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トヨタ FJクルーザーの後継はバンのようなSUV?か予想してみた

予想以上の人気のため、生産終了を一度は延長したトヨタ FJクルーザーも、遂に終焉を迎えました。しかしその人気は冷めやらず、早くも次期型のラブコールがファンから届いている模様。もし存在するのなら、次期型や後継車はどのような車種になるか、勝手に予想してみました。

更新日2019/06/26

トヨタ FJクルーザーとは?

トヨタ FJクルーザーは、ランドクルーザープラドのシャーシに初代FJ45型ランドクルーザー4ドアをモチーフにしたレトロモダンデザインのボディを架装した大型本格的オフロードSUVです。プラドと共通のシャーシにより、オフロードの高い走破性とオンロードでの快適性を両立させています。

2006年に北米専用車として発売され、人気の高さから2010年からは日本でも発売。この際に開発した右ハンドル仕様車をオーストラリア、ニュージーランドにも投入し、韓国でも限定ながら販売しました。2014年には、本来の市場であった北米では販売を終了し、日本でも2016年8月をもって生産終了を発表したものの、ファンの根強い人気に押され2018年1月末まで生産を延期。そして本稿執筆時(2018年3月)には在庫販売も終了した模様で、トヨタ自動車公式サイトのSUVラインナップから削除されています。

 

トヨタ FJクルーザー主要スペック

車両寸法・車両重量・乗車定員

全長x全幅x全高:4,635×1,905×1,840mm
ホイールベース:2,690mm
車両重量:1,950kg
乗車定員:5名

エンジンスペック

種類:V型6気筒DOHC
総排気量:3,955cc
エンジン最高出力:203kW(276ps)/5,600rpm
エンジン最大トルク:380N・m(38.8kgf・m)/4,400rpm
使用燃料:レギュラーガソリン
JC08モード燃費:8.0km/L

走行メカニズム

サスペンション形式(前/後):ダブルウイッシュボーン式/トレーリングリンク車軸式
ブレーキ:四輪ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:245/60R20
変速機:5AT
駆動方式:パートタイム4WD

 

ショーモデルに見る次期FJクルーザーの片鱗

モーターショーに出品されたトヨタのコンセプトカーには、次期FJクルーザーと目されているモデルがいくつか存在します。それらをいくつか紹介させていただきます。

 

参考モデルその①:Tjクルーザー

TJクルーザー

東京モーターショー2017に出品されたハイブリッド搭載のRVです。ボクシーな外観通り、ラゲッジスペースはロードレーサーをそのまま搭載できるほどの高さ(恐らくは1,200mm以上)を備えます。ラゲッジ床面はフラットで、リアシートを倒すとロードレーサーの他サーフボードも搭載できる広さになっています。リアゲートは観音式で左右に開くため、狭い駐車場でもラゲッジへの荷物の積み下ろしが可能。またリアゲートを開くと、ラゲッジ床面の下には引き出し式のトレーが備えられており、工具やキャンプやバーベキューのナイフやフォークを収納しておくことも可能のよう。またトレー自体がテーブルとしても使用できます。

TJクルーザー

フロントマスクのデザインはレトロテイストながら斬新で、フロントライトがフロントフェンダー前部に設置されています。フロントライトの間には角型の大型グリルを設置し、ダイナミックなデザインです。大型フロントグリル上方から続くボンネットは、ヘッドライトが設置してあるフロントフェンダーがボンネットより一段低い処理となっているため、段付きでボンネットバスを想起させます。

TJクルーザー

ハイブリッドを採用していることから、FFベース、TNGAシャーシを使用していると考えられます。FJクルーザーの後継車と考えられている理由は安直ですがネーミングと、ユーティリティーの多彩さにあるようです。

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参考モデルその②:FT-4X

FT-4X

2017年のニューヨーク国際自動車ショーでトヨタが出展したクロスオーバーSUVのデザインスタディモデルがFT-4Xです。デザイン・モチーフはランクル70系で、これをベースとしたレトロモダンフューチャーデザインとしています。

FT-4X

クロスオーバーSUVと言ってもオフロードの走破性は本格的で、ノーマル、サンド、スノーの3パターンに対応するテレインセレクトが可能です。

FT-4X

基本的なコンセプトは若者が仲間でアウトドアレジャーを楽しむためのツールの集合体で、多くの車載品が脱着可能。リアゲートには冷蔵ボックスと保温ボックスが内蔵され、冷蔵ボックスはアイスキャンディーの冷凍もできるようです。一年を通してアウトドアで楽しめる仕様になっているのです。

FT-4Xが次期FJクルーザーと噂された理由は70系モチーフのデザインと、本格的な悪路走破性を備えているためです。

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次期FJクルーザーの可能性

長いモデルライフを終えたトヨタ FJクルーザー。人気を支えた理由はパートタイム式4WDを採用した本格的オフローダーであることと、初代ランクルを彷彿とさせるレトロでかわいらしいデザイン、高い実用性にありました。今後、次期モデルや後継車が登場する可能性はあるのでしょうか。

結論から言えば、可能性はあるでしょう。世界的なSUV人気の中で、しかもランドローバーにも引けをとらないブランド力のあるランドクルーザーのイメージを利用したトヨタのSUVなら、全世界的な人気が大いに期待できます。

アプローチ方法としては2点。従来通りランクル系シャーシを使用した派生車とするか、または上記ショーモデルのようにFJクルーザーのコンセプトやデザインのみを受け継いだモデルとするかです。

もしランクル系シャーシを利用して派生車として開発するなら、あと数年は待たなければいけません。というのも現行型ランクル系はすでに登場から10年が経過した長寿車。今後ますますASV化が進み、環境性能が重視され、電動化が進む自動車社会に送り込む新型車のシャーシが10年以上前に開発されたものでは、競争に勝ち続けることは難しいでしょう。ですので、ランクル系が新型に切り替わってからの登場となるでしょう。

もしFJクルーザーのオマージュモデルとするのなら、すぐにでも実現は可能です。FT-4Xのホイールベースはトヨタ C-HRと同じ2,640mmであることから、TNGA-Cシャーシの利用が考えられます。C-HRをもっとオフロード寄りの性格にして、ランクル70系デザインのボディを架装したモデルがFT-4Xと言い換えても良いかもしれません。ただしこの場合には、FJクルーザーと比較するとかなり小型で、SUVらしい重厚感の演出は難しいところです。

実際のところ、次期型発売の有無はトヨタのみぞ知るといったところですが期待してしまいますね。

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