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SUVで行きたい鹿児島県のパワースポット20選

鹿児島県は幕末に大奮闘した西郷隆盛や、藩主島津家の篤姫の出身地として有名な県です。また、噴火を続ける桜島と、天孫降臨の地とされる霧島連山が、壮大な地球の息吹と歴史を感じさせます。鹿児島には、霧島連山の火山活動が生み出した、豊かな自然と神々の力が宿るパワースポットがたくさん点在しています。

更新日2020/04/11

1.霧島神宮


霧島神宮は、天孫降臨の地とされる霧島連山にある高千穂峰を霊峰とする神社です。霧島神宮の歴史は6世紀から始まり、度重なる噴火による焼失などを経て、1715年に藩主島津吉貴公が再建しました。以降、現在にいたるまで、300年間以上守られてきた神社です。平成元年に国の重要文化財に指定されており、本殿の鮮やかな朱色が特徴的です。

御祭神は天照大神の孫、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)です。また、お后の木花咲耶姫尊(さくやこのはなのひめのみこと)とその御子神夫婦も祀られていることから、家庭円満・縁結びや子宝・嫁姑関係を良好にするご利益があります。

おすすめのお守りは「九面守」です。霧島神宮にある9つの面を模したお守りで、面の色により道開き・家内安全・厄除け・良縁など、さまざまなご利益をもたらしてくれます。9つすべてを集めると、満願成就となるそうです。

アクセスは九州自動車道・溝辺鹿児島空港ICよりクルマで約40分。国道504号を隼人町方面へ南下、県道2号線経由で霧島市国分へ向かいます。その後、霧島市国分重久交差点を左折、県道60号線に入ります。

その他の場所からのアクセスは、鹿児島空港より約35分、鹿児島市内より約75分となっています。

住所:霧島市霧島田口2608-5
電話番号:0995-57-0001
駐車場:無料 500台

 

2.射楯兵主神社(釜蓋神社)


射楯兵主神社は蓋釜神社とも呼ばれる、少し変わった参拝方法で有名な神社です。参拝の際は、鳥居から釜の蓋を頭に乗せて、上手くバランスを取りながら拝殿まで歩いて行きます。蓋を一度も落とさずに拝殿まで辿り着くと願いが叶うと言われています。

願いを叶えるために必要なことは、ことです。もし途中で落としてしまっても安心してください。挑戦する回数は決められていないので、諦めずにトライしてみましょう。

御祭神は武の神様である素盞嗚尊(すさのおのみこと)です。厄除けや開運のご利益があり、芸能人やスポーツ選手もよく訪れます。

また、入江に面した蓋釜神社の裏には希望の岬があり、薩摩富士とも言われ日本百名山に数えられる、開聞岳を眺められます。蓋釜神社を参拝したら、こちらも忘れずに立ち寄ってみてください。武の神様と流線の美しい開聞岳の両方から力を貰えるパワースポットです。

アクセスは、鹿児島市平川から南九州市役所(知覧)まで約15km。そこから霜出、松ヶ浦を経由し釜蓋神社まで約18km。松ヶ浦小学校交差点で左折、国道226号線を指宿市へ向かいます。

カーナビで釜蓋神社を検索できない場合は、南薩大川郵便局を検索してください。(住所:南九州市頴娃町別府6693-1、電話:0993-38-0236)。南薩大川郵便局の付近に釜蓋神社への案内看板があり、釜蓋神社までクルマで約1分です。

住所:南九州市頴娃町別府6827
電話番号:0993-38-2127
駐車場:無料

 

3.竜宮神社

竜宮神社は、薩摩半島最南端に突き出ている長崎鼻という岬に鎮座する神社です。ここは、浦島太郎伝説の始まりとされる場所です。竜宮城を模した拝殿には乙姫様を祀っており、浦島太郎は長崎鼻から竜宮城へ旅立ったと言い伝えられています。

浦島太郎と乙姫が出会った場所であることから、出会いの神様・家内安全・航海安全などのご利益があります。また拝殿から長崎鼻の方に進むと、右手に浦島太郎とウミガメの石像があり、女性は右から、男性は左から石像を2周し、ウミガメを撫でて願いごとを唱えると願いが叶うと伝えられています。

