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【90年代登場のミドルサイズSUV対決】トヨタ RAV vs ホンダ CR-V

ともに1990年代に登場し、都会を走るライトクロカンとして当時のSUVブームをけん引した象徴的な2台のモデル。その後、両車は独自の進化をとげ、現在ではそのキャラクターに違いを見せています。今回はそんな日本を代表する2台の名車を紹介していきましょう。

更新日2021/06/16

90年代にセンセーショナルなデビューを果たした話題のSUV

トヨタ RAV4 初代

木村拓哉が出演するテレビCMとともに1994年に颯爽とデビューを果たしたトヨタ RAV4。5ナンバーサイズに収まるコンパクトなSUVで、モノコックボディにFFベースの4WDを搭載するなど、それまでのSUVとは違ったオンロード走行性能を高めたモデルとして話題となりました。

3ドア版ショートボディ(4人乗り)の初代RAV4はクロスオーバーSUV(CUV)を日本に定着させ、大ヒットを記録。発売から一年後に投入された5ドア版ロングボディ(5人乗り)のRAV4ファイブではユーティリティのさらなる向上が図られ、ファミリー層も取り込みました。

ホンダ CR-V 1995

そんなRAV4のセンセーショナルなデビューを受け、翌1995年秋に今度はホンダがCR-Vをデビューさせます。シビックのプラットフォームをベースにしたコンパクトなSUVは、まさにRAV4の対抗馬に相応しい実力を秘め、こちらもRAV4と同じく大ヒットを記録。ただし初代CR-Vは全幅1,750mmと5ナンバー規格を超えていたため、こちらは3ナンバー登録となっていました。

その後、両車はフルモデルチェンジを重ねながら洗練の度合いを強めたものの、RAV4は3代目モデルをもって2016年に日本市場での販売を終了。日本における22年の歴史に幕を下ろしました。一方のCR-Vも4代目モデルの前期型までとなる2016年をもって、日本市場での販売を終了させました。

国内販売終了後は、両車とも海外市場向けのモデルとして販売されていましたが、2018年秋になると日本向けの5代目RAV4特設HPが開設され、翌2019年には日本市場での販売が再開されました。一方のCR-Vも2018年夏に日本向けCR-Vを発表し、同年秋に発売を再開。さらに2020年6月にはマイナーチェンジも行なっています。

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エクステリア比較:オフローダーらしい風格を持つRAV4と高級感に特化するCR-V

トヨタ RAV4 2019

現在販売されている5代目RAV4は、本格的なオフローダーへと変貌を遂げています。デザインコンセプトは「Adventure&Refined」で、アクティブな力強さと都会に映える洗練さを同居させました。ボディサイズは全長4,600〜4,610mm×全幅1,855〜1,865mm×全高1,685〜1,690mm、ホイールベース2,690mmで、足もとには17〜19インチという大径ホイールが奢られます。フロントマスクは2種類あり、それぞれオフロード向け、もしくは都会的な表情を持ち、ボディカラーも全11色という豊富なバリエーションを用意。またヘッドライトはLEDが標準装備で、G系とアドベンチャーにはハロゲンのフォグランプも付いています。

ホンダ CR-V

対するCR-Vは高級感のあるプレミアムSUVへと進化。シビックに採用された新世代のプラットフォームボディは、全長4,605mm×全幅1,855mm×全高1,680〜1,690mm、ホイールベース2,660mmで、足もとには18インチホイールを標準装備。。ボディカラーはメタリック6色、パールカラー2色が用意され、一部ボディカラーはダイナミックな面構成をさらに際立たせるスーパープラチナ塗装を施しています。 LEDのフォグライトも全車標準装備されるのも特徴です。

RAV4 vs CR-Vのインテリア、荷室の広さを比較

CR-Vの中古車情報を見てみる

 

インテリア比較:荷室の使い勝手はRAV4が上、室内の広さや装備はCR-Vに軍配が上がる

トヨタ RAV4 2019RAV4

グレードによって2つの雰囲気を持つRAV4のインテリア(内装)。アドベンチャーではアクセントカラーを配した遊び心あふれる仕上がりとなり、G、Xではシックで落ち着きのある雰囲気となっています。対するCR-Vのインテリアは落ち着いたトーンと高級感に快適性をプラスしています。

RAV4の車内空間は、室内長1,890mm、室内幅1,515mm、室内高1,230mmなのに対し、CR-Vは室内長1,970mm、室内幅1,550mm、室内高1,230mm。スペック上ではCR-Vの方が広くなっています。またCR-Vには7名乗車仕様も設定されていて、こちらは室内長2,520mm、室内幅1,520mm、室内高1,230mmと5名乗車仕様よりもさらに広くなっています。

トヨタ RAV4 2019RAV4

装備面では、RAV4では本革巻きステアリングがアドベンチャーとG系のみ標準装備なのに対し、CR-Vでは全車標準装備。レザーシートはRAV4ではG、アドベンチャーが合成皮革なのに対しCR-Vではマスターピースで本革(1列目シート/2列目シート左右の座面中央部が本革、他の部分は合成皮革)を装備しています。

ホンダ CR-V 2018

そのほかにもCR-Vには8ウェイパワーシート(運転席)や、ステアリングヒーター、シートヒーターなどが標準装備され、「マスターピース」では2列目にもシートヒーターを装備し、助手席も4ウェイパワーシートを備えるなどの充実ぶり。ただしRAV4ではオプション設定にシートベンチレーションが設定されていますが、CR-Vでは設定自体がありません。

