プロモーション
ドイツ御三家エントリーSUV、それぞれどんな特徴がある?
今回はBMW「X1」、アウディ「Q2」、メルセデス「GLA」という、いわゆるジャーマンスリーのエントリーモデルの特徴を比較してみたいと思います。いずれも高級自動車メーカーが作るコンパクトSUVですが、どんな違いや個性があるのでしょうか?
更新日2020/08/11C-HRやヴェゼルよりひと回り大きいBMW X1
X1はBMWで最もコンパクトなSUV(BMWではSAV[スポーツ・アクティビティ・ビークル]と呼びます)で、2015年に現行型である2代目となりました。
エクステリア(外装)は、大型化したキドニーグリルやクロームメッキの各パーツで先代モデルより大幅に高級感と存在感を増し加え、立体的な造形のバンパーやキャラクターラインがスポーティなキャラクターを際立たせています。
ボディサイズは全長4,455mm×全幅1,820mm×全高1,610mm、ホイールベースは2,670mmで、コンパクトクラスとはいえトヨタ C-HRやホンダ ヴェゼルよりひと回り大きく、存在感が感じられます。とはいえ街乗りや狭い路地でも使いやすい、日本の道路事情に合ったサイズではあると思います。
エンジンのラインアップは、1.5L 直3ガソリンターボ、2.0L 直4ディーゼルターボ、2.0 直4ガソリンターボ(141kW・192PS)、2.0 直4ガソリンターボ(170kW・231PS)の4種類。トランスミッションは、1.5Lモデルが7速DCT(デュアルクラッチ式AT)、その他のモデルが電子制御式8速AT、駆動方式は1.5LモデルがFF(前輪駆動)、その他は4WDとなります。
エントリーグレードのX1 sDrive 18iの車両本体価格は440万円〜です。
同じプラットフォーム対決、BMW X1 vs ミニ クロスオーバー
もっともコンパクトかつ安価なアウディ Q2
Q2は、フォルクスワーゲングループが近年幅広い車種で採用するアーキテクチャー「MQB」を採用するコンパクトSUVです。
ボディサイズは全長4,200mm×全幅1,795mm×全高1,500mm、ホイールベースは2,595mmで、マツダCX-3(全長4,275mm×全幅1,765mm×全高1,550mm)より少し小さい(全幅はQ2の方が30mm広い)、コンパクトなサイズになります。しかし輸入車SUVとしては珍しく、日本の立体駐車場にも対応した1,550mm以下に収まっていますから、街乗りでの使用がメインのユーザーにとっては嬉しい数字ですね。
Q2のエクステリアデザインには、ポリゴン(多角形)という要素が取り入れられています。アウディのアイデンティティであるシングルフレームグリルを中心に、複雑な面と幾何学的なプレスラインが斬新なデザインを生み出し、他のアウディモデルには見られない独特の存在感を放っています。
インテリア(内装)は上質な雰囲気ですが、ダッシュボードを立体的な形状にすることでエクステリアと同様の個性が感じられるデザインになっています。運転席のメーターは12.3インチのフル液晶画面「バーチャルコックピット」になっており、Audi connectサービス、ラジオやメディア情報、マップ情報などをフレキシブルに表示できる先進的なデザインです。
エンジンのラインアップは、1.0L 直3ガソリンターボ、1.4L 直4ガソリンターボで、スポーツモデルのSQ2には2.0L 直4ガソリンターボが搭載されます。トランスミッションは7速Sトロニック(デュアルクラッチ式AT)が組み合わせられ、駆動方式はQ2がFF、SQ2がquattro(4WD)となっています。
エントリーグレードのアウディ Q2 30 TFSIの車両本体価格は312万円〜です。
3台の中でもっとも室内が広い、メルセデス・ベンツ GLAクラス
2020年6月に新型へフルモデルチェンジとなったGLAクラスは、先代モデルより全長は短くなりましたが、全幅と全高が大きくなり、ホイールベースも広げられています。そのためエクステリア全体の印象がミドルクラスのGLCのような、力強さとエレガントを融合させたデザインに変わりました。
ボディサイズは全長4,415mm×全幅1,835mm×全高1,620mm、ホイールベースは2,730mmとなっています。今回の3車種の中で最も広いホイールベースですから、室内空間は広く快適です。後席のレッグスペースは標準状態で従来型より116mm広げられていますし、さらに140mmの前後スライド調整も可能ですので、前後方向のゆとりが大幅に向上しています。
日本市場に導入されるパワートレインは、2.0L 直4ディーゼルターボの1種類のみとなっています。トランスミッションは電子制御8速DCT(デュアルクラッチ式AT)、エンジントルクを路面状況に応じて適切に配分するフルタイム式4WD「4MATIC(4マチック)」が搭載されています。
4MATICの制御は、オフロードでの走破性を高めてくれるだけでなく、オンロードでもコーナリング時や高速走行時の安定性と俊敏なハンドリングを実現していますので、ロングドライブの多いユーザーにとっても快適な一台になることでしょう。
GLAクラスのエントリーグレード、GLA 200 d 4マチックの車両本体価格は502万円〜です。
あのマリオとも共演!メルセデス・ベンツの切り札的コンパクトSUV、GLAクラス
同じコンパクトSUVでも、やはりそれぞれ個性や特徴に違いがありますね。
街乗りがメインで立体駐車場を利用する機会も多いという方はQ2、それほど遠出する機会がなく、きびきびとした走りを楽しみたいという方はX1のFFモデル。街乗りだけでなくロングドライブやレジャーにもたくさん行きたいという方はX1の4WDモデルやGLAクラス。コンパクトなサイズながら後席の居住性や先進性にもこだわりたいという方はGLAがオススメです。