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【ドイツ製プレミアムSUV比較】BMW X5 vs メルセデス・ベンツ GLE

今やSUVはメーカーの主力機種です。プレミアムSUVでもそれは同じで、BMW X5とメルセデス・ベンツ GLEは誰が見ても好ライバルです。性能もサイズも価格もほぼ同じ。でも、両モデルの中身は、それぞれのメーカーの持つ個性があふれています。プレミアムSUVという妥協なきレベルでそうなりますね。でも、最新モデルではドイツの両雄の共通項もあるんです。

更新日2020/07/27

BMW X5 〜直6ディーゼルターボに加えPHVEも〜

BMW X5 2019

X5はSAV(Sports Activity Vehicle)を謳って2000年から発売されてBMW初のSUVです。第1世代(2000~2007年)、第2世代(2007~2013年)、第3世代(2013~2019年)、そして2019年にモデルチェンジした第4世代が現行モデルです。BMWのSUV“X”シリーズはX1(一番コンパクト)~X7(フルサイズ)までラインナップされていますが、中核を担うのはX5とX3です。X5の駆動方式はずっとフルタイム4WD(xDrive)です。

ボディサイズはミドルサイズSUVとしては大きめな全長4,935mm×全幅2,005mm×全高1,770mm、ホイールベース2,975mm。5人乗りが基本ですが3列目シートを加えた7人乗りモデルも設定(xDrive35d、xDrive35d M スポーツ)。

パワーユニットはディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、PHVE(プラグインハイブリッド)の3タイプです。

ディーゼルエンジンは3.0L 直6 DOHCターボ(コモンレール式直噴+可変ジオメトリーターボ1基)で最高出力195kW(265PS)/4,000rpm、最大トルク620Nm(63.2kgm)/2,000~2,500rpm。燃費は燃料消費率WLTCモード(国土交通省審査値)で11.7km/L。これはX5 xDrive35dとX5 xDrive35d M スポーツに搭載されます。

ガソリンエンジンは4.4L V8 DOHCターボ(ターボ2機)で、最高出力390kW(530PS)/5,500rpm、最大トルク750Nm(76.5kgm)/1,800~4,600rpmと強大なパワー&トルクを発生。燃費はWLTCモードで8.0km/L。X5で最上級グレードのxDrive 50iに搭載(7シリーズと同型エンジンです)。

PHEVはガソリン3.0L 直6 DOHCターボ+電気モーターで、システムトータルでは最高出力290kW(394PS)、最大トルク600Nm(61.2kgm)。燃費はハイブリッド燃料消費率WLTCモードで10.3 km/h。X5 xDrive45eとX5 xDrive45e M スポーツに搭載されます。

いずれもトランスミッションは8AT。ところでBMWツインパワー・ターボ(3・4・6気筒)はターボが2基=ツインターボではありません。ガソリンエンジンだとツインスクロールターボ(排気ガス導入通路が2個系統。通常1基)にバルブトロニック(バルブリフト量連続可変機構でスロットルバルブで吸気量を操作)しない、ダブルVANOS(可変吸排気バルブタイミング機構)、高精度ダイレクト・インジェクション・システム(直墳)など複数機構を備えているという意味で「ツインパワー」です。誤解しやすいですよね。

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メルセデス・ベンツ GLE 〜直6エンジンに回帰。7人乗り〜

メルセデス・ベンツ GLE 2018

GLEはプレミアムSUVで、GLEとしてが現行モデルが第2世代(2019年~)です。GLE第1世代は2015年にMクラスから改称されたモデル。Mクラスは第1世代(1997~2005年)、第2世代(2005~2011年)、第3世代(2011~2015年)と歴史あるモデルです。

現行モデルは全長4,930〜4,940mm×全幅1,950〜2,020mm×全高1,770〜1,780mm、ホイールベース2,995mmで、フルサイズに近い大きなミドルサイズSUVです。現行モデルは従来型よりホイールベース延長などで大きくなり7人乗りになっています。

パワーユニットはディゼルエンジン2タイプと、ガソリンエンジンをディスク型モーター・ジェネレーター(ISG:Integrated Starter Generator)でパワーアシストするマイルドハイビリッドの計3タイプです。

ディーゼル 2.0L 直4コモンレール式直噴DOHCインタークーラー付きターボは最高出力180kW(245PS)/4,200rpm、最大トルク500Nm(50.1kgm)/1,600~2,400rpm。燃費はWLTCモードで12.5km/L。GLE 300 d 4MATICに搭載されます。

