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三菱 SUVミニバンのエクスパンダーってどんなクルマ?価格や導入時期を考える

2017年インドネシア国際オートショーで世界初披露された三菱 エクスパンダーは、1.5Lエンジンを搭載する3列シート7人乗りのMPV。インドネシアでは大人気を博し、インドネシア・カーオブザイヤー2018を受賞しました。同クラスの3列シート車は日本でも人気ですが、果たして日本に導入されるのでしょうか。

更新日2019/10/02

  三菱 エクスパンダーとは?

三菱 エクスパンダーは、インドネシア西ジャワ州ブカシ県の新工場にて年間8万台規模で生産される新興国向けの車。2017年8月より生産を開始し、同年10月からインドネシア国内で販売を開始し、2018年初春からはASEAN諸国でも販売が開始されます。

 

三菱 エクスパンダーのフロントデザイン

三菱 エクスパンダーのフロントデザインは、三菱ブランドのアイコン「ダイナミックシールド」をさらにアグレッシブにしたデザインで、同じくインドネシアで大人気の三菱 パジェロスポーツのイメージが色濃く活かされており、存在感と勇猛さを感じるデザインに仕上げられています。好みの問題もありますが、私としてはとても好きなデザインでかっこよく感じます。

 

三菱 エクスパンダーの搭載エンジン

搭載エンジンは1.5L直列4気筒DOHCエンジン。MIVEC機構を備え、最高出力77kW(104ps)/6,000rpm、最大トルク141N・m(14.4kgf・m)/4,000rpmを発生します。トランスミッションは4ATと5MTを採用しています。

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三菱 エクスパンダーの車両寸法・車両総重量

車両寸法は全長4,475mm、全幅1,750mm、全高1,700mmのコンパクトボディながら、ホイールベースは2,775mmを確保。同クラスのトヨタ シエンタより25mm、ホンダ フリードより35mm長い設定です。地上最低高は205mmで不整路やスコール後のぬかるみにも対応できるサイズとのことです。

重量について気になったので、三菱自動車のインドネシア版公式サイトにアクセスして見たところ車両重量の記載がなく、車両総重量のみ公表されています。そちらによると三菱 エクスパンダーの総重量は1,780kg。ホンダ フリードの最重量車両総重量より45kg、トヨタ シエンタより15kg重くなっています。

 

三菱 エクスパンダーの走行メカニズム

サスペンションはフロントがマクファーソン・ストラット、リアにはトーションビームを採用。リア・サスペンションにコンパクトなトーションビームを採用することで、3列目シートの居住性やラゲッジルームの容量確保をしています。ブレーキはフロントがディスクブレーキ、リアがドラム式。ABS、EBDは全車に標準装備ですが、ブレーキアシストやヒルアシストは一部グレードにオプション設定となります。

 

三菱 エスクパンダーの価格

三菱 エクスパンダーには5つのグレードが用意されています。ベーシックグレードのGLXは5MTのみの設定で1億8,905万ルピア、トップグレードのUltimateは4ATのみの設定となっており、2億4,535万ルピアで販売されています。なお2018年4月現在、1ルピアはおよそ0.0075円なので、日本円では141万7,875円~184万125円の価格設定です。

 

日本にも導入?最新の三菱自工中期経営計画とは?

三菱 エクスパンダーはインドネシアで生産するインドネシア車で、主要マーケットはASEANを中心とする新興国です。なぜか日本にも導入されるとの情報が飛び交っていますが、その情報源が2017年10月に発表された三菱自動車最新の中期経営計画「DRIVE FOR GROWTH」とされています。

同計画書には新型「エクスパンダー」や「エクリプスクロス」など11モデルを投入して、ラインナップの刷新を図ること、これはASEAN、オセアニア、米国、中国、日本市場の販売拡大と並行して行うことが記されています。ラインナップを刷新すること、日本での販売拡大を行うことは記されていますが、日本市場のラインアップを刷新するとは一言も書かれていません。それでもエクリプスクロスは投入されたことにより、期待はしてしまうのですが。

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けど、日本には導入されないと考えるわけ

それでは三菱 エクスパンダーが日本に投入されない理由を、商品面からも見てみます。

まず第1にパワートレーンの動力不足があります。1.5L自然吸気エンジンでは、フル乗車時に1,800kg近い車両総重量をストレスなく発車させることは困難です。トヨタ シエンタやホンダ フリードはハイブリッドシステムを採用して低速トルクの増大を図っていますが、三菱 エクスパンダーではそのような工夫がありません。

第2に三菱 エクスパンダーは赤道直下のインドネシア仕様であるということ。それが最も顕著に表れているのがエアコンで、インドネシア国内の同クラス車では最高クラスの冷房能力を誇ります。3列目シート専用エアコンには風速を4段階に切り替えられる調節機能があります。日本ではかなりオーバーな冷房能力のようです。

第3にASV技術が未搭載であること。ただしエクスパンダーは新興国向け車両とは言え、三菱の最新車両ですから、もし日本市場導入となれば採用することは可能かと思われます。

他にも新工場での生産では日本市場が求めるクオリティに到達できないのではないか、年間生産台数8万台では日本市場までデリバリーできないのではないかといった杞憂もあります。

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本当に三菱 エクスパンダーの日本市場導入の可能性はないのでしょうか。三菱自動車本社に取材を申し込んだところ、本稿執筆時点では三菱 エクスパンダーの日本での販売および生産計画が存在しないことを明かしてくれました。あくまでも現状での話で、今後モデル生産を重ねるにつれインドネシア工場の生産能力が向上したり、日本市場からのラブコールが予想以上なら、もしかしたら導入される可能性が高まるかもしれません。

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