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【日本未導入のスタイリッシュなSUVクーペ】ルノー 新型アルカナってどんなクルマ?

2021年3月、フランスの自動車メーカー、ルノーから新しいSUVクーペ「アルカナ」の販売が欧州で開始されました。クーペスタイルのSUVはメルセデスやBMW、アウディといったプレミアムメーカーでは以前からラインアップされていましたが、大衆車をメインに据えるルノーからの登場ですから、SUVファンにとっては大いに気になる存在です。日本にはまだ導入されていないこのアルカナ、いったいどんなクルマなのでしょうか。

更新日2021/07/26

ロシアで発表されたモデルとは別の欧州版アルカナ

ルノー アルカナ 2018

アルカナはルノー初のSUVクーペモデルとして、2018年8月のモスクワモーターショーで発表されました。

クーペのように低く美しいスタイリングとSUVの力強さ、そしてセダンのような居心地と使い勝手の良さを高い次元で融合した新しいSUVで、最新のメカニズムとデザインによるパーソナル性や、SUVの利便性を味わえるモデルです。アルカナはその後、2019年5月にまずロシアで販売を開始しました。

そして2020年3月に韓国のルノーサムスンが、アルカナの兄弟車である「XM3」を発表しました。こちらはデザインは似ていますがプラットフォームが異なるモデルで、パワートレインや装備内容もロシア仕様とは異なります。このルノーサムスンが生産するアルカナが欧州に投入されることになり、2021年3月から販売されました。

そこで本記事では、欧州仕様のアルカナの装備・仕様について解説していきます。

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クーペスタイルのSUVが激戦区のカテゴリーに登場

ルノー アルカナ 2021

アルカナは「欧州Cセグメント」に投入されたモデルです。このカテゴリーの代表車種といえば、ヒットモデルのVW ゴルフ。つまり大衆車の中でも“激戦区”と呼ばれるカテゴリーに属します。ですからこのカテゴリーの中で存在感を出すためには、様々な方法で個性を発揮する必要があるわけです。

アルカナの最も大きな特徴はクーペスタイルのSUVであるということです。フロントは「CシェイプLEDヘッドライト」と呼ばれる近年のルノーに採用されるデザインですが、流れるようなルーフラインや長めのリアオーバーハング、エレガントなサイドビューというまさにクーペスタイルを実現しながら、力強いフェンダーアーチのクラッディングやボリューム感のある前後バンパー、高められた車高などSUVとしての要素も積極的に採用されています。

こうしたデザインへのこだわり・個性は、激戦区のカテゴリーでも光るものとなるでしょう。

ボディサイズは全長4,568mm×全幅1,821mm×全高1,576mm、ホイールベースは2,720mmで、もし日本で乗るとしても非常に扱いやすいサイズです。また最低地上高は200mmを確保しており、雪道やある程度のラフロードなら安心してドライブすることができます。

欧州市場では、ベーシックなグレードの他にスポーティな内外装の「R.S.ライン」も設定されています。

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上質感と先進性が感じられるインテリア

ルノー アルカナ 2021

インテリア(内装)のトリムデザインは、機能性と居心地の良さ、広さ、先進性をうまくバランスさせたデザインに仕上げられています。アクセントの入ったスポーティなインパネの中央には7インチもしくは9.3インチのタッチスクリーンが配置され、これは縦長のデザインとなっています。AppleのCarPlayやGoogleのAndroid Autoにも対応しており、手持ちのスマートフォンと連携させて便利に使うことができます。メーターパネルは10.2インチのディスプレイが採用され、先進性も感じられます。

ルノー アルカナ 2021

室内幅は1,453mmあり、肩周りのスペースにも余裕があります。また荷室容量は標準で513L、後席を倒すと最大1,269Lまで拡大することができ、実用面でも十分な容量を確保しています(マイルドハイブリッドモデルの場合)。

 

ハイブリッドを中心としたパワートレイン

ルノー アルカナ 2021

アルカナに搭載されるエンジンは2つあります。1つは「E-TECH」と呼ばれるハイブリッドシステムです。こちらは1.6L 直4ガソリンエンジンに走行用モーター、そしてHSG(高電圧スタータージェネレーター)を組み合わせたメカニズムです。

それぞれの最高出力はガソリンエンジンが69kW(94PS)、走行用モーターが36kW(49PS)、HSGが15kW(20PS)、最大トルクはガソリンエンジンが148Nm(15.1kgm)/3,600rpm、走行用モーターが205Nm(21.0kgm)、HSGが50Nm(5.1kgm)、システム最高出力は105kW(143PS)となっています(カッコ内は参考値)。

もう一つは「TCe 140」と呼ばれる1.3L 直噴ガソリンターボ+12Vマイルドハイブリッドシステムで、こちらの最高出力は103kW(140PS)/4,500〜6,000rpm、最大トルクは260Nm(26.5kgm)/1,750〜3,500rpmとなります。ちなみに2021年6月にはこのユニットの116kW(160PS)バージョンである「TCe 160」が追加されています。

TCeは7速EDC(デュアルクラッチ式トランスミッション)と組み合わせられ、ダイレクトな加速感と燃費低減を両立させています。

 

先進の安全装備も充実

ルノー アルカナ 2021

アルカナには次のような先進安全運転支援技術が採用されています。

アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーンキープアシスト、衝突被害軽減ブレーキ(フロントカメラ方式)、ブラインドスポットモニター、交通標識認識機能、360°ビューカメラ、リアクロストラフィック、フロント、リア、サイドパーキングセンサー、イージーパークアシスト(ステアリング制御)

特に新機能があるわけではありませんが、最新の安全機能は一通り揃っていると言えるでしょう。

 

クーペのようにスタイリッシュなデザインの新しいSUVモデルが、ヨーロッパの激戦区カテゴリーに登場しました。まだまだ人気の続くSUVですから、他のメーカーもこれに倣って追随しそうな予感がしますが、果たしてどうなるのでしょうか?まずはアルカナが日本に導入されることを大いに期待しています!

 

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文・SUV FREAKS編集部

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