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【トヨタ RAV4 PHV徹底解説】グレードごとの装備の違いは?
2019年4月に登場した5代目RAV4は、SUVらしい力強いスタリングと洗練されたデザイン、TNGAや「ダイナミックトルクベクタリングAWD」による優れたハンドリング性能、優れたパッケージ性による快適な居住空間と使い勝手で大人気となっています。2020年6月には、プラグインハイブリッドモデルである「RAV4 PHV」が登場し、ラインアップを強化しています。今回は、RAV4 PHVのグレードによる装備の違いを中心に、モデルの特徴を解説します。
更新日2020/08/21パワートレイン解説:総電力量18.1kWh、EV最大航続可能距離は95km
RAV4 PHVに搭載されるエンジンは2.5L 直4ガソリンで、最高出力は130kW(177PS)/6,000rpm、最大トルクは219Nm(22.3kgm)/3,600rpmです。フロントとリアにそれぞれ一つずつモーターが搭載され、「E-four」というモーターを使用した四輪駆動となります。
フロントモーターの最高出力は134kW(182PS)、最大トルクは270Nm(27.5kgm)、リアモーターの最高出力は40kW(54PS)、最大トルクは121Nm(12.3kgm)で、システム全体の最高出力は225kW(306PS)となります。
RAV4 PHVには、総電力量18.1kWhのバッテリーを搭載。200Vであれば約5時間半で充電が完了します。バッテリーの充電容量があればモーターのみのEV走行を行うことができ、EV最大航続可能距離は95kmです。また、ハイブリッドのWLTCモード燃費は22.2km/Lとなっています。
さらに、RAV4 PHVには停電や災害時などの緊急時やアウトドアに役立つ、最大1,500W(AC100V)の外部給電機能を搭載しています。搭載されているバッテリーだけで給電するEV給電モードと、バッテリー残量が下回るとエンジンが起動して給電を続けるHV給電モードがあり、後者はガソリン満タン状態なら3日程度の電力を供給できます。
RAV4 PHVは、エントリーグレードのG、中間グレードのG”Z”、最上級グレードのBLACK TONEと3グレードで構成されています。では、一つずつその装備の違いを見てみましょう。
エントリーグレードのG
RAV4 PHVには専用のフロントデザインが与えられています。もともと立体的な造形のデザインではありますが、専用グリルとロアモールが装着され、精悍さとスポーティさが増しています。
インテリア(内装)はブラックを基調とし、インパネやドアトリム、シートなどにレッドステッチが施され、スポーティで上質な空間に仕上げられています。標準モデルは機能的な中にも遊び心や開放感を感じさせるイメージですが、PHVはシックで引き締まった上級SUVの雰囲気があります。ディスプレイオーディオは9インチが標準装備となります。
PHVのサスペンション形状はフロントがマクファーソンストラット、リアがダブルウィッシュボーンと他のグレードと同じ形状ですが、PHVは容量の大きなバッテリーや前後モーターの搭載で車重が重たくなりますので、シャシーやサスペンションはそれに合わせて最適化してあります。ですからパワーアップに見合った軽快なハンドリングが楽しめるのも魅力の一つです。
GはPHVで最もベーシックなグレードとはいえ、RAV4の上級モデルという位置づけですので装備が充実していますが、「リヤクロストラフィックオートブレーキ」や、「パノラミックビューモニター」、「パワーバックドア」といったいくつかの装備はオプション設定となります。
Gの価格は469万円です。
装備を充実させた、上級グレード G”Z”
G”Z”はGをベースに装備を充実させた上級グレードです。
ベースモデルのGの装備に加え、電動格納式リモコンドアミラーに足元照明と左右カメラが搭載されます。またGではオプションだったリアクロストラフィックオートブレーキ、パノラミックビューモニター、パワーバックドアが標準装備となります。
シート表皮は基本的にどのグレードも合成皮革がベースですが、Gは合成皮革とレザテック(革の質感があるファブリック)のコンビネーションとなっていました。G”Z”以上ではシート表皮が全て合成皮革となり、パーフォレーション(穴あけ加工)となっています。あわせて助手席4ウェイパワーシートと運転席シートポジションメモリー、快適温熱シート+シートベンチレーション(Gグレードは快適温熱シートのみ)も標準装備となっています。
G”Z”の価格は499万円です。
【トヨタ RAV4 vs スバル フォレスター】インテリア、荷室の広さを比較
専用のツートンカラーを用意した、最上級グレード BLACK TONE
BLACK TONEはRAV4のトップグレードモデルです。その名の通り、ブラックが映える2トーンカラーの専用色が5色用意されています。
またG”Z”の装備に加え、
・19インチアルミホイール(切削光輝+ブラック塗装)
・雨滴感応式フロントオートワイパー
・デジタルインナーミラー
・全ドア対応スマートエントリー
・カラーヘッドアップディスプレイ
・前席足元照明・フロントカップホルダー・オープントレイにも対応したイルミネーテッドエントリーシステム
・ハンズフリーパワーバックドア
・おくだけ充電
が標準装備となっています。まさに至れり尽くせり、RAV4の最上級モデルにふさわしい装備内容となっています。
BLACK TONEの価格は539万円です。
世界各国の自動車メーカーが車両電動化を進める中、RAV4はプラグインハイブリッドモデルを追加することでその波に乗ろうとしています。200万円代から買えるベーシックなRAV4と比べるとかなり価格帯が上のようにも感じられますが、ハイブリッドで歴史のあるトヨタが手がけるPHVの実力は本物。基本性能の高いRAV4のポテンシャルが最大限に引き出されたモデルだと言っても過言ではありません。