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【SUV映えを探しに行こう!】 雪とアートとコシヒカリ。V60 CCでワンデイトリップ

ボルボのステーションワゴン、V60の車高を引き上げ4輪駆動システムをプラスした、V60 クロスカントリーで向かったのは、豪雪地帯で有名な新潟県魚沼市周辺。暖冬の影響で期待するほど雪はなかったけれど、有数の米どころならではのグルメと屋外アートで、おなかとハートは大満足でした。

更新日2020/05/12

TEXT:嶋田 智之(Shimada Tomoyuki)、 PHOTO:山田 真人(Yamada Makoto)
MODEL:らいな(Raina)

SUV全盛の今。根強い支持者はいるものの、セダンならではの快適性に積載性を付与したステーションワゴンというカテゴリーが、一頃ほどの盛り上がりを見せていないのは確かかも知れません。が、ステーションワゴンにはステーションワゴンのよさがあるのも、また事実です。

たとえばSUVよりもスレンダーなスタイリングもそうでしょうし、より自然な姿勢で運転できるドライビングポジションもそうでしょう。それに車体の重心高を低くすることができ、高い運動性能や爽快なドライビングフィールを稼ぎやすい点も、間違いなくそうでしょう。

そうしたステーションワゴンをベースにして最低地上高を引き上げ、4WDシステムを組み合わせ、悪路での走破性を高めたモデルが存在します。

1990年前後に、スバル レガシィ、ボルボ 850、アウディ 200などが参入したことで注目を浴び、その後もフォルクスワーゲンやメルセデス・ベンツなどが後を追い、そのカテゴリーは控えめながらつねに一定以上の需要を満たしてきていたのでした。

ところが昨今、この日本においても、グッと注目度が高まっている気配なのです。おそらくそれは、2代目ボルボV60クロスカントリーが昨年から上陸しはじめたから、でしょう。

2018年に発表された2代目V60は、新世代ボルボのデザインの巧みさがたっぷりと活かされたステーションワゴンです。

かつての240や850といった“四角いボルボ”を連想させながらも、少しも懐古趣味に陥っていないスタイリング。余分な線も面も見当たらないのに不足しているものもない、目にうるさくないエレガントな姿。手を抜かずにシンプルなものを創造する北欧デザインならではの造形は、世界中で好評を集めました。

V60クロスカントリーは、V60の最低地上高を65mm引き上げて、床下に210mmのクリアランスを持たせたモデルです。

最低地上高210mmという数値は、同じボルボのSUVであるXC40と一緒、XC60より5mm低いだけに過ぎず、ステーションワゴンをベースにするライバルたちのなかでは、もっとも高い数値です。

くわえて、通常はほぼ前輪駆動で、必要に応じて後輪へ最大50%の駆動力を瞬時に送り出すオンデマンド式のフルタイム4WDシステムが組み合わせられています。ルックスから想像する以上に、本気で走破性を獲りにいっているのです。

今回は、そのV60クロスカントリーで、新潟県の魚沼市周辺を目指しました。東京を出発してからしばらくはドライな路面で、現地に着く頃には雪景色というのが、日ごろは街だけどときどき大自然、というこのクルマにもっともマッチするシチュエーションであるように思えたからです。

それに、なんといっても特別豪雪地帯ならではの雪解け水が育んだ、抜群に美味いお米、そしてその綺麗な水と米麹が生み出す濃厚な麹甘酒。…はい。食いしん坊企画も、もちろん忘れていません。

東京からの関越高速道路は、快適至極でした。乗り心地が素晴らしいのです。

ベースであるV60は、スポーツワゴンともいうべき機敏で楽しいハンドリングを提供してくれるのですが、そのぶんだけ引き締まっている印象も強いのです。けれどクロスカントリーは、高くなった最低地上高のほとんどをサスペンションで稼ぎ出していて、その豊かなストローク量をしっかり活かした、柔らかで滑らかな乗り味へとセットアップされています。

4輪が路面の凹凸に追従して、それぞれがたっぷりと上下運動をしてくれながら、車体をフラットに保ってくれるのです。突っ張った感じはなし。ちょっとした段差などでの衝撃も、上手にやり過ごしてくれます。

これだけでもこのクルマに乗る価値があると感じるほどの、とても優しい乗り心地です。しかも、車高が高くなっているというのに、ふわつき感だとか揺り返しのようなものとは無縁です。

重心高そのものは上がってるわけですが、トレッドを広げることによって重心バランスを巧みに調整していることが効いているのでしょう。高速域での直進安定性も高速コーナーにおける安定感や素直な動きも、充分に満足できるレベルでした。

今回は全員分の荷物と撮影機材を荷室に積み込んで、4人乗車で移動したのですが、さすがに室内空間は背の高いSUV並みとまではいきません。それでも充分といえる居住空間と積載性。

