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ジムニーシエラの中古車選びはモデル途中で変更されたエンジンや駆動系に注意!更新時期と特徴は?

スズキのSUV ジムニーシエラは登場から今日まで24年間も販売され続けていますが、大きなモデルチェンジは2度だけです。1つのモデルライフが長いので外観が変わらなくともエンジンや駆動系に変更が加えられている事もあり、中古車を選ぶ時には注意が必要です。

更新日2019/09/26

ジムニーシエラの初期に搭載されたG13Bエンジン

G13Bエンジンとは、スズキの乗用車「カルタス」にも搭載された1,298ccの普通車用エンジン。ジムニーシエラでは時期により以下の3種類があります。

【8バルブSOHC 70馬力/6,000回転 10.4kg・m/3,500回転】
JB31ジムニーシエラ(1993年5月-1995年10月)

【16バルブSOHC 85馬力/6,000回転 10.8kg・m/3,000回転】
JB32ジムニーシエラ(1995年11月-1997年12月)

【16バルブSOHC 85馬力/6,000回転 11.3kg・m/4,500回転】
JB33ジムニーワイド(1998年1月-2000年3月)
※一時期ジムニーシエラは「ジムニーワイド」という名称で販売していました。

JB31以前にジムニー1300の名称で販売していた時期(1984-1987年)には1,324ccのG13A型エンジンを搭載していましたが、輸出先によっては1,300ccを超えると税金や保険が高くなります。

そのため1,300cc未満に抑えたG13Bに換装されましたが、排気量ダウンで減ったトルクは後に16バルブ化された事で補い、最高出力も向上しました。

JB33では高回転まで回してもトルクがより盛り上がり、悪路走行時に低いギアから高回転まで回してもトルクがついてくる仕様になっています。

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現在まで続く新世代のM13AエンジンはVVT搭載

エンジンは新規格軽自動車版のジムニーがベースとなった後、新世代のM13Aに換装されて今に至ります。

【16バルブDOHC 1,328cc 88馬力/6,000回転 12.0kg・m/4,000回転】
JB43ジムニーワイド(2000年4月-2001年12月)
JB43ジムニーシエラ(2002年1月-)

M13AはVVT(可変バルブタイミング機構)を組み込んだDOHCエンジンで、広いパワーバンドと扱いやすいトルク特性、燃費性能を満たした近代的なエンジンです。

G13Bより低中速域から高速域までの力強さが増し、オフロードでの粘り強さから長距離高速巡航での余裕ある走りまで、全域にわたり性能が向上しました。

それだけでなくエンジンヘッドカバーとの共鳴を低減したタイプのタイミングチェーンを採用して静粛性も向上し、排ガスも一層クリーンになっています。

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駆動系は一貫して信頼性の高い「機械式」パートタイム4WD

ジムニーシエラの駆動系は初代ジムニー以来一貫して採用している機械式パートタイム4WDです。

電子制御デバイスに頼った運転はできないものの、悪路でドライバーの意思のままに操作できるシンプルかつ信頼性の高い駆動系で、優れた悪路走破性を支えています。

唯一新旧ジムニーシエラで異なるのはトランスファーの操作方式で、一部改良でトランスファーレバーを操作する方式から変更され、インストルメントパネル内のスイッチで2WD、4WD、悪路用の4WDーLの選択が可能になりました。

4WDーL以外は走行中にスイッチを押せば切り替え可能なので、使い勝手が大幅に向上しています。

 

中古車として買うならどこに注目?

モデル途中での改良があったので、中古車を選ぶ際には年式だけでなくエンジンや装備も好みに合うかどうかチェックしましょう。

旧型なら1995年11月以降がパワフルですし、現行型なら2004年4月以降がエンジンも最新。

トランスファー操作はレバーとスイッチで好みが分かれますが、トランスファーレバーを使って本格オフローダーらしさを最新エンジンで味わいたいなら2004年4月-2004年9月のモデルが狙い目です。

ジムニーシエラは年式よりカスタマイズされている事で中古車価格が高くなる傾向にあります。

中古車で探すのであればノーマルに近い方が安価なので、その中に好みのエンジンや装備があるか調べるのがベストですね。

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