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【SUV映えを探しに行こう!】ビショーネのスポーツSUVで、中伊豆の大蛇にトライ!

アルファロメオ ステルヴィオは、とかくニュルの最速ラップをマークした、クワドリフォリオが話題になりがちですが、レギュラーモデルも負けてはいません。そんなステルヴィオのディーゼルモデルで、冬の伊豆を楽しみます。

更新日2020/02/20

TEXT:嶋田 智之(Shimada Tomoyuki)、 PHOTO:宮越 孝政(Miyakoshi Takamasa)、
MODEL:星沢しおり(Hoshizawa Shiori)

SUVというカテゴリーは、乗用車のメインを張るかのような現在のポジションまで発展してくるプロセスのなかで、すっかり細分化をはたし、さまざまな方向性のクルマを生み出してきました。

言葉が重複するので違和感があるかも知れませんが、スポーツSUV。つまりは、“スポーツ(スポーツドライビング)+スポーツ(気晴らしor遊び)+ユーティリティ(役に立つ)、ヴィークル(乗り物)”としか呼びようのない、まるでスポーツカーのような走りの楽しさを持つSUVもそのひとつ。そっちのテイストを与えられたモデルが、かなり増えてきてるのです。

その筆頭はといえば、問答無用でアルファロメオ ステルヴィオでしょう。いまやスーパーSUVともいうべき、600馬力だとか650馬力だとかのエンジンを積んだモデルも存在しますが、それはまた別の話。シンプルに、“ドライビングフィールがもっともスポーティ”なのがステルヴィオ、と思うのです。

そもそもアルファロメオは古い歴史を持っていて、第2次世界大戦より前の時代には、レーシングカーやオートクチュールのようにして車を製造する、超高級メーカーでした。戦後になって量産車メーカーに転身しましたが、それでもファミリーセダンにもレーシングカーばりの高性能エンジンを当たり前に積むようなところがありました。

そうしたバックボーンを持つアルファロメオが、満を持して送り出したSUVなのですから、ただ者であるわけがありません。

たとえば、ステアリング操作に対する反応のシャープさの指針といえるステアリングギア比は11.7対1と驚異的にクイックな値。たとえば、クルマの動きのバランスを担う車体の前後重量配分は50対50と理想的なもの。たとえば、アルミやカーボンといった軽量素材を多用した設計。たとえば、4WDはコントロール性を重視した、いまどき珍しい後輪駆動ベース。

「それって、いまやリアルなスポーツカーでもなかなかできないことなんじゃない?」という要素が、並べ立てたらキリがないほど盛り込まれているのです。

そんなステルヴィオを試す、今回のテーマは『天城越え』。目的は、伊豆エリアの気持ちいいワインディングロードを堪能することですが、じつは天城あたりでは名物のイノシシ料理がちょうど旬。食い意地企画に終わりはないのです。

東名高速から小田原厚木道路を経由して、真鶴道路、熱海ビーチラインと海岸沿いを進みます。高速道路や一般道でのステルヴィオの乗り心地は、引き締まった感触が少々強めですが、へんな揺すられ方を強いられないので、じつはロングを走っても疲れが少ない部類です。

いかなる場面でもありがたいのは、2.2Lターボディーゼルエンジンの力強さ。シリーズのメインとなる最高出力206kW(280ps)の2.0L 直4ガソリンターボで、そちらはレスポンスの良さと伸び感のあるフィール、豊かなトルクとシャープなパワー、それに近年の乗用車用エンジンとしては望外の快音と、速さと気持ち良さを兼ね備えている、かなり好ましい出来栄えです。が、ディーゼルターボも負けていません。

最高出力154kW(210ps)/3,500rpmに、最大トルクは2.0Lガソリンターボを70Nmも凌ぐ470Nm/1,750rpm。これはクラス最強レベルといえる強力なアウトプットです。

その性格は、ディーゼルターボが持ちうる長所を大きく膨らませたようなモノ。たった1,250rpmで300Nm、1,750rpmで470Nmという野太いトルクを解き放つから、走りはじめた瞬間から極めて強力です。

ゆったり高速道路や街中をクルージングするときの分厚いトルクに守られた走らせやすさ、そしてアクセルペダルを踏み込んだときのズドンと加速していく痛快という言葉ではたりないぐらいの勢い。思わずニヤリとさせられます。

しかも力強さは一瞬の打ち上げ花火のようなものではなく、ディーゼルターボにしてはかなり息が長いのです。

鋭いレスポンスを感じさせてくれる回転域は3,800rpm前後ぐらいまでですが、気分を削ぐような頭打ち感はなく、8速ATの変速が巧みに美味しい領域を繋いでくれるし、ターボラグもまったく感じられないから、加速そのものが素晴らしく伸びやかで気持ちいい。得られるスピードの面でもガソリン・ターボに負けてる気はせず、かなり速い部類に入ると思います。

サウンドはもちろんディーゼルならではのものですが、カラカラ音がほとんどないせいか耳障りな感じはなく、高速道路などでの巡航時にはタイヤのロードノイズのほうがハッキリしてるほど静か。

そして回転が高くなるにつれてディーゼルっぽさが抜けて、次第に雄々しく響くような音質へと変わっていくサウンドチューニングもなかなかのもの。アルファロメオがこのエンジンを、“スポーツディーゼル”と呼んでいることに素直に納得、です。

まずは、三筋山を目指します。大蛇の道と渾名されるススキのなかの、うねうねした道を登り切ったところの駐車場からの展望が素晴らしいと聞いていたからです。アルファロメオのエンブレム、片側が大蛇ですしね。

