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ヴェゼル ツーリングに採用された「1.5L VTEC TURBO」ってどんなエンジン

ステップワゴンに初搭載され、ジェイドやCR-Vなどのホンダ車に採用されているのが1.5L VTEC TURBOです。2019年1月31日に、ヴェゼル ツーリング・Honda SENSING(ホンダ センシング)にも搭載されました。今回は、この1.5L VTEC TURBOについて解説していきます。

更新日2019/02/27

小排気量エンジンとVTEC

一般的なDOHCエンジンは、給排気それぞれにカムシャフトを備えています。従来は、そのシャフトに設けられたカム山によって、バルブの開閉タイミングや時間を変化させ、エンジンの特性を変えてきました。市販車には低中回転を重視した低速カム、サーキットを高速で走るレーシングカーには高回転で活きる高速カムといった具合です。

一般的なVTECは、その低中速用カム山と高速用カム山をひとつのシャフトに設け、機械的に切り替えることで、街中からサーキットまで、フレキシブルに使えるエンジン特性を可能としたものです。

TOURING・Honda SENSING

一方ヴェゼルの1.5Lエンジンに搭載された機構は、吸排気カムそれぞれにVTCアクチュエーターを備え、ひとつのカム山でバルブタイミングの位相を連続的に変化させる連続可変バルブタイミングコントロールシステムです。 位相変化は、エンジン負荷に応じて行ないます。

 

VTECとターボのいいとこどり

ターボ過給のメリットは、大きなパワーを得られることですが、燃費の悪さやターボラグなど、デメリットも多くありました。しかし、エンジン排気量が小さかったり、大パワーを求めてサイズの大きなターボチャージャーを装着すると、タービンを回すための排気エネルギーが足りず、いわゆる“ドッカンターボ”になっていました。

その欠点を補うためタービンをダウンサイズしました。

1.5L VTEC TURBO エンジン

VTEC TURBOは、燃費の良い小排気量エンジンに、ダウンサイズされた高応答ターボチャージャーと給排気デュアルVTC、さらに直噴システムを組みあわせることで、2.4Lエンジン並の低速トルクと、そこから高速域まで伸びるパワー特性を与えることで、街中から高速、峠道まで、爽快なフィールを実現しました。

 

新しい技術が満載のVTEC TURBO

VTEC TURBOは、低燃費かつ軽量な小排気量エンジンと、パワー不足と低トルクを補うターボの単純なミックスだけではありません。

空気を圧縮し、より多くの空気をシリンダー内に送り込むターボエンジンは、シリンダー内の温度が高く、さらに高圧になることで、ノッキングが起こりやすいという欠点があります。それに対し、シリンダー内の直接燃料を噴射する直噴システムで、シリンダー温度を下げています。さらに強いタンブル流による急速燃焼で、ノッキングを減少させています。

また、排気エネルギーの不足で過給ができない問題は、給排気デュアルVTCで対応。ターボラグについては、タービンをダウンサイジングするとともに、電動ウェイストゲート付きターボチャージャーを使い、アクセル操作に対する遅れを少なくしました。

こうした技術により、ミニバンからラージクラスSUVのCR-Vに搭載しても、パワー不足を感じることがなく、スムーズで気持ちの良いフィーリングを持った小型軽量な万能エンジンとなりました。

 

1.5L VTEC TURBOは、現在、世界的なトレンドになっている、いわゆるダウンサイジングターボで、ホンダの技術力によって、低燃費と2.4Lクラス並みの高出力を両立しました。コンパクトSUVのヴェゼルには、ややオーバーパワーの印象もありますが、搭載にあたりホンダでは、ボディ剛性の強化や足回りの専用ダンパー採用など、ヴェゼルに入念なチューニングを施しています。ライバルに奪われた国内コンパクトSUVのシェアを取り戻す、起爆剤になりそうですね。

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