ディーゼル 3.0L 直6コモンレール式直噴DOHCインタークーラー付きターボは最高出力243kW(330PS)/3600~4,200rpm、最大トルク700Nm(71.4kgm)/1,200~3,200rpm。燃費はWLTCモードで11.1km/L。GLE 400 d 4MATIC Sportsに搭載されます。

マイルドハイブリッドはガソリン3.0L 直6直噴DOHCターボ(可変バルブタイミング機構付き)+電気モーターで、エンジン:最高出力270kW(367PS)/5,500~6,100rpm、最大トルク500Nm(51.0 kgm)/1,600~4,500rpm、モーター:最高出力16kW、トルク250Nm(25.5 kgm)。燃費はWLTCモードで10.3km/L。GLE 450 4MATIC スポーツ(ISG搭載モデル)に搭載されます。

現行モデルはすでのお気付きのように直6エンジンを投入しています。直6は往復運動1次・2次振動、偶力振動(揺さぶるような振動)をバランサーなしでキャンセルできるのエンジンです。直3、直4、V6、V8は何かしら振動が残ります。直6だけの滑らかさは1度味わえと、虜になる、といっても過言ではありません。ただ、エンジン長が長くなってしまうので、ある程度のボディサイズが必要になり、GLEやX5クラスでないと搭載されません(直6×V12も同じ)。ドイルの両メーカーがダウンサイジングが必要ないプレミアムクラスに直6を持つのは、偶然ではありません。

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現行モデルは両車とも900万円台から

メルセデス・ベンツ GLE 2019

新車価格を見て行きましょう。X5 xDrive35d:938万円、BMW X5 xDrive 35d M スポーツ:1036万円、X5 xDrive45e:1028万円、X5 xDrive45e M スポーツ:1118万円、X5 M50i:1361万円。GLE 300 d 4MATIC:954万円、GLE 400 d 4MATIC Sports:1126万円、GLE 450 4MATIC Sports(ISG搭載モデル)1170万円。さすがに900万円台からとプレミアム価格です。

どちらもディーゼルターボがメインですが、このクラスのディーゼルは驚くほどレスポンスが良く(その割にエンジン回転数が上がっていないのが不思議ですが)、しかも静かで、走行中に室内ではディーゼル音など聞こえません(社外にいてアイドリング中だと、僅かに聞こえて、ディーゼルエンジンだと確認できるぐらいです)。なのでプレミアムモデルとしての上品さは文句なしです。

BMW X5 2019

先進運転者支援システムではX5がハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能(日本初)、リバース・アシスト/ 後退時ステアリング・ アシスト機能(直近50メートルのルートを自動的記録し、ルートに沿って自動的にハンドル操作)が目新しいですね。GLEはハンドルに手を添えているだけで前走車との適切な車間をキープするアクティブディスタンスアシスト・ディストロニック、右折時の対向車との衝突の危険回避もサポートするアクティブブレーキアシストなどは、さすが世界最高峰の安全性を謳うだけある装備です。ハイチューニングスポーツモデルとしてBMWにはMモデル(X5 M50i、X5 M5)が、メルセデス ベンツにはAMG(Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+)があります。

 

中古ならおすすめは1世代前

新車はさすがにX5もGLEもプレミアなお値段ですが、中古なら手が届きそうな物があります。いずれも走行距離、程度から1世代前のモデルがいいですね。X5だと2013~2019型X5 xDrive35d(ディーゼル3L直6DOHCターボ)ならまずまずのクルマが300万円台からあります。直6エンジンはおすすめです。X5 xDrive35dだと190kW(258PS)、最大トルク559Nm(57.1kgm)。GLEは2015~2019年型のGLE 350 d/スポーツが300~400万円台です。GLE 350dのエンジンはディーゼルですが、直6 DOHCターボではなく3.0L V6DOHCターボで、最高出力190kW(258PS)、最大トルク620Nm(63.2kgm)です。もちろん全車4WDで、トランスミッションはX5は8AT、GLEは9ATです。どちらも現行モデルとはフェイスが若干違いますが、プレミアムSUVらしい存在感抜群でBMWとメルセデス・ベンツを味わうには充分すぎます。

 

両モデルともらしいフェイスでアイデンティを主張しながら、でも、スタイリングは洗練されています。もちろんインテリアは上質。オフロード性能もフロアを打つような悪路でなければ相当な走破性を持っているSUVです。技術、デザイン、哲学。ドイツのライバルメーカーは似ているようで、実は大きく違っています。是非、乗って違いを感じてください。

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