後席も前席並みに座り心地がいいだけじゃなく、背もたれが自然な角度で作られているため、意外や並みのSUVより快適かも、と感じられたほどでした。

インテリア全体のしつらえや仕立てがシンプルだけど上質で、癒される空間になっていることも大きいと思います。

新潟に近づくにつれて目に見える景色はどんどん雪まじりになり、期待感が膨らみます。そして関越高速を降りて魚沼市や南魚沼市を走ったわけですが、見事、路面は雪…とはなりませんでした。まったくのドライだったのです。

“飲む点滴”とも呼ばれる麹甘酒(念のため申し上げておくとアルコールは0%です)や、釜で焚いてくれる極上の魚沼産コシヒカリには大満足でしたが、4WDの性能を試せなければ新潟まで来た意味が半減です。

例年なら豪雪に見舞われている頃合いなのですが、今年は驚くほどの雪不足。地元の方に訊ねても、ほとんど圧雪路のような路面はないのだとか。

仕方ないので少し西の十日町市の方へ移動して清津峡渓谷トンネルや“大地の芸術祭の里”の屋外アートを回って帰京することに。それならワインディングロードでどうなのかぐらいは掴めると考えたからです。

V60クロスカントリー、うねうねとコーナーが続くような峠道でも、なかなかのものでした。

ベースのV60ほどスポーティではないにせよ、背の高いSUVでは(ごく一部を除けば)こういうフィーリングは得られない、という見事な曲がりっぷり。重心高の高さというのは、どんなふうにセットアップを煮詰めても完全に消し去ることができないのです。このクルマには、そのネガティブが感じられません。

そして、思わぬところでV60クロスカントリーの4WDパフォーマンスにも触れることができました。道の表面がかすかに凍っていたのか、おっ?と思わされるところが数カ所あったのですが、瞬時に後輪が働く感覚があって、姿勢を乱すことはありませんでした。

しばらく走ったところの駐車場では日陰で雪がとけていないエリアがあって、そこにわけ入ってみると、後ろ側のスタッドレスタイヤがしっかりと噛んでいる感覚が伝わってきました。

V60クロスカントリーの4WDシステムは、基本は前輪駆動ですが、じつは常時、わずかながら後輪にも駆動トルクがかかっていて、そのおかげでまったくタイムラグなしに後輪が駆動を引き出せるという仕組みなのです。

滑りやすい路面の上で安定したスタートが切れるのも、だからなのですね。

帰路も楽々。搭載するエンジンは、4気筒の2.0Lターボで、最高出力は187kW(254PS)/5500rpm。高速巡航でもワインディングロードでも、結構なスピードを提供してくれますし、なにより最大トルクは350Nm(36.0kgm)もあって、それが1,500回転から4,800回転の間、絶えず湧き出しているから、いかなるときでも力強さを失いません。それも疲れを軽減させてくれる大きな要素なのです。

くわえてアダプティブクルーズコントロールやパイロットアシスト、レーンキーピングエイドなどのドライバーサポートシステムがかなり自然で、違和感少なく使えるようになっていることも疲労軽減に役立ったのだろうな、と感じています。

ちなみにボルボは、昔から安全性の面で世界のトップクラスと評価されてきていますが、日本仕様では20を越えるボルボの現時点の先進安全機能や運転支援機能がすべて標準で備わっています。

素晴らしくスタイリッシュな、背の高くないSUV。V60クロスカントリーは、間違いなく大きな魅力を持った1台だと、強く強く感じています。

 

米糀や糀甘酒といった糀製品を生産する魚沼醸造の内部にある「魚沼 糀サロン」では、広々とした空間のなか、工場直送の糀甘酒や糀甘酒ソフトクリームを頂きながら、糀について学ぶことができます。ちなみに、米糀から作られた甘酒は、アルコール、砂糖が含まれていないので、ドライブ中でもOK。工場見学は事前予約が必要です。

■魚沼醸造 UONUMA KOJI SALON
新潟県魚沼市十日町1791‒10 TEL:0120-060-070
営業時間:10:00~16:00 休館日:毎週水曜、年末年始(不定期で休館となる場合あり)

日本一美味しいと評判の南魚沼しおざわ産コシヒカリのなかでも、よりすぐったお米をいただくことができる「こめ太郎」。メニューは、釜飯のほかに、釜炊きこしひかりを存分に味わうことができるこしひかり御膳、川魚いろり焼き、越後もちぶたを使った生姜焼きやとんかつなどもおすすめです。

■釜炊きめしや こめ太郎
新潟県南魚沼市上一日市323-5 TEL:025-783-3132
営業時間:ランチ/11:00~15:00(L.O.14:30)、 ディナー/17:00~22:00(L.O.21:30)定休日:木曜日

長谷川仁「雪だるまのヌケガラ」

日本有数の豪雪地である越後妻有(新潟県十日町市、津南町)で、2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭が「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。その通年プラグラムの一環として、冬に開催されているのが“雪あそび博覧会”です。地域に点在する屋外アートを巡るには、クルマが便利です。※冬は展示休止中のアートもありますが、冬ならではの景色も一興です。

■大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
事務局:越後妻有里山現代美術館[キナーレ]内 TEL: 025-761-7767

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