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【トヨタ RAV4 PHVが爆売れしたけど】PHEVってお得なの?購入するメリット・デメリットは?

2020年6月に発売されたトヨタ RAV4 PHV(プラグイン・ハイブリッド)は、発売直後から注文が殺到し大人気となっているようです。トヨタによると現在は注文を一時停止しているとのことで、その人気ぶりがうかがえます。 ハイブリッドとPHEV(トヨタ以外のメーカーはPHEVという呼称を使用することが多い)は何が違うのでしょうか?PHEVにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

更新日2021/01/21

そもそもPHEVってなに?

ランドローバー レンジローバー PHEV

PHEVが通常のハイブリッドと違う最大のポイントは「プラグイン」、すなわち外部電源からの充電が可能であるという点です。EV(電気自動車)と同様に給電口があり、駐車中に充電することができます。

また“ハイブリッド”ですから、エンジンも搭載されており、給電口の他に給油口もあります。バッテリーの容量が少なくなるとエンジンが始動し、ハイブリッド走行に切り替わるというシステムです。バッテリーの容量はハイブリッドよりも大きく、近・中距離であればモーター走行のみが可能となるのが大きな特徴です。

アウトランダーPHEVはキャンプで活躍できるSUV

 

PHEVのメリット

PHEVのメリットをいくつか取り上げましょう。

・日常の利用ならガソリンスタンドに行かなくて済む

給油

PHEVは、ほとんどのモデルが満充電で40〜60km、RAV4 PHVでは95kmの距離をモーター走行のみで走ることができます。これだけの距離があれば、近距離の通勤や買い物、送迎などは電気だけで十分間に合います。自宅に給電設備があれば、日常使いでガソリンスタンドに行く必要はほとんどなくなるでしょう。

・燃料代が安い

地域や契約プランによって異なるので概算ではありますが、RAV4 PHVの場合、バッテリーの満充電にかかる電気料金は約400円となります。満充電であれば、モーターのみで95kmの走行が可能です。

一方通常のガソリンモデルでは、15km/Lの燃費で同じ距離を走行すると約853円のガソリン代がかかります(レギュラーガソリンの単価:134.7円/L。9月28日時点での全国平均価格)。

・減税が受けられる

PHEVは、高い環境性能に対応したクルマを対象とした減税を受けることができます。

RAV4 PHVの場合、エコカー減税約3万円、環境性能割約13万2,300円、グリーン化特例約3万2,500円に加え、クリーンエネルギー自動車導入事業費として22万円の補助金を受けることができ、新車購入時に約41万4,800円の優遇を受けることができます(RAV4 PHV ブラック トーンの例)。

・外部電源として利用できる

すべてのPHEVがそうではありませんが、RAV4 PHVやアウトランダー PHEVなどは日本の家電製品に対応した100VのAC電源を取り出すコンセントが搭載されています。

アウトランダーの場合、最大出力は1,500Wなので、ホットプレートやドライヤー、コーヒーメーカー、炊飯器など、日常で使用するほとんどの電化製品を使うことができます。アウトドアや非常時に便利ですね。

RAV4の中古車情報を見てみる

RAV4 PHVの中古車情報を見てみる

 

PHEVのデメリット

トヨタ RAV4 PHV 2020

では、PHEVのデメリットはなんでしょうか。

・車両価格が高い

RAV4 PHVの場合、エントリーグレードでも車両価格は469万円と、ガソリンの4WDモデルより100万円以上高くなってしまいます。

・充電設備を家に設置する必要がある

PHEVのメリットを最大限に活かすためには、自宅に充電設備がある方が良いでしょう。一般家庭における充電用コンセントの費用は概ね10万円以下が相場のようです。メーカーによってはキャンペーンでこの費用を負担してくれたり、自治体で助成金を出す場合もありますので、実質的な負担額についてはあまり気にならない金額だと言えるでしょう。

・充電ステーションがまだ少ない

普段近距離のみ移動するオーナーにとってはメリットが大きいPHEVですが、ロングドライブが多い方や自宅に充電設備がない方にとっては、出先で充電しなくてはなりません。しかしまだまだ充電ステーションは少ない状況で、どこでも気軽に充電できるというほど整備されていないのが現状です。

アウトランダーPHEVの中古車情報を見てみる

 

現在、どんなラインアップがある?

トヨタ RAV4 PHV G"Z" 2020

国産車で現在購入できるPHEVは、トヨタ プリウス PHV、RAV4 PHV、三菱 アウトランダー PHEV、ホンダ クラリティ PHEVとなります。このうちSUVモデルはRAV4とアウトランダーです。それぞれのスペックを見てみましょう。

【トヨタ RAV4 PHV スペック】
システム出力:225kW(306ps)
WLTC燃費:22.2km/L
EV走行距離:95.0km
充電時間(200V):約5.5時間
バッテリー総電力量:18.1kWh
価格:469万円〜539万円

【三菱 アウトランダー PHEV スペック】
システム出力:エンジン94kW(128PS)+モーター前60kW(82PS)+モーター後70kW(95PS)
WLTC燃費:16.4km/L
EV走行距離:57.6km
充電時間(200V):約4時間
バッテリー総電力量:13.8kWh
価格:393万9,100円〜529万4,300円

輸入モデルでは、メルセデスのSUVであるGLCやセダンのEクラス、Sクラス、BMWは2シリーズ、3シリーズ、5シリーズ、7シリーズ、SUVのX5など、多くのモデルがPHEVとしてラインアップされています。とはいえプレミアムブランドのSUVは、PHEVモデルとなると1,000万円前後の価格帯になるので、手が出しにくくなってしまいます。

 

しかしボルボ XC40のプラグインハイブリッドモデルであれば、国産モデルのライバルとして十分検討することもできるのではないでしょうか。

Volvo XC40 Recharge P8 AWD in Glacier Silver

【ボルボ XC40 リチャージ プラグインハイブリッド T5 インスクリプション スペック】
システム出力:エンジン132kW(180PS)+モーター60kW(82PS)
WLTC燃費:14.0km/L
EV走行距離:41.0km
充電時間(200V):約3時間
バッテリー総電力量:11kWh
価格:649万円

XC40の中古車情報を見てみる

 

ミニ クロスオーバー PHEV 2020

またおしゃれで個性的なコンパクトSUV、ミニ クロスオーバーにもPHEVモデルがあります。

【ミニ クロスオーバー PHEV スペック】
システム出力:165kW(224PS)
WLTC燃費:14.8km/L
EV走行距離:53.0km
充電時間(200V):約3.5時間
バッテリー総電力量:10kWh
価格:510万円

ただし、XC40やミニのPHEVは、急速充電器に対応していない、AC100V電源を取り出せないなど、国産モデルに比べるとやや不便な点もありますので、ロングドライブの多い方やアウトドアが好きな方は十分に検討する必要があるでしょう。

ミニの中古車情報を見てみる

 

ヨーロッパの自動車メーカーを中心に、PHEVのラインアップを今後拡充させていくという発表がなされています。将来的な車両電動化を見据え、充電ステーションを含めた環境整備がさらに進んでいくことと思いますが、その過渡期とも言える今PHEVの存在意義は大きくなってきています。RAV4 PHVの大人気を受けて、国産モデルのラインアップも増えていくのでしょうか?今後の動向に注目です。

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