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1,000万円以下でGクラスを狙うなら、2代目(W463型)がおすすめ
メルセデス・ベンツの本格オフロードSUVであるGクラス。他のモデルとは一線を画す存在感と独特の世界観でセレブに人気ですが、新車ではエントリーグレードでも1,251万円〜とかなり高額になります。 そこで今回は、少しでも安くGクラスに乗りたい!という方のために、先代モデル(W463型)の車両解説と中古車の相場を紹介していきます。
更新日2021/01/252代目(W463型)ってどんなクルマ?
Gクラスは、軍用車両であった「ゲレンデヴァーゲン」を民生用に仕立て、1979年に登場した本格クロカンSUVです。
シンプルな丸型のヘッドライトに四角いグリル、スクエアなスタイリングに平面ガラス、オフロード4WDの王道を行く機能美がそのままデザインに反映されたエクステリア(外装)が特徴です。この基本的なスタイルは、初代から現行型まで変わっていません。
日本では1991年に2代目(W463型)が発売されました。基本的なデザインは変わらないものの、くっきりと張り出したオーバーフェンダーとサイドステップが装着され、高級乗用車としての趣を持つようになりました。
インテリア(内装)は直線を基調とした機能的なデザインながらも、ウッドパネルや大型パッド付きの4本スポークステアリングなど豪華で格式の高い、上質な内装です。
小変更やマイナーチェンジで、エンジンやトランスミッションの変更、内外装のリファインや新色の設定などが頻繁に実施されてきました。信頼性の高いメルセデスのメカニズムと最新のシステムを投入することで、「高級クロスカントリービークル」というこの特異なモデルは成長を続け、富裕層を中心に大人気モデルとなったのです。
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2代目(W463型)のグレード/パワートレイン構成
1991年発売時のパワートレインは、3.0L 直6ガソリンエンジンに4速AT、フルタイム式4WDという組み合わせでした。3ドアのショートボディ「300GE」(5人乗り)と5ドアのロングボディ「300GE ロング」(7人乗り)というラインアップでのスタートです。
その後1994年にはエンジンが3.2Lにパワーアップ。1997年にはエンジンが直6からV6へ、トランスミッションが5速ATに変更されます。1998年には5.0L V8エンジンが搭載された「G500」が追加されます。
2001年には、メルセデスAMG社がチューニングした「G55L AMG」が登場。5.5L V8ガソリンエンジンに、スイッチ切替式クロスカントリーギアを持つセンターデフ式フルタイム4WD、スポーツサスペンションやエキゾーストシステムもAMGによってチューンされるという贅沢なモデルが誕生しています。
2006年にはガソリン車のラインアップを5.0L V8エンジングレードに集約。3ドアのショートボディは廃止され、トランスミッションは7速ATへと進化します。2009年には「G500」のエンジンを5.5L V8ガソリンに変更し「G550」となりました。
2013年には3.0L V6ディーゼルターボモデル「G350 ブルーテック」を設定。世界で最も厳しいとされる日本のディーゼル排出ガス規制に適合する環境性能を持つGクラスが誕生しました。その後2016年には、出力と環境性能を向上させた直噴ディーゼルターボ搭載の「G350d」にグレードアップさせています。
2015年には、「G550」のエンジンを4.0L V8直噴ツインターボエンジンに変更。排気量は少なくなったものの、最高出力を5.5Lエンジンよりも34ps向上させています。
こうして毎年のように小変更や特別仕様車の設定、マイナーチェンジが実施されてきましたが、現行型が出る直前の最終的なラインアップは、「G550」とディーゼルの「G350d」となりました。
2代目(W463型)のマイナーチェンジの歴史
内外装が大きく変更されたマイナーチェンジは、2001年と2012年に実施されました。
2001年のマイナーチェンジでは、それまでの直線的なデザインのインパネから、メルセデスのEクラスを彷彿とさせる高級感と上質感のある内装に生まれ変わりました。センターデフロックのスイッチや助手席アシストグリップなど、本格オフローダーならではの装備があるものの、やわらかな曲線のメーターフードパネルや本革シートの質感、ウッドコンビステアリング、ドアトリムのデザイン、インパネやスイッチ類のしつらえなど、まさに高級車そのものといった雰囲気です。
メカニズム面では、シフトショックの少ない電子制御5速ATの採用や、スイッチ一つで急勾配やオフロード走行時に便利なクロスカントリーギアへの切り替えを可能にする機構、盗難防止警報システムなどが搭載されています。
2012年のマイナーチェンジでは、内外装がよりモダンで洗練されたデザインに変更されました。エクステリアは基本的なスタイルを継承しつつ、LEDドライビングライトや新設計のドアミラーでスタイリッシュに進化しています。
インテリアはダッシュボードやメーターパネル、センターコンソールのデザインを一新しています。トリム類は面積を拡大し、メタル調加飾のスイッチでゴージャス感を演出。ウッドコンビステアリングもセンターパッドを小さくし、クローム加飾で現代的なデザインとなりました。
またダッシュボード上面中央には7インチのワイドディスプレイが設置されるとともに、手元で簡単に操作できるコントローラーを備えた車内テレマティックシステム「COMMANDシステム」も採用されています。
2代目(W463型)なら400万円〜で買える
ごく初期のモデルであれば300万円程度から見つかりますが、年式や走行距離、エンジンの設計年を考慮すると維持費とメンテナンス費用がかかるため、あまり現実的ではないでしょう。年式の割に走行距離が少ない個体に絞り込んでいくと、約400万円〜の予算は必要です。
2012年のマイナー後モデルを狙うなら、600万円〜の予算となります。ディーゼルも人気なので在庫は豊富に見つかりますが、予算は700万円前後〜、2016年に改良されたディーゼルモデルであれば780万円〜で探すことが可能です。
AMGモデルが欲しいという方は、2012〜2014年くらいの年式であれば、数は少ないですがギリギリ1,000万円以下で探すこともできます。
40年以上も基本的なデザインを変えず、本格的なオフロード性能を持ったクロスカントリーであるにもかかわらず、これだけ世界のセレブを魅了するクルマは他にありません。その唯一無二の世界観、他に類を見ないラグジュアリーを、ぜひ一度味わってみてください!