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トヨタ ヴァンガードと3代目ホンダ CR-Vを比較!販売台数で大きく差がついた理由はコンセプトの違い?
トヨタ ヴァンガードと同じ時期に販売されていたクロスオーバーSUVと言えば、日産 X-TRAILや三菱 アウトランダーもありましたが、ちょうどホンダ CR-Vも同じジャンルに上がってきた時でした。結果として販売台数でヴァンガードは圧勝し、中古車市場でのタマ数も豊富です。その違いはどこにあったのでしょう?
更新日2019/07/11ヴァンガード対3代目CR-Vの対決には、意外なアシストがいた
トヨタ ヴァンガードのライバル車で代表的なのはホンダ 3代目CR-Vでしょう。
3代目CR-Vはヴァンガードの前年、2006年10月にデビューし、小型クロスオーバーSUVからハリアーと同じ高級ミドルクラスクロスオーバーSUVへとポジションを変えています。
2代目ハリアーの後継であるヴァンガードともライバルになりますが、クーペルックのスポーツSUV風であるCR-Vに対し、ヴァンガードはシティオフローダー風という大きな違いがありました。
CR-Vがハリアーと似たようなルックスだったため、ハリアーの販売終了でユーザーが一気にCR-Vに流れる可能性も当時はあったのです。
結局トヨタは2代目ハリアーをヴァンガードと併売した結果、CR-Vの販売台数は伸び悩み、ヴァンガードが勝利したのでした。
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曲面を多用したCR-Vと、オフローダー風のヴァンガード
ホンダ 3代目CR-Vと真っ向から対決したトヨタ ヴァンガードですが、両者は同ジャンルとはいえ内外装のコンセプトが大きく異なりました。
あくまで初代RAV4以来のシティオフローダールックで、細かな変更はあれどスタイルとしてはキープコンセプトなのがヴァンガード。
それに対し、フロントからAピラー、ルーフにかけて曲線を描き、ゆるやかにリアに落ちていくようなフォルムで、曲面を多用していたのがCR-Vでした。
トヨタは既にハリアーがあり、次期型はレクサス NXとして売る予定もあったのでシティオフローダー路線のヴァンガードも作りましたが、ホンダはこのクラスで高級SUV路線一本槍に決めたように見えます。
ただし、内装に目を転じると、直線的でメーター類もやや古めかしいCR-Vに対し、視認性の高い大径3連メーターを採用して全体的に曲面を多用したヴァンガードのインテリア、と全く逆なのです。
外見で高級感をアピールしたCR-Vと、乗車時の満足感を重視したヴァンガードの差は、ここでハッキリと分かれます。
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高級だが安価なCR-Vと、装備で充実していたヴァンガード
しかし、高級なようで廉価グレードも用意していたCR-Vは、実はヴァンガードより少し安かったのです。
ただし、最高級グレードはヴァンガードもCR-Vも同じような価格でありながら、ヴァンガードが280馬力の3.5リッターV6エンジンを搭載していたのに対し、CR-Vは全車170馬力の2.4リッター直4エンジンでした。
少なくとも上級グレードの動力性能では、ヴァンガードが大差をつけていた事がわかります。
装備面でもヴァンガードがサイドカーテンエアバッグを全車標準装備していたのに対し、CR-Vは廉価版では設定が無く、若干装備が削られた分安価になっていたようです。
VSC(横滑り防止装置)やトラクションコントロールは両者とも全グレード標準装備となっており、オンロード主体のクロスオーバーSUVとして動力性能以外ではそう大差はありませんでした。
ただ、ヴァンガード 350Sが装備している 4WD LOCKのような後輪への駆動を固定する装置がCR-Vには無かったので、悪路走破性の面ではヴァンガードに若干分があったと言えます。
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中古車相場の比較
ここまで比較したヴァンガードと3代目CR-Vの差は中古車相場にも現れており、ヴァンガードが80万~250万円のところ、CR-Vは50万円~200万円にとどまります。
クーペルックの高級路線をとったCR-Vでしたが、装備面の充実度や内装のデザイン、使い勝手の面でヴァンガードに大きく水を開けられた事が、中古車の価格にもそのまま現れていると言えるでしょう。
タマ数も当時の人気や販売台数を反映し、ヴァンガードの方がはるかに豊富です。