線逸脱警報システム、先行者の加速・減速・停止に対応して追従走行を行うレーダークルーズコントロールシステムなどが装備されます。
一方ガソリンモデルは、ヘッドライトは従来のディスチャージ式となり、先進の安全装備はオプションでも設定されていません。下位グレードにはクルーズコントロールも装備されませんから、内装デザインも含めて、一世代前の印象はぬぐいきれません。
しかし注目すべきなのは価格です。ディーゼルモデルの価格は、4WDの「M」で391万3,800円、ガソリンモデルの4WD「M-Limited Package」で295万200円と、その差は100万円近くあります。
同じモデルでこれだけ価格差があるのであれば、単純に装備だけで選ぶというのではなく、使用環境に応じたコストパフォーマンスも考慮に入れると良いでしょう。先進の安全装備と迫力のあるデザインを求めるならディーゼルが良いと思いますが、年間の走行距離が少なく、釣りやアウトドアなどのオフロード走行がメインという方はガソリンモデルという選択もアリでしょう。
ディーゼルモデルとガソリンモデルには様々な点で違いはありますが、基本的なシャシーは同じです。ミニバンでありながら高い悪路走破性を持つという独特の個性はどちらも味わうことができますから、ぜひご自分の使用環境に応じて最適なモデルを選んでみてください。