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【国産コンパクトSUV対決、日産 キックス vs トヨタ ヤリスクロス】燃費も価格もヤリスクロスの勝ち

話題のトヨタ ヤリスクロスがいよいよデビューし、群雄割拠の状態がさらに混迷を極めるようになった日本のコンパクトSUV市場。その中でも注目の最新国産モデルを2台ピックアップして、今回はその実力を項目ごとに比較対決させてみました。いずれも魅力的なキャラクターが光る、トヨタと日産を代表する話題のSUV。いったいどちらに軍配が上がるのでしょうか。

更新日2020/09/18

エクステリア比較:キックスとヤリスクロスのボディサイズを比較すると?

日産 キックス 2代目 2020どちらもコンパクトSUVというカテゴリーに分類される2台ですが、カタログスペックを比較してみると想像以上の大きさの違いがあることがわかります。キックスは全長4,290mm×全幅1,760mm×全高1,610mmに対し、ヤリスクロスは全長4,180mm×全幅1,765mm×全高1,590mmという大きさ。全長および全高はいずれもキックスの方が大きいのに対し、全幅のみヤリスクロスの方が大きくなっています。この全幅の違いによって、ヤリスクロスにはスポーティな印象が生まれ、キックスはよりSUVライクなイメージが生まれています。

トヨタ ヤリスクロス 2019エクステリア(外装)のデザインを比較してみると、ヤリスクロスの方は洗練されたデザインで都会的な雰囲気が漂うのに対し、キックスはアクティブ感を高めていて、こちらでもスポーティエレガントなヤリスクロスに対し、SUVの活動的なイメージを強めたキックスとそれぞれキャラクターが異なっていることがわかります。

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パワートレイン比較:キックスはe-POWER一択のみ、ヤリスクロスはガソリン&ハイブリッドを用意

日産 キックス 2代目 2020続いて気になるパワートレインを比較してみましょう。キックスに搭載されているのは、日産独自のEV技術であるe-POWERというパワートレインです。これは搭載されるガソリンエンジンで発電し、その電力でモーターを駆動させて走行するというもの。そのため搭載されているエンジンは発電用となり駆動用ではないのが特徴です。

発電用エンジンは1.2L 直3DOHC水冷エンジンで無鉛レギュラーガソリンを使用。参考値までのエンジン側のスペックは、最高出力82PS(60kW)/6,000rpm、最大トルク103Nm(10.5kgm)/3,600〜5,200rpmとなっています。そのエンジンで発電した電力で駆動するモーター側のスペックは、最高出力129PS(70kW)/4,000〜8,992rpm、最大トルク260Nm(26.5kgm)/500〜3,008rpmを発生。これは2.5Lエンジンクラスのスペックとなっています。

トヨタ ヤリスクロス 2020一方のヤリスクロスはガソリン車とハイブリッド車という2種類のパワートレインを用意。どちらも搭載するのは1.5L 直3エンジンで過給器はありません。ガソリン車のスペックは最高出力120PS(88kW)/6,600rpm、最大トルク145Nm(14.8kgm)/4,800〜5,200rpmを発生。またハイブリッド車のスペックは最高出力91PS(67kW)/5,500rpm、最大トルク120Nm(12.2kgm)/3,800〜4,800rpmとなっています。

燃費性能ではキックスがWLTCモードで21.6km/Lとなっているのに対し、ヤリスクロスでは30.8km/Lという驚異的なスペックを達成(ハイブリッドXの場合)。ちなみにガソリン車の場合でも20.2km/Lを達成しています。

燃費性能は走行状況によって隔たりが生まれるためあくまで参考値となっていますが、キックスは街中でのストップ&ゴーが連続する状況が得意な電気自動車であるのに対し、ヤリスクロスは高速モードが得意なハイブリッド車としての実力を見せつけていると言えるでしょう。

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インテリア比較:広さが生み出す開放感のキックスと細部にこだわったヤリスクロス

日産 キックス 2020キックス

まずは両車の室内空間を比較してみましょう。キックスは室内長1,920mm×室内幅1,420mm×室内高1,250mm、ホイールベース2,620mmなのに対し、ヤリスクロスは室内長1,845mm×室内幅1,430mm×室内高1,205mm、ホイールベース2,560mmとなっています。