足を踏み入れて驚いたのは、舗装されている部分はところどころ呆れるほど狭く、片輪をダートに落とさないと曲がれない箇所があったり、急勾配だったり。路面も荒れ気味で、砂や泥が浮いているところも多々。それらの複合技が次々と現れます。

これは普通の乗用車はもとより、ちょっとした生活4駆でもキビシイかも…。
ところが、ステルヴィオの4WDシステムは優秀でした。電子制御によるオンデマンド式4WDの一種なのですが、駆動力は通常で100%後輪に送られ、必要が生じたときのみ最大50%が前輪に送られます。

普段は後輪駆動らしいレスポンスに優れた走りを楽しむことができ、いざというときに全輪駆動ならではの、安定性や駆動力を得ることができる、という仕組みです。

大蛇の道では、その”いざ“というときが結構あったのですが、右後輪が滑った、左後輪のグリップが抜けた、というそのたびに、前輪が路面を噛んでグッと引っ張り上げてくれるような感覚があって、基本、そう困難ではなく山の上の駐車場まで辿り着くことができたのでした。

そういえば以前、真冬の北海道でステルヴィオを走らせたことがありました。路面は当然ながら圧雪路と凍結路、新雪、そしてそれらのハイブリッドです。

この4WDシステムはそんな滑りやすい状況下でも、一瞬どこかのタイヤが空転しても姿勢を乱したりせず、つねに安定していました。わざと無理めな領域に持ち込んでみると、当然ながら動きは乱れますが、それはほとんど一瞬のこと。即座にエンジンの出力を抑制しながら前輪と後輪の駆動力を巧みに調整し、クルマの姿勢を安定方向に戻します。

さらに諸々のバランスを上手く保てれば、後輪をツーッと滑らせながら前輪に引っ張ってもらい、ステアリングをほぼ直進状態に保ったままコーナーを抜けることができたりもします。いわゆるゼロ・カウンター・ドリフト、です。

その動きへとクルマを導こうとしながら走るのは相当に楽しいし、綺麗に決まったときには素晴らしく気持ちいい。ちゃんと雪道でもスポーティに走れる領域を作ってくれているあたりがアルファロメオらしいな、と感じたものでした。

雪道でもそうなのですから、しっかりタイヤがグリップしてくれるワインディングロードが楽しくないはずがありません。

ステルヴィオの最大の美点といえるのは、ハンドリングのよさ、曲がる気持ちよさ。あらゆる曲率のコーナーを、極めてシャープに、素晴らしいスピードで、狙った通りに駆け抜けていけるのです。ここはもうそのまんまスポーツカーのテイスト、といっていいでしょう。

山の上からの素晴らしい眺めをしばし堪能し、想像してたより遥かに優しくて柔らかなイノシシ料理に感動し、重要文化財の旧天城隧道を見学してから浄蓮の滝をチラ見して、『伊豆の踊子』と石川さゆりさんに想いを馳せたら、向かうは西伊豆スカイライン。この道、もちろん景観もいいのですが、スポーツドライビングが好きなドライバーには、なにしろ最高の道、なのです。

ステルヴィオは、ディーゼルエンジンであっても、そこの楽しさはまったく損なわれていません。

ディーゼルはガソリンと較べ、構造上、エンジン重量がかさみがち。クルマによっては、ガソリン車より100kg近く重いことだってあるくらい。その余分な重量がフロント側に集中するわけですから、鼻先の動きは鈍重になるのが自明の理。

ところがステルヴィオのディーゼルは、ガソリンエンジンと10kgしか違わない軽量設計。だから、シャープなステアリングをスッと切れ込んだ瞬間に始まるヒラッ!シュパッ!という独特の楽しさは、微塵も阻害されてないのです。

ディーゼルを積むSUVには、エンジンの粘っこい力強さを支えにしつつ穏やかに走るのがお似合い、というイメージがあります。が、ステルヴィオに関しては少々違います。

悠然と走ることも楽々こなしてくれるのですが、それよりパドルでギアを積極的に切り替えながらエンジンの美味しい領域を自分で引き出して、スポーツドライビングを堪能するような、そんな走り方をしたくなるし、その気持ちに見事に応えてくれクルマなのです。

それこそが、まさしくアルファロメオ。走ることを楽しみたいドライバーの気持ちを、綺麗さっぱり理解しているのですよね。


■伊豆の佐太郎

静岡県伊豆市湯ケ島2859-29 TEL:0558-85-0534
営業時間:10:30~夕方 定休日:木曜(祝祭日、年末年始、春休み、夏休み、行楽シーズンは営業)

中伊豆のジビエ料理として注目されている猪肉をつかった料理が楽しめる「伊豆の佐太郎」。名物の猪なべをはじめ、特製だれで焼いたジューシーな猪肉がのった天城丼、鹿肉の味噌焼きがのった紅葉丼のほか、わさび丼、山の幸などを楽しむことができます。猪や鹿は、地元の猟師さんが仕留めたもので、臭みもなく、初めての方にもおすすめです。場所は、浄蓮の滝観光センターの道を挟んだ向かい側です。

■浄蓮の滝

静岡県伊豆市湯ヶ島892-14 TEL:0558-85-1125(観光センター)
営業時間:8:30~16:30 定休日:無休

本文中にもでてきた“天城越え”でも歌われている浄蓮の滝は、伊豆半島の真ん中に位置する名瀑。高さ25m、幅7m、滝壺の深さは15mの大滝で、名前は左岸山中にあったお寺「浄蓮寺」に由来したもの。観光センターからは、見学に往復20-25分の工程を歩く必要がありますが、遠景なら駐車場からも眺めることができます。

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