参拝が終わったら、長崎鼻の先にある灯台まで行ってみましょう。天気が良いと、屋久島や硫黄島まで望めます。遊歩道で繋がっているので、道も分かりやすく歩きやすいです。柵が無いので眺めは最高ですが、足元によく注意して進んでください。

アクセスは、九州自動車道・鹿児島ICより指宿方面へ約70分です。

住所:指宿市山川岡児ヶ水1581-34
電話番号:0993-35-0811
駐車場:長崎鼻パーキングパーク入口前の大きな駐車場は無料。約200台。竜宮神社まで徒歩400メートル

 

4.蒲生の大楠(蒲生八幡神社)

蒲生の大楠は、蒲生八幡神社にある日本一の大樹です。環境庁の巨樹・巨木林調査によって正式に日本一の大樹と認められた御神木です。推定樹齢は約1600年、根周り33.57メートル、内部には直径4.5メートル(約畳8畳敷)もの空洞があります。

天保4年にこの地に蒲生八幡神社が建てられたときには、すでに御神木として祀られており、いにしえより生きながらえる大樹の力を宿すパワースポット。社務所にはお茶やお菓子をいただけるスペースがあり、2階の展望室から大楠を望めます。

神社には仲哀天皇、応神天皇、神功皇后など天皇家の方々が祀られており、応神天皇が異国から農耕や織物工業などを熱心に学び、日本に伝えたことから、商工・学問・芸術のご利益があります。また神功皇后と応神天皇が親子であることから、安産の神として信仰されています。

アクセスは鹿児島市からクルマで約40分。九州自動車道・姶良ICより約12分です。

住所:姶良市蒲生町上久徳2259-1
電話番号:0995-52-8400
駐車場:無料 クルマのまま鳥居をくぐり参道へ向かいます。社務所奥に約20台の駐車場があります。

 

5.雄川の滝

雄川の滝は鹿児島県南大隅町の景勝地のひとつ。西郷隆盛の大河ドラマのオープニングに使われたこともあり、美しい景色を一目見たいと多くの方が集まる人気パワースポットです。谷底のような地形に青い滝壺が美しい景観を作っています。日が真上から差す日中は、滝がキラキラと反射して輝くので特に綺麗。滝の下に行くと、周りをぐるりと囲む直線の切り立った岩壁とそこから細い絹糸のように流れる滝が、心を落ち着けてくれます。

展望台は滝の上と下に2ヵ所あります。ドラマのオープニングと同じ景色が見たいなら下の展望台がおすすめです。駐車場に車を停めたら道案内の看板があるので、下の展望台に向かって遊歩道を1.2キロ歩きます。

遊歩道は舗装されていますが、スニーカーなど歩きやすい靴が望ましいです。また、県道562号線から雄川の滝に向かう道はかなり狭いので、車ですれ違う際は道脇のスペースに一度停車して相手が過ぎるのを待つ必要があります。

アクセスは鹿児島中央駅からクルマで約135分(途中、桜島フェリーもしくは垂水フェリー使用)となっています。

住所:南大隅町根占川北12222
電話番号:0994-24-3115(南大隅町役場観光課)
駐車場:無料 30台

 

6.大浪池


大浪池は霧島錦江湾国立公園内の山の山頂、標高1,241メートルの日本で一番高い所にある火口湖。周囲1.9キロ、水深11メートルでほぼ円形の火口湖は、透明度の高いエメラルドグリーンの水が美しいと外国の方にも評判。晴れた日は特に湖の色が鮮やかで、気持ちの良い時間を過ごせます。

また「お浪伝説」という、大浪池に住む竜王の化身にまつわる伝説がある神秘的なパワースポットでもあります。

大浪池登山口駐車場から行きは約40分、帰りは約30分のトレッキングで到着できます。池の周りには約2時間のトレッキングコースがあり、春になると火口の壁一面にマンサクの花が咲き、彩り豊かな美しい火口湖を眺められます。

