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初代から3代目まで15年を超える歴代カイエンの進化を振り返る

ポルシェ初のSUVとして登場したカイエンは、スポーティなSUVとしてのイメージを確立し、販売台数を徐々に伸ばしていきました。スポーツカーのイメージが強いポルシェですが、現在ではカイエンがポルシェの経営を支える根幹モデルとなっています。現行で3代目となるカイエンの歴代モデルを振り返っていきましょう。

更新日2020/08/07

ポルシェ初のSUV&4ドアモデルとして登場した初代

初代 前期

ポルシェ カイエン 初代 2004初代カイエンは2002年のパリモーターショーでお披露目され、ポルシェ初のSUVかつ4ドアモデルとして注目を集めました。同じく高級SUV市場への参入を考えていた同グループ内のブランド、フォルクスワーゲンと共同開発によってカイエンは誕生。そのためフォルクスワーゲンのトゥアレグとプラットホームを共有しており、大きなコスト削減を実現しています。

搭載されたエンジンはトゥアレグのものとは異なる新開発4.5L V8エンジンで、自然吸気グレードSと、ターボをラインアップ。Sは最高出力250kW(340PS)/6,000rpm、最大トルク420Nm(42.8kgm)/2,500〜5,500rpm、ターボは最高出力331kW(450PS)/6,000rpm、620Nm(63.2kgm)/2,250〜4,750rpmというスペックを実現しています。

駆動方式は電子制御多板クラッチを使用したフルタイム4WDで、基本は前後38:62のリア寄りの駆動配分となっていますが、前後一方にトルクを配分することも可能です。また、電子制御サスペンションも注目のメカニズムであり、116mmの範囲で車高調整調整可能となっていてオフロードとオンロードどちらでも優れた性能を発揮。このサスペンションと本格的なオフロード走行を加味した設計により、深さ500mmの渡河性能を誇りました。

カイエンの需要拡大に伴い2003年9月にはよりリーズナブルな3.2L V6モデルを追加、ベースエンジンこそフォルクスワーゲンのものですが、エンジンヘッドはポルシェが独自開発、これによりトゥアレグよりもハイスペックな最高出力184kW(250PS)/6,000rpm、310Nm(31.6kgm)/2,500〜5,500rpmという性能を実現、エントリーのSUVモデルでもしっかりとメカニズムからポルシェである彼らの主張とこだわりを感じます。

 

初代 後期

ポルシェ カイエン 20092006年1月にロサンゼルスモーターショーでビックマイナーチェンジが発表され、日本市場では2006年12月から販売が開始されました。最大のトピックスは新型エンジンの採用です。直噴技術を採用したエンジンとなることで各モデルの燃費は8%以上も向上、それでいながら性能を向上させています。

ベーシックグレードのエンジンは3.2L V6から3.6L V6へ排気量アップ、最高出力は29 kW(40PS)、最大トルクは75Nm(7.6kgm)向上。中間グレードであるSは排気量が4.5Lから4.8Lへ拡大。最高出力は33kW(45PS)最大トルクは80Nm(8.2kgm)向上。トップグレードのターボの最高出力は37kW(50PS)、最大トルクは80Nm(8.2kgm)向上向上というスペック向上がなされました。

2007年には追加グレードGTSが登場、カイエンの中でも最もレーシーなグレードで、24mm車高が下げられた専用開発の足回りや、カイエンSよりも最高出力が15kW(20PS)高められた自然吸気4.8Lエンジンなどが与えられています。

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利便性を向上させつつもポルシェらしい性能進化を遂げた2代目

2代目前期

ポルシェ カイエン 2011

2代目カイエンは2010年3月にジュネーブモーターショーで発表され、日本での予約は同月5日からスタートしました。環境性能の向上と軽量化、ホイールベースの延長による室内空間の拡大が主な変更点です。

180kgの軽量化(カイエンSで比べた場合)と多段化された8速ティプトロニックなどにより最大23%の燃費向上を実現。全長と48mmホイールベース40mm拡大により、拡大した室内空間には前後160mm調整可能なリアシートを装備、利便性を向上させています。

そしてポルシェ初となるハイブリッドモデル、カイエンSハイブリッドもラインアップに加わりました。3.0L V6スーパーチャージャーエンジンと電気モーターを組み合わせてシステム出力280kW(380PS)を実現しながら当時のポルシェで最も低いCO2排出量を実現しています。

 

2代目後期

ポルシェ カイエン S E-ハイブリッド 2015

2014年にはマイナーチェンジを実施、日本での予約は7月からスタートしました。これまでの改良と同じく、環境性能を向上しつつも走行性能を向上させるというポルシェらしい改良が行われました。デザインもよりシャープでエッジの効いたものとなり、ポルシェのスポーツカーをより強く連想させるものへとなりました。

また同年11月からはレーシーなグレードGTSがラインアップに追加。搭載されたエンジンは2代目前期のV8自然吸気エンジンから3.6L V6ツインターボに変更されました。

6月21日に予約受注開始、ポルシェらしい性能を発揮するカイエン S クーペ

 

ポルシェの環境性能進化を切り開いていく3代目

ポルシェ カイエン 2018

3代目となる現行カイエンは2017年9月のフランクフルトモーターショーで初登場し、2017年末から日本市場での予約が開始されました。

このモデルの特徴と言えるのはハイブリッドモデルを中心とした環境性能を重視したモデルの拡充です。当初はベースグレード、カイエンS、カイエンターボの3つの今までと大きく変わりない3つのみのグレード展開でしたが、2019年6月にプラグインハイブリッドのカイエンEハイブリッド、9月にカイエンターボS Eハイブリッドの日本市場での予約が開始されました。

また2019年3月にはリアピラーが寝かされたクーペらしいシルエットを持つカイエンクーペが発表され、2020年6月にはエンジンをV8に戻した4.0LツインターボのGTSが追加、まだまだラインアップの拡充が行われていきそうな予感です。

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進化を止めないスポーツSUV

改良の度に環境性能と走行性能の両方が進化し続けたカイエンは、911の進化と同じと言えます。それが意味するのは単に経営上の問題で販売したSUVというわけではなく、ポルシェが心血を注いで作ったモデルということです。進化を止めないSUV界のスポーツカー、それがカイエンなのです。

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