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最高出力707馬力！ジープ最速のSUV。グランドチェロキー トラックホークとは？
ジープブランドのフラッグシップモデル、グランドチェロキーに設定された高性能モデルが、トラックホークです。欧州の高性能SUVに隠れて、日本ではこれまであまり目立っていない印象ですが、その性能はあのランボルギーニ ウルスも顔負け。オフロード性能だけでなく、レーシングトラックにおける走行性能を追求した、ジープ史上最強・最速を誇るモデルを紹介しましょう。
更新日2020/06/22トラックホークはグランドチェロキーの最強Ver.
グランドチェロキーは、フォードのエクスプローラーに対抗する車種として1993年に販売が開始されたジープブランドのフラッグシップモデルです。
現行モデルにあたる4代目は2010年の発売で、ジープブランドのアイデンティティでもある7スロットグリルや台形ホイールアーチをデザインに取り入れた現代的な印象のスタリングが特徴です。
2013年に実施されたフェイスリフトでは、メッキグリルが廃止され、欧州車的な雰囲気を強めました。
現在、ラインアップされているエンジンは、3.0Lと3.6LのV6に5.7LのV8という3タイプで、主力は3.6L V6に8速ATの組み合わせに、駆動方式は4WDとなっています。
そんなグランドチェロキーに、2018年に設定された最強バージョンがトラックホークなのです。
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史上最速のジープ、驚愕のスペック
トラックホークの白眉は、6.2L V型8気筒HEMIスーパーチャージャーエンジンです。そのスペックは、最高出力527kW(707PS)/6,000rpm、最大トルクはなんと875Nm(89.2kgm)/4,800rpm!
スーパーチャージャーは、トルクリザーブ・システムによって事前にブースト圧を高め、点火タイミングも最適化することで、するどい発進加速を可能にしています。
その結果、総重量2.5トンにおよぶグランドチェロキー トラックホークは、3.5秒で96km/h(0-60マイル)まで加速させ、最高速は約290km/hに到達します。
この強烈なパワーを受け止める足回りには、ビルシュタイン製のアダプティブダンピング(可変減衰力調整機能)サスペンションを備え、ホイールは、ブラックサテン塗装のトラックホーク専用20インチアルミホイール。ブレーキは、ブレンボ社製キャリパーと大径ディスクの組み合わせです。
またクアドラトラック アクティブオンデマンド4WDには、近年の高級スポーツカーに標準搭載となりつつあるローンチ・コントロールも装備。
さらに路面やドライバーの好みに合わせてドライブモードを変更できるダイナミック・ドライブ・モードが搭載されています。モードは、オート、スポーツ、トラック、トー(牽引モード)、スノーの5種類。
なかでもレーシングトラックに特化したトラックは、シフトチェンジにかかる時間をノーマルに比べて68%削減、サスペンションのセッティングの最適化、前後30:70のトルク配分になるなど、スポーツ走行時に最高のパフォーマンスを発揮するモードです。
スポーツ走行だけじゃない!?高級SUVとしての魅力もたっぷり
内装デザインは基本的にグランドチェロキーと同様、実用的でシンプルながら、センターコンソールのインテリアアクセントがピアノブラック仕上げであったりと、質感が高められています。
シートは他のグレードでオプションとなる高級ラグーナレザーが標準装備となり、快適性と機能性を両立させています。
フロントとリアにシートヒーター、ヒーテッドステアリングホイール、ヒルスタートアシスト、パワーリフトゲートといった、SUVの便利機能も搭載されており、ロングドライブや日常的な利便性も高めています。
ボディサイズは、全長4,890mm×全幅1,980mm×全高1,800mm、ホイールベースは2,915mm。最低地上高は195mm、タイヤサイズは295/45 ZR20となっています。
【SUVだからこその絶景】ジープ グランドチェロキーは、ライフスタイルを豊かにするクルマ
車両価格1,330万4,000円と、性能も価格も超ド級のグランドチェロキー トラックホークは、ジープブランドが培ってきたオフロード性能に加え、サーキットでも通用する圧倒的なパフォーマンスを発揮するようしつけられたスペシャルなSUVです。高級プレミアムSUV市場の競争が激化するなか、アメ車らしい個性とハイパフォーマンスを融合したトラックホークは、欧州ハイパフォーマンスSUVの好敵手です。