トレッキングコースはしっかりと舗装されているので、比較的初心者でも歩きやすい道です。トレッキングに慣れている方なら、少し頑張って隣の韓国岳の山頂から大浪池を眺めるのもおすすめです。

アクセスは鹿児島市内からクルマで約80分です。

住所:霧島市牧園町高千穂(大浪池登山口駐車場)
電話番号:0995-45-5111(霧島市観光課)
駐車場:無料(約15台)

 

7.霧島山麓丸池湧水


日本名水百選のひとつ、霧島山麓丸池湧水です。丸池には霧島山から毎日約6トンもの水が、自然に湧き出しています。水は命の源です。こんこんと湧く綺麗な水から生命力を感じます。霧島山の湧水は、よく冷えていて美味しいと評判です。湧水を飲んだり、持ち帰ったりできる場所があるので、地元や遠方の地域から湧水を汲みに来る方が絶えません。

丸池の水は非常に透き通っており、晴れた風の無い日は、周りの木々を映して良い景色を見せてくれます。また、「せせらぎの道百選」に選ばれた水路沿いの道は散策にちょうど良いです。

春は桜が咲き、夏はホタルの名所として人気があります。9月初旬には「名水丸池感謝の夕べ」というイベントを開催します。水の恩恵に感謝を込めて浮かべた、約1,000本の竹灯篭が幻想的です。イベント中は、いつもと違う丸池の姿を楽しめます。

アクセスは鹿児島市内からクルマで約50分。九州自動車道・栗野ICより約10分です。

住所:姶良郡湧水町木場589
電話番号:0995-74-3111(湧水町産業振興課)
駐車場:無料 50台

 

8.溝ノ口洞穴


溝ノ口洞穴は2万年以上前に大噴火した姶良カルデラの凝灰岩が、数千年の時間をかけて霧島山系の湧水に侵食されてできた、自然の洞穴です。入口の大きさは横14.6メートル、高さ最大6.4メートル、全長は現在確認されているだけで209.5メートルあり、昭和30年に鹿児島県の天然記念物に指定されました。

洞穴の前には赤い鳥居と観音様が祀られています。洞穴の中は真っ暗で懐中電灯が必要です。暗い道を進んだら、後ろを振り返ってみましょう。陽の光に照らされた新緑の中に、赤い鳥居がひとつ立っている神秘的な景色を見られます。また、太古の昔にこの洞穴で人間が生活していた痕跡も見つかっており、遥か昔から人々の心のより所だったことが伺えます。

近くに電車やバスなどの公共交通機関はありません。洞穴までの道は狭い山道で、対向車とすれ違えないので気をつけてください。クルマでしか行けないパワースポットとして人気上昇中です。

アクセスは東九州自動車道・末吉財部ICからクルマで約35分となっています。

住所:曽於市財部町下財部4907付近(入口から奥へ約1,300メートル)
電話番号:0986-76-8282(曽於市商工観光課)
駐車場:無料 10台、駐車場から洞窟まで徒歩約1分

 

9.吾平山上陵(あいらのやまのうえのみささぎ)


初代天皇である神武天皇のご両親が眠る、神聖なパワースポットです。地元では「あいらさんりょう」と呼ばれ親しまれています。春は桜、秋は紅葉の名所として人気があります。

御陵への参道は約500メートルです。3つの橋と砂利道を通り、姶良川で手を洗い清めます。この風景が伊勢神宮の内宮までの道のりに似ているので、「小伊勢」とも呼ばれています。御陵までの道は、凛とした空気と森の木漏れ日がいい雰囲気です。砂利道を踏みしめる音を聞きながら、心をおごそかにして参道を進みましょう。

神武天皇のご両親は、日本神話の神ウガヤフキアエズノミコトとタマヨリビメです。夫婦和合・子宝安産・延命長寿・子宝安産・豊作豊漁・商売繁盛などのご利益があります。

吾平山上陵案内所では、吾平山上陵などの歴史について話を聞けます。スタッフ対応は月〜金10時~12時、土・日・祝10時~15時。アクセスは垂水フェリーターミナルからクルマで約60分、もしくは大隅縦貫道・笠之原ICからで約25分です。

