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アストンマーティンからSUVの販売がされる可能性はあるのか?

ぞくぞくと最新ラインナップが発表され続ける超高級SUV市場、ついにあのアストンマーティンまで本格参入の予定があるようです。(2018年4月時点の情報です。)

更新日2019/09/02

日本では映画007シリーズに登場するスパイ、ジェームズ・ボンドの愛車でありガジェットとしてお馴染みのアストンマーティン。映画でこそボンネットからマシンガンやグリルからロケット砲が発射される少々無骨な使われ方をしていますが、実は英国皇室や貴族御用達の高貴なスーパースポーツカーなのです。そんな高貴なスポーツカー専売メーカーがついにSUVを手掛けるとあって、車好きでなくとも話題沸騰です。

実は、筆者は約2年前にアストンマーティンのマーケティング部門からの依頼で商品開発のためのグループインタビューに参加した経験があります。そこでのインタビュー内容を振り返りながら、高貴なSUVについて予想してみたいと思います。

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ホテルの一室で実施されたグループインタビュー

当日、都内の某ホテルの一室にアストンマーティン本社から来日したマーケティングマネージャ陣と通訳を交えた4名対私と友人達5名の総勢9名が集まりました。

それぞれのバックグラウンド等についての軽い質疑応答からはじまり、一通りウォーミングアップが終わったところで、突然に核心に迫る質問が飛び出します。

「もし、アストンマーティンがSUVを出すなら買ってくれますか?」

当時はアストンマーティンまでSUVを出すと思っていなかったので、驚きで固まってしまいました。どうやらすでに具体的な計画としてSUVの開発が開始されている雰囲気でした。

ただ、残念なことに私たちの答えは満場一致で「No!」でした。理由は、以下です。

・もともとSUVが好きではない。1台で用途を兼ねるのは富裕層らしくない。
・アストンマーティンに流行を追いかけてほしくない。
・アストンマーティンの信頼性で、実用車であるSUVを作ってほしくない。

言いすぎかもしれませんが、みなさんはロールスロイスがピックアップトラックを出したら売れると思いますか?

この遠慮のない答えと理由には、それまで微笑を湛えていた本国マーケティング陣も少しムッとしていました。「ランボルギーニだって出すじゃないか!」と、いった稚拙な反論まで飛び出したほどです。

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アストンマーティンからSUVは発表されることが濃厚?

思い返してみると、確かにSUVという言葉がここまで市民権を得る少し前、2015年のジュネーヴモーターショーでアストンマーティンはDBX(テンではなくエックス)という名前でハイフロアのグランドツアラーを出しています。当時はそれが電気モーターを搭載していたので、EV参入の可能性の方が大きく取り上げられてしまいましたが、今思えばSUV投入に向けた準備だったわけです。

そのDBXですでにデザインの完成度は高かったことを思うと、市販化にあたっては灯火類をDB11風にアレンジするだけで、ほぼそのままの姿で登場すると思われます。

搭載されるエンジンについても、DB11同様にV12とV8の2タイプがラインナップされるはずで、おそらくは将来的にはPHVが追加されるはずです。

インタビュー中のコメントにも思わず出てしまっている通り、ランボルギーニからこのほど発売されたウルスを一番のライバルとして熱心に研究していることでしょう。元々4WD技術を持っていなかったアストンマーティンですから、優れた悪路走破性を持つウルスや先進の48V電化サスペンションを持つベントレーベンテイガに対抗するための武器を準備することに少々手間取っていると思われます。

いずれにしろ、100年以上の歴史を有する偉大なるメーカーだけに次の一手が楽しみで仕方ないのは間違いありません。

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