ホンダ CR-V 5人乗り

荷室容量はRAV4が580L、CR-Vは5名乗車モデルが561L(ハイブリッド車は499L)、7名乗車モデルが472LとなっていてRAV4に軍配が上がります。またRAV4にはリバーシブルで使うことができるデッキボードが装備されていて、裏面は樹脂製のため雪や泥で汚れた荷物を気軽に載せられるといった工夫がされており、この辺りも両車の装備における違いといえるでしょう。

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パワートレイン比較:PHVモデルを用意し、世界初の新4WDシステムも備えるRAV4

トヨタ RAV4 Prime(米国仕様)

RAV4に搭載されているパワートレインは、TNGAによる直噴エンジンと、ダイナミックフォースエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッド、そしてリチウムイオンバッテリーを用いたPHV「THS II Plug-in」の計3種類。一方のCR-Vに搭載されるのは、低速から力強く加速するVTECガソリンターボエンジンと、2モーターによるハイブリッド「e:HEV」の2種類です。

RAV4の2.0L 直4エンジンのスペックは、最高出力126kW(171PS)/6,600rpm、最大トルク207Nm(21.1kgm)/4,800rpmを発生。ハイブリッドは2.5L 直4エンジン+電気モーターで、最高出力131kW(178PS)5,800rpm、最大トルク221Nm(22.5kgm)/3,600〜5,200rpmを発生し、PHVは2.5L 直4エンジン+電気モーターで、最高出力130kW(177PS)/6,000rpm、最大トルク219Nm(22.3kgm)/3,600rpmを発生します。WLTCモード燃費は2.0Lエンジン15.2〜15.8km/L、2.5Lハイブリッドが20.6〜21.4km/L)、PHVは22.2km/Lとなっています。

ホンダ CR-V 2020

CR-Vのガソリンターボ車は1.4L 直4ターボエンジンで最高出力140kW(190PS)/5,600rpm、最大トルク240Nm(24.5kgm)/2,000〜5,000rpmを発生。ハイブリッドは2.0L直4エンジン+電気モーターで、最高出力107kW(145PS)/6,200rpm、最大トルク175Nm(17.8kgm)/4,000rpmを発生します。WLTCモード燃費は1.4Lガソリンターボが13.6〜14.2km/L、2.0Lハイブリッドが20.2〜21.2km/Lとなっています。

駆動方式は両車ともにFFと4WDが用意。RAV4は、ガソリンモデルのG系、X系にはダイナミックトルクベクタリング4WD、アドベンチャーにはコーナリングでの操縦安定性を高め、燃費向上をもたらす世界初の新4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を搭載。ハイブリッドには電気式4WDシステム「E-Four」と、合計3種類の4WDシステムを用意。

対するCR-Vの4WDシステムは、電子制御により緻密に前後輪のトルク配分をコントロールするリアルタイムAWDの1種類が搭載されています。

 

安全装備比較:安全運転支援システムは両車とも充実

トヨタ RAV4 2019

予防安全における技術では、RAV4はToyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)、CR-VにはHonda SENSING(ホンダセンシング)をそれぞれ採用し、事故を未然に防ぐためのさまざまな機能が搭載されています。

RAV4では夜間の歩行者や昼間の自転車を検知し「ぶつからない」をサポートするプリクラッシュセーフティや、踏み間違えてもブレーキで衝突被害軽減をサポートするインテリジェントクリアランスソナー、荷物をたくさん積んでいても後方が見えるデジタルインナーミラーなどを採用しています。対するCR-Vも同様の衝突軽減ブレーキ(CMBS)や、誤発進抑制機能、アドバンスドルームミラーなどを装備。

ホンダ CR-V 2018

ほかにも車線変更時の死角をアシストする機能では、RAV4にはブラインドスポットモニター、CR-Vにはブラインドスポットインフォメーションがつき、車線中央を走行するために必要なステアリング操作をサポートする機能では、RAV4ではレーントレーシングアシスト、CR-Vでは車線遺児支援システム(LKAS)を採用。さらに道路標識をカメラで認識してドライバーに知らせる機能では、RAV4はロードサインアシストがあるのに対し、CR-Vでは標識認識機能などなど、両車とも安全装備が充実しています。

ちなみに、CR-Vでは、コーナリング方向の夜間視界をサポートするLEDアクティブコーナリングライトや、居眠り運転や不注意運転を検知して知らせるドライバー注意力モニターなどが装備され、対するRAV4では、誤発進抑制機能が前後に付くといった違いがあります。

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価格比較:RAV4の方がエントリー価格が安い

RAV4はX、Gというグレードがあり、ガソリンモデルの上級グレードには、G”Zパッケージ”、アドベンチャーが用意されます。PHVはG、G”Z”ブラックトーンの3グレードという構成。最廉価はXのFFで274万300円、最高額はPHVのブラックトーンで539万円となっています。

一方のCR-Vは、EX、マスターピース、ブラックエディション、があり、ハイブリッドも同じグレード展開。最廉価はEXの336万1600円で、最高額はe:HEV EXブラックエディションの455万8400円となっています。

 

RAV4とCR-Vは、ともに1990年代に産声を上げ、どちらもいちどは日本市場から姿を消したものの、近年見事な復活を遂げています。その進化の過程でキャラクターに違いは出たものの、どちらも完成度は飛躍的に高まっていることが分かりました。使い勝手、スタイリング、燃費、走り、そして安全性を考慮しながら、自分にぴったりの1台を見つけてみるのはいかがですか。

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