住所:鹿屋市吾平町上名5250-1
電話番号:0994-58-7257(鹿屋市吾平総合支所)
駐車場:無料 180台

 

10.山川砂むし温泉「砂湯里」


砂湯里は温泉で有名な指宿市にある、伏目温泉を利用した砂風呂が楽しめる場所です。海を臨む海岸には、地元の方に親しまれてきた天然の砂むし場が広がっています。訪れる方は老若男女とさまざまです。

砂むし用の浴衣に着替えたら、海岸へ向かいます。砂の上に寝転がると、係りの方がスコップで温かい砂をたっぷりと掛けてくれます。すると、重みのある温かな砂が身体をしっかりと包み込みます。暑すぎると感じたら、足先を少しだけ動かしてみてください。砂から足が出るので、温度調節ができます。身体が温まると、少しずつ吹き出す汗とともに身体の毒素が吐き出されるので、デトックス効果が期待できます。また波の音も心地良く、心と身体がリフレッシュされます。

砂むし温泉を堪能したら、温泉の熱で蒸した卵やサツマイモを食べるのも楽しみのひとつです。疲れた身体にパワーをチャージできます。

アクセスは鹿児島市内からクルマで約80分、指宿市内を経由して国道226号線を南下、山川高校前を通過し、コメリハード&グリーン山川店前の「ルミエールいぶすき」より左折、途中線路を越え道なりに約2km進んだ場所にあります。

住所:指宿市山川福元3339-3
電話番号:0993-35-2669
駐車場:無料 50台

 

11.有村溶岩展望所


桜島が大正時代に噴火したときに流れ出た溶岩原の上に立つ展望所です。桜島の南岳にあり、大正溶岩と溶岩の上に根を張った松の木の生命力を感じられるパワースポットです。

展望所には溶岩原の上を歩く、最長800メートルの見学コースが4つあります。800メートルのコースはアップダウンが激しいので、歩きやすいスニーカーで行くのがおすすめです。
見学コースには、噴火したときに身を守るための避難壕や東屋が設けられています。
東屋では、休憩しながらベストスポットから写真を撮って楽しめます。特に800メートルコースの最後にある東屋は、桜島の裾野まで望める展望所で一番の写真スポットです。

桜島を眺めると、山の右側に昭和火口から立ち上る噴煙が見えます。火山活動に伴う爆発や地響きの音が聞こえることもあり、迫力満点です。展望所は駐車場から歩いて1〜2分ほどで、駐車場にはお土産店と桜島に関する情報が展示されたレストハウスがあります。

アクセスは桜島港から南西方面に国道224号線を道なりに進んでクルマで約25分です。

住所:鹿児島市有村町952
電話番号:099-216-1327(観光交流局 観光振興課 鹿児島市)
駐車場:無料

 

12.湯之平展望所


桜島北岳の4合目、山道を登った標高373メートルにある展望所です。桜島で観光客が登れる最高地点にあり、山頂と噴火口に最も近い展望所として人気があります。目の前に迫る荒々しい桜島の山肌と眼下に広がる錦江湾や鹿児島市の街並みがよく見渡せます。夕方は薩摩半島に沈む夕陽、夜は鹿児島市街の夜景が美しいスポットです。

桜島は北岳の緑の山肌と、火山活動が続く南岳の黒い山肌のコントラストが印象的です。
果てしなく長い時間をかけて、溶岩の黒い大地に緑が生い茂り水が湧き、豊かな自然へと移り変わる姿を一度に見られるのは貴重です。

展望所は桜の花びらをイメージした建物です。1階には売店とトイレがあり、2階では桜島の成り立ちや噴火の歴史を紹介しています。周りの石垣には、見つけると幸せが訪れるハートの石が7ヵ所に埋め込まれています。

展望所まで南岳と北岳から向かうルートがあります。北岳の山道はカーブが少なく、南岳のルートより少し距離が短いです。

アクセスは桜島港から北東方向に国道224号線を進み、桜州小前交差点を右折。クルマで約15分です。

住所:鹿児島市桜島小池町1025
電話番号:099-216-1327
駐車場:無料

 

13.黒神埋没鳥居(腹五社神社)


