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国産コンパクトSUV徹底比較 日産 キックス vs マツダ CX-3
現在日本の自動車新車販売(普通車)で人気の高いジャンルであるコンパクトSUV、そこに登場したばかりの日産キックスは多くのライバルが存在します。そんなライバルの中から今回はボディサイズや価格帯が近いマツダ CX-3と比較していきます。
更新日2020/07/27キックスとCX-3のボディサイズを比較すると?
コンパクトSUVと言っても乗ってみると大きく感じることもあるこのジャンル。両車の実際のボディサイズを比較してみましょう。キックスは全長4,290mm×全幅1,760mm×全高1,610mm。対するCX-3は全長4,275mm×全幅1,765mm×全高1,550mm。全長と全幅はあまり大きく変わりなく、どちらも日本の道路事情では大きいと感じる場面が少ないサイズ感と言えます。
しかし、注目すべきポイントは全高です。CX-3は都心部に多い機械式立体駐車場にも対応可能な全高1,550mm以下であるのに対し、キックスはそれをオーバーしています。
パワートレイン比較:キックスはe-POWER、CX-3は1.5/2.0Lガソリン、1.8L ディーゼルターボを搭載
続いてパワートレインを比べてみましょう。キックスに用意されたパワートレインはe-POWER1種類のみ、これは電気モーターで駆動しエンジンはバッテリー充電用というシステムです。発電用に搭載されたエンジンの排気量は1.2L。e-P0WERの採用により260Nm(26.5kgm)/500〜3.008rpmという2.5Lガソリンエンジン並みの最大トルクと95kW(129PS)/4,000〜8,992rpmという最高出力、そしてWLTCモード21.6km/Lという燃費を両立しています。
対するCX-3は1.5Lもしくは2.0Lのガソリンエンジンと1.8Lディーゼルターボというラインアップとなっています。最大トルクが最も大きく、燃費も優れているのが1.8Lディーゼルターボで、最大トルク270Nm(27.5kgm)/1,600〜2,600rpmと最高出力85km(116PS)/4,000rpm、WLTCモード23.2km/Lというキックスを凌駕するスペックを実現しています。
しかしここで注目したいのがWLTCモードを構成している市街地/郊外・高速道路それぞれのモードでの燃費です。基本、電気自動車のキックスは市街地モードが得意、CX-3が21.3km/Lなのに対して26.8km/Lという性能を誇ります。
対するCX-3は電気自動車が苦手な郊外や高速道路の燃費性能で巻き返しています。具体的には郊外モードでキックスが20.2km/Lなのに対しCX-3が23.5km/L、高速道路モードでキックスが20.8km/Lなのに対してCX-3が24.4km/Lといった具合です。
この辺りは自身のカーライフと照らし合せてみて、どちらが自分のお財布に優しいか考えてみる必要があるでしょう。
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インテリア比較:広さのキックス、質感のCX-3
両車のインテリア(内装)を見てみるとそれぞれの得意、不得意がはっきりとしているのがわかります。全体的な質感はナッパーレザーシートが選択できたり、細かな部分にもクロームメッキ処理が多く施されていたりするCX-3の方が上です。さらにCX-3はメモリー機能付きパワーシートが上位グレードに装備されたり、BOSEサウンドシステムが選択可能だったりと上級SUVのような装備を選ぶことができます。
しかしキックスにも優れているポイントはあります。まずはリアシートの快適性、キックスは大人でも十分にくつろげることを目指しており室内はCX-3よりも広々としています。
数値で比べてもキックスが室内長1,920mm×室内幅1,420mm×室内高1,250mm、ホイールベース2,620mm。CX-3が室内長1,810mm×室内幅1,435mm×室内高1,210mm、ホイールベース2,570mmとキックスの方が広いことがわかります。
またラゲッジルームの容量はCX-3が350Lであるのに対し、キックスは423Lとクラストップの容量を誇ります。機能性の面に関してはキックスの方が上です。
安全装備比較:どちらも充実。キックスの方がやや優れる
先進運転支援技術に関してはキックスの方に軍配が上がります。どちらも衝突被害軽減ブレーキや踏み間違い衝突防止アシストを中心とした各種運転支援装備が充実していて、全グレードがサポカーS・ワイドに対応します。
しかし、キックスに採用されたプロパイロットは高速道路の単一車線走行時にアクセル、ブレーキ、ステアリングの各種操作をサポートします。CX-3にはステアリング操作をサポートし車線中央をキープするという機能は備わっていないので、高速道路などでの長距離運転時にはキックスの方が、疲労度が少ないと思われます。
しかしながらCX-3の運転支援装備も十分充実していると言えます。
気になる値段はどう違う?
最後に比べるのは値段です。キックスにはFFのみのラインアップなので、CX-3のFFモデルと比較してみましょう。
CX-3は3つのパワーユニットが用意されるため、グレード数は合計で7つとなるため価格帯も189万2000円〜293万2600円(FFモデル)と幅広いです。対するキックスは2グレードしかなくベースグレード275万9900円、上位グレード286万9900円となっています。
上位グレードで考えた場合とても金額設定が近い印象を受けますが、CX-3はパワーユニットやグレードの選択肢が豊富となるので、価格はもちろん様々な面で選べる楽しさがあるのはCX-3と言えます。
キックスとCX-3お互いの得意不得意を見抜こう!
様々な項目でキックスとCX-3を比較してきましたが、それぞれに短所と長所があり一概にどちらがオススメとは言えません。しかしそれぞれをしっかりと見比べればどちらが自分のカーライフに適しているか見えてくるはずです。勢いだけで決めるのではなく、よく比較検討してから車種選択をすれば失敗することは少ないでしょう。