トヨタ ヤリスクロス 2020ヤリスクロス

ボディサイズ同様、こちらでも室内幅以外はキックスに軍配が上がり、特に室内高の違いは決定的。この差が生み出すヘッドクリアランスの余裕によってキックスには開放感が生まれ、スペック以上の広さとゆとりを生み出しています。

ヤリスクロス 2020ヤリスクロス

荷室はどちらも後部座席の分割可倒式を採用していますが、キックスが6:4なのに対し、ヤリスクロスは4:4:2という3分割式を採用。センターの肘掛け部分を単体で可倒させることで、後部座席をそのままにした状態で中央に長尺物を搭載することができるようになっています。なお荷室容量ではキックスが423Lなのに対しヤリスクロスは390Lで、荷室容量ではキックスの方に軍配が上がりますが、ヤリスクロスはフロアボードの下にも収納空間があり、さらにこのデッキボードも6:4分割することができるなど使い勝手の面では優勢といえるでしょう。

このようにヤリスクロスでは、小さなボディながらも工夫を凝らすことでユーティリティ性能を高めています。室内に目を移しても随所に小物収納スペースが確保されていて、後部座席下には履き替え用靴を収納できるシートアンダートレイも用意。ドアポケットもペットボトル対応サイズにするなど、ユーザーの気持ちに沿った使いやすさとなっています。

一方のキックスにおけるインテリアの特徴が、ゼロ・グラビティと呼ばれるシート。背骨から胸部までを連続的に支持する中折れ形状で、骨盤から腰を連続的に保持するたわみ特性や座り心地を向上させるマットスプリングタイプを初採用するなど、長時間の運転でも疲れにくくなっています。

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安全装備比較:どちらも最新の安全性能が盛りだくさん

日産 キックス 2代目 2020パッシブおよびアクティブセーフティはどちらも充実しており、さらに最新の運転支援技術や衝突回避支援技術なども数多く搭載しているのは、さすが最新モデルならでは。その中でもキックスでは、日産の誇る「プロパイロット」という先進技術を搭載しています。

これは高速走行時におけるドライバーの負担を、アクセル・ブレーキ・ステアリング操作によってクルマ側がサポートするというもの。車間距離をキープするだけでなく白線をモニタリングすることで車両側がステアリングをコントロールし、車線の中央をキープしてくれ、直線時だけでなくコーナリング時でもサポートを行なってくれるようになっています。

トヨタ ヤリスクロス ハイブリッドG 2020対するヤリスクロスにはレーダーとカメラで前走車を検知するレーダークルーズコントロールおよびレーダートレーシングアシストを採用。ほかにもカメラとソナーによってステアリング・アクセル・ブレーキ操作を制御し、駐車をサポートする「トヨタチームメイト[アドバンストパーク]」をトヨタSUVでは初めて採用しています。

 

価格比較:モノグレードのキックスと好敵手になるヤリスクロスはどれだ?

トヨタ ヤリスクロス 2019キックスのグレード展開はXのモノグレードのみ。そのほかXをベースにした豪華装備のツートーンインテリアエディションが用意されています。価格はXが275万9900円、ツートーンインテリアエディションが286万9900円となっています。

対するヤリスクロスはパワートレインが2種類、駆動方式もFFと4WDがそれぞれあるためラインナップは豊富。グレードはX、Z、Gがあり、さらにXにはBパッケージという、Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)非搭載の廉価モデルも設定されています。

価格帯は179万8000〜281万5000円となっており、最も高額なハイブリッドZは4WDのため、全車FFであるキックスと比較すると、最も好敵手になるのはFFであるハイブリッドZの258万4000円となります。両車ともに200万円台中盤ですが、内外装の質感や装備内容、機能などを考えると欧州産のSUVよりもかなりお買い得であることが分かります。

 

いずれ劣らぬ実力と魅力をもつ日産 キックスとトヨタ ヤリスクロス。どちらも日本の自動車メーカーが威信をかけて発売した高性能SUVということがよく分かりました。それぞれ似ているようでキャラクターの異なる2台を、自分ならではの価値観でセレクトしてみるのが良さそうですね。

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