黒神埋没鳥居は地中に埋まった不思議な鳥居です。大正3年1月12日に桜島は歴史に残る大噴火を起こしました。噴煙は上空7,000メートルまで上がり、30億トンの溶岩が海へ流れ込んで、桜島と大隅半島が陸続きになり、この噴火により3メートルの黒神埋没鳥居は、わずか1日で溶岩に埋もれてしまいました。現在、腰ほどの高さの笠木が残るのみですが、大噴火による自然の力を感じる場所です。隣にたたずむアコウの老樹からも、噴火から奇跡的に生き残った生命力を感じられます。

黒神埋没鳥居のある腹五社神社は、初代天皇の祖神6柱が祭られています。中でも、富士山の神様である木花之開耶姫(コノハナサクヤヒメ)と育児の神様として知られる豊玉姫(トヨタマヒメ)、初代天皇の母である玉依姫(タマヨリビメ)は、それぞれ子宝安産・子授けのご利益がある神様として有名です。

社殿は噴火に備えるための工夫がされており、石造りとなっています。石造りの社殿は珍しいのでぜひ見ておきましょう。

アクセスは桜島港から南西方面に国道224号を道なりに進み、約14キロの地点を左折して国道26号線に入ります。クルマで約25分です。

住所:鹿児島市黒神町647
電話番号:099-298-5111(観光交流センター)
駐車場:無料

 

14.照国神社


鹿児島県の総氏神で、近代日本の礎を築いた薩摩藩第11代藩主島津斉彬公が祀られている神社です。島津斉彬は篤姫の父であり、薩摩藩の富国強兵や国政改革に貢献し日の丸を考案、下級武士の西郷隆盛を見いだしたことで知られています。

没後1862年に孝明天皇から照国大明神の神号を与えられました。拝殿には島津家の家紋と孝明天皇から神号を授かったことを表す菊の紋章が掲げられています。

年間を通じて地元民や参拝客が訪れる照国神社は、パワースポットの宝庫です。入り口にある大鳥居は高さ18メートルで、創建当時には珍しい国内最大級の鉄筋コンクリート造りです。第二次世界大戦の際鹿児島大空襲で受けた弾痕が今でも残っており、力強さを感じます。

本殿は御祭神島津斉彬公にあやかって地域守護、国家鎮護、商売繁盛、学業向上の、神社拝殿の左奥にある照国稲荷社は商売繁盛のご利益があります。

照国稲荷社をさらに奥に進むと水宮があり、山神様、水神様、地神様が祀られています。
この場所に立つと不思議な力を感じられると言われています。

アクセスは九州自動車道・鹿児島北ICから国道3号線経由で約20分です。

住所:鹿児島市照国町19-35
電話番号:099-222-1820
駐車場:無料(営業時間は8時半〜17時)

 

15.荒平神社


鳥居と岩山を結ぶ砂州にある神社で天神島とも呼ばれます。大潮の満潮時には岬へ続く砂浜が沈んで、神社が海に浮かんだように見える風光明媚な場所です。学問の神様である菅原道真を祀っており、受験シーズンには合格祈願のため受験生が多く訪れます。

社殿は急な階段を登った岬の頂上にあります。階段が半分ほど崩れかかっているので、階段に垂れ下がっているロープを使って登ります。宮司が居ないのでお守りや御朱印などはありません。社殿に向かってよくお祈りをして、学問の神様から力をもらいましょう。

午前中は鳥居に光が当たるので、海の青と鳥居の朱色、砂浜の白、境内の緑のコントラストがとても綺麗です。夕方は神社の後ろにある薩摩半島に夕陽が沈み、神々しさのある景色が見られます。

満潮時は海に神社が浮かぶ様子が見られますが、参拝したい場合は神社に行けなくなるので注意してください。満潮の時間を事前に調べてから行くと良いでしょう。鹿児島市内から佐多街道を南下すると、錦江湾側に鳥居が見えます。

アクセスは垂水港から国道220号線を経由して県道68号線に入ります。クルマで約25分です。

住所:鹿屋市天神町4014
電話番号:0994-31-1121
駐車場:無料

 

