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新型になったメルセデス・ベンツ Bクラス、どう進化した?

Aクラスに続いて、7年振りにフルモデルチェンジを行ったメルセデス・ベンツのコンパクトモデルがBクラスです。ハイトワゴンらしい、広い室内空間と優れたユーティリティという特徴を強化するとともに、新しいマルチメディアシステムや最新の安全運転支援システムを搭載するなど先進性が加わり、魅力がさらにアップした新型Bクラスを解説します。

更新日2019/07/17

スポーティな印象を強めたエクステリア

メルセデスベンツ Bクラス 2019

新型Bクラスのエクステリアは「官能的純粋」というメルセデスの新しい基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭が特徴です。

ボディサイズは、全長4,419mm×全幅1,796mm×全高1,562mmで、従来モデルに比べて、全長こそ約50mm長いものの、その他はほぼ変わらない数値です。
しかしながら、上下方向に細いヘッドライトデザイン、低く構えたフロントエンド、ボンネットからAピラーとウインドスクリーンへの流れるような繋がりと、たくましいショルダーラインなどにより、従来モデルよりもスポーティな印象を強めています。

またリアは、上下方向に細く横に長い2分割型のリアコンビネーションを採用したワイド&ローな印象で、それらが空力性能の向上にも貢献しています。
さらにルーフラインが低くなり、前面投影面積が小さくなったことで、クラストップレベルの空力性能を実現しています。

 

ハイ!メルセデスを装備した室内空間

メルセデスベンツ Bクラス 2019

インテリアデザインは新型Aクラスの基本的なデザインを踏襲しながらも、先進的でクールにまとめられています。

ダッシュボードはインストルメントクラスター上方のカウルを廃止し、ワイドスクリーンディスプレイをその上部にレイアウト。それによって、開放感と、横方向のワイドさを強調するデザインとなっています。

また、ダッシュボードの中央部と助手席前部の一部が切り取られたようなデザインが室内空間の広さを強調しています。

エアコンの吹き出し口は、ジェットエンジンのタービンを想起させるスポーティなデザインで、奥の部分に色のアクセントを施すことで、アフターバーナーをイメージさせます。

室内空間に関してもぬかりはなく、フロントシート部分の室内幅は+33mmの1,456mmとされ、ヘッドルームも1,052mmと5mm拡大されました。また、リアシートは4:2:4の分割可倒式を採用し、多彩なシートアレンジが可能となっています。

ラゲージスペースは5人乗車時で455L、リアシートをすべて倒すと、最大で1,560Lまで拡大します。全長約4.4mのボディサイズからは想像できないほど広いラゲージスペースは、Bクラスの魅力のひとつです。

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運転をサポートする数々の機能

メルセデスベンツ Bクラス 2019

インフォテインメントシステムにはAクラスで評判になったMBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)を搭載しています。

人工知能による学習機能で、特定のユーザーに適応する個別対応能力を備えるMBUXは、自然対話式音声認識機能を備えたボイスコントロールによって、ナビの目的地入力から、電話通話、音楽選択に加えて、クライメートコントロール、エアコン、証明など多様な機能の操作にも対応。音声認識機能は、インフォテイメントはもちろん車両操作関連の言語を認識、理解すると同時に、学習能力も備えています。

それにより「暑い」というワードで室内の温度を下げたり、クラウド上のソフトウェアによって流行語を覚えたり、時代による言葉の用法の変化まで学習します。

また先進安全運転支援機能は、Sクラスと同等のシステムをオプションで選ぶことができます。それにより一般道での安全運転支援にくわえ、高速道路での運転支援機能により、ドライバーへの負担を大きく軽減します。

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エンジンはAクラスと共通

メルセデスベンツ Bクラス 2019

日本に導入される新型Bクラスのエンジンは、Aクラスと同じ、1.4L直列4気筒ターボと2.0L直列4気筒ディーゼルターボの2種類です。

B180に搭載されるのが1.4L直列4気筒ターボで、最高出力100kW(136ps)/5,500rpmと最大トルク200Nm(20.4kgm)/1,460-4,000rpm。

もういっぽうのB200dに搭載される2.0L直列4気筒ディーゼルターボは、最高出力110kW(150ps)/3,400-4,400rpm、最大トルク320Nm(32.6kgm)/1,400-3,200rpmをそれぞれ発生します。

駆動方式は2WD(FF)のみ。組み合わされるトランスミッションは、いずれもデュアルクラッチのDCTですが、1.4Lが7速、2.0Lディーゼルは8速と異なっています。

コンパクトなボディながら、広い室内空間と利便性の高いラゲージスペース、さらにMBUXを装備した新型Bクラスは、スポーティな印象を強めた結果、ファミリーカーとしてだけでなく、よりアクティブな使い方をする若い世代にも訴求できるクルマに進化しました。

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