16.知林ヶ島


知林ヶ島は錦江湾に浮かぶ周囲約3キロの美しい無人島です。3月〜10月の大潮または中潮の干潮時には、長さ約800メートルの砂の道が出現して歩いて島へ渡れます。

何度消えても現れる砂の道が島と陸を結ぶことから、縁結びや愛の島と呼ばれます。遊歩道や展望台が整備されているので、島内散策ができます。”チリンズベル”という鳴らすと幸せが訪れる鐘や、ある1点から見ると2つのオブジェが重なりハートの形に見える”チリンズハート”など、愛のパワースポットが満載です。

また、砂の道にはたくさんの貝殻が落ちています。目八葵貝(モクハチアオイガイ)は、2つ合わせるとハートの形になるロマンチックな貝殻です。島に渡るときに探してみましょう。

島に渡れない時間帯は、陸地側にある魚見岳の展望台から知林ヶ島や錦江湾を眺めるのもおすすめです。春は桜の名所としても有名で、知林ヶ島を背景に約1,000本のソメイヨシノが見られます。

知林ヶ島に渡れる日は、指宿市観光協会から1年分の予測が公開されています。帰りの時間も含めて砂の道が安全に渡れる状態のときに向かわないといけないので必ず確認しましょう。

アクセスは九州自動車道・谷山ICから国道226号線を南へ進みます。鹿児島市内からクルマで約60分です。

住所:指宿市西方
電話番号:0993-22-2111
駐車場:無料 400台

 

17.龍門滝


網掛川の上流に位置する高さ46メートル、幅43メートルの名瀑布です。古来から薩摩の名所であり、日本の滝百選に選ばれています。唐人が滝を見て「漢土の龍門の瀑を見るが如し」と言ったことが名前の由来です。夜はライトアップされた幻想的な姿が見られます。

駐車場から龍門滝まで、遊歩道を300メートルほど歩きます。遊歩道は整備されていて、平坦で歩きやすいです。滝つぼの近くまで下りて行けるので、全体を見るなら見上げるのがおすすめです。龍が滝を登っているかのような力強さを感じられます。

加治木町指定文化財の滝観音が鎮座する展望台では、滝をほぼ真上から見られます。水が滝つぼへ勢いよく流れ落ちる姿は、怖く感じるくらい迫力があります。

展望台へは遊歩道を歩いて行けますが、クルマでも約5分ほどで到着します。クルマで向かう道の途中に、歴史の道百選に選ばれた龍門司坂という石畳の古道があります。江戸時代初期から100年ほど掛けて作られた道で、明治10年の西南戦争で西郷隆盛が率いる薩軍が熊本城へと向かった道です。龍門滝に行かれる際はこちらにも訪れてみましょう。

アクセスは九州自動車道・加治木ICから北方向に県道55号線を進みます。クルマで約2分です。

住所:姶良市加治木町木田高井田5266-1
電話番号: 0995-66-3145
駐車場:無料 20台

 

18.犬飼滝


溶岩が冷えて固まるときにできる、五角形や六角形の柱状の滝壁を垂直に流れ落ちる直瀑です。落差36メートル、幅22メートルの純白の帯のような滝と、黒い岩肌と新緑のコントラストが美しい風景を生み出します。

明治維新の立役者である坂本龍馬も眺めたという由緒のある滝で、日本人初の新婚旅行で妻のお龍とともに訪れました。

県道470号線の道路の脇に滝を上から見られる展望台があり、滝つぼの近くまで行って滝を見たい場合は、展望から下る遊歩道があります。遊歩道の全長は約300メートル、歩いて10分ほどで滝つぼに到着します。アップダウンがありますが整備されており、比較的歩きやすいです。坂道が心配な方は、入口に貸出用の竹の杖があるので借りると安心です。

近くには清麻呂ゆかりの和氣神社があります。交通安全、学問、建築の神としてご利益があり、クルマで訪れるなら旅の安全を祈願するのも良いでしょう。また、滝の下には日本最古の露天風呂である和気湯があります。川沿いの木陰にある野湯で、駐車場は犬飼滝と同じです。

アクセスは九州自動車道・溝辺鹿児島空港ICから国道504号線を進み、右折して県道56号線に入ります。妙見温泉の表示を右折して国道223号線に入ったら、犬飼滝の表示を左折して県道470号線を進んでください。クルマで約20分です。

住所:霧島市牧園町上中津川
電話番号:0995-64-0895
駐車場:無料 5台

 

19.丸尾自然探勝路


霧島温泉郷の原生林を巡る約2.3キロの遊歩道です。栄之尾温泉・硫黄谷温泉のお湯が流れ込む丸尾の滝、長さ200メートル、幅15メートルの岩盤の川床が広がる千畳敷、霧島最古の岩風呂などがあります。

県推奨の森林浴の森70選の野鳥・植物観察コースに選ばれ、探勝路の入口に樹齢約160年のアカマツがそびえ立つ鹿児島県屈指のパワースポットです。探勝路沿いには樹齢100年以上のカエデ、シイなど数十種類の大木が生い茂り、野鳥や森の生態系を観察できます。早朝や霧が出た日は、より神秘的な姿が見られます。

季節ごとの景色も美しく、5月上旬ごろはヤマザクラ、9月下旬ごろは紅葉が見ごろです。
探勝路で最も有名な丸尾の滝は、高さ23メートル、幅16メートルの豪壮で華麗な湯の滝で、深緑や紅葉の間から水が流れ落ちる姿は一見の価値があります。

遊歩道の判別はできますが、落ち葉が多く滑りやすいのでトレッキングシューズなどの歩きやすい靴と服装が望ましいです。丸尾滝の駐車場に車を止めて来た道をしばらく登ると、探勝路の入口があります。

アクセスは九州自動車道・溝辺鹿児島空港ICから国道504号線を進み、右折して県道56号線に入ります。霧島温泉郷方面に左折して国道223号線に入ったら、霧島温泉丸尾交差点を直進して県道1号線(えびのスカイライン)を進みましょう。クルマで約40分です。

住所:霧島市田口2583-12
電話番号:0995-45-5111
駐車場:無料 20台

 

20.曽木の滝


幅210メートル、高さ12メートルの壮大なスケールを誇り、東洋のナイアガラと言われる大瀑布です。音を轟かせながら、千畳岩の岩肌を削るように大量の水が流れ落ちます。梅雨の時期は水量が増加するので、さらに迫力満点です。

崖からせり出した展望台は、床が透明でスリルがあります。先に立つと滝の水流の音が身体に響き渡ります。

一帯は自然公園となっており四季の彩りも美しく、桜の見頃は3月下旬~4月上旬、紅葉の見頃は11月下旬~12月上旬。桜の季節は圧巻の迫力で流れ落ちる滝の白いしぶきと、薄桃色の桜の情緒溢れる景観が美しいです。11月には紅葉祭りが開催され、夜は約600本の木々がライトアップされるので一番多くの観光客で賑います。

公園内には縁結びと安産のご利益がある清水神社や飲食店があるので、観光や散歩にもおすすめです。

曽木の滝の下流約300メートルの所に新曽木大橋があります。3.5メートル幅の歩道が整備されており、ここからも曽木の滝を眺められます。曽木の滝公園からの景色とはまた違う、巨岩と滝の迫力がある絶景を一望できます。

アクセスは九州自動車道・人吉ICから西方向に県道54号線を進み、国道267号線に向かいます。曽木の滝の表示を右折して県道404号線を進みます。クルマで約40分です。

住所:伊佐市大口宮人635-11
電話番号:0995-28-2525
駐車場:無料。第一駐車場 駐車可能台数98台、障がい者専用2台、大型スペース10台、RV用14台、RV用は要予約。1泊1,500円、第二駐車場 84台

鹿児島県は、霧島連山の火山活動がもたらした美しい景色、洞窟、水、温泉、そして天孫降臨ゆかりの神々たちの神秘的な力が宿るパワースポットがたくさんあります。日本神話は遥か昔の話です。神々の姿を直接目にはできませんが、ゆかりの場所に立つと心が洗われるようです。雄大な自然と神々の神聖なパワーが宿る鹿児島へ出掛けてみませんか?

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