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ラテンの血が流れるSUV 新型 DS 3 クロスバックは他のSUVとは一線を画すSUV
PSAグループのプレミアムブランド「DS」が誕生させたコンパクトSUV「DS3クロスバック」。フランス発らしい前衛的な際立つフォルム＆運転の楽しさを見事に両立。都市空間が似合うおしゃれSUVの全貌を紐解きます。
更新日2019/12/25フランスの老舗メーカーが魅せるスタイリングに惚れる
他のメーカーでは真似できないのでは無いかと思えるほど未来的なフォルムが実に印象的なDS3 クロスバック。立体的なフロントグリル左右にしつらえた個性的な形のヘッドランプをはじめ、DSウイング、ドット状のデザインの特徴的なDRL(デイタイム・ラインニング・ライト)で構成されたフロントマスクは、エレガンスかつモダンが見事に両立しています。
グリルは黒色の斜め格子模様を背景に、DSのエンブレムがよくマッチしています。リアビューはクロームメッキのバーでつないだ切れ長のコンビランプを採用。フロントやサイドは無駄なラインがないために個性的なデザインが際立っています。
ボディーサイズは全長×全幅×全高は4,120×1,790×1,550mm。ホイールベースは2,560mmとコンパクトサイズ。最低地上高は185mmと高く設定されていますが、立体駐車場や一般的な駐車場にも問題なく収まります。
またDS3は3ドアだったのに対して、今回のボディは5ドア。ボディカラーにはルーフ色を変更した2トーンも用意され、オーナーの好みにあわせて選択することができるようになっています。カラーはグリアルタンスをはじめ、8色を用意。バイトーンルーフは3種から選択可能です。
フランス生まれのおしゃれでカッコイイ ブランドDSにはどんなSUVがあるのか？
独創的なインテリアは乗り手のセンスが問われる
インパネ回りの造形にはこだわりがぎっしり詰まっています。メーターやセンターパネルはルーブル美術館のピラミッドにインスパイアされたというダイヤモンド・シェイプ(菱形)をモチーフに設計。車内の至るところに菱形が散りばめられています。セレクターレバー周辺のスイッチパネルには「クル・ド・パリ」と呼ばれる、機械式腕時計の文字盤やベゼルに用いられるギョーシェ(ギザギザ加工)を施されたシフトセレクター回りのパネルにより上質感を演出しています。
メーターはフル液晶で、シンプルで見やすい設計。グランシックはヘッドアップディスプレイが標準となっています。運転席からの視界はワイドで車両感覚が掴みやすいため運転に不慣れな方でも自在に操ることができるでしょう。
フランス生まれのおしゃれでカッコイイ ブランドDSにはどんなSUVがあるのか？
軽快に加速する1.2L エンジンはコンパクトなSUVにぴったり
エンジンは1.2L直列3気筒ターボで最高出力96KW(130PS)/5,500rpm、最大トルク230Nm(23.5kgm)/1750rpmで、8速ATを介して前輪を駆動します。1750rpmで最大トルクを発揮するエンジンとこのクラスでは異例の8速ATによるきめ細かい変速のおかげで加速は全域で実にスムーズ。ちなみに、８速ATは同ブランドでは初採用となっています。
特筆すべき点ですが、DS3クロスバックは今後PSAグループで使用されていく新世代シャシー採用車の第一号。具体的には、PSAの新開発プラットホーム「CMP(コモン・モジュラー・プラットフォーム)を採用し、フットワークは軽快で軽い身のこなしと安定性が両立しています。今後は、EVモデルの導入も予定されているとのことです。
安全面でも抜かりはない
DS3 クロスバックには一歩先を行く安全装備がふんだんに用意されています。任意にレーンポジションをキープするステアリングアシストとアクティブクルーズコントロールを統合したDSドライブアシストを搭載。渋滞時などに先行車が停止してから3秒以内であれば自動発進するなど、ロングドライブで重宝する機能が搭載されています。
ステアリングアシストは、今までは両側の白線を認識して初めて機能が発動したが、片側の白線のみの認識でもレーンキープするよう改良されています。さらに、同ブランド初搭載となる「マトリクスLEDヘッドライト」を採用し、対向車や先行車に影響を与えることなく、夜間時に最良の視界が広がります。対向車や先行車の眩惑を防ぐアダプティブ機能付きとなっています。
一昔前のフランス車はデザインの斬新さとフランス車独特の走りの性能は持ち合わせているけれど、ちょっと壊れやすいイメージもありました。しかし、近年のフランス車、このDSブランドでは、確実に進化を遂げ、デザイン性の高さや走りの性能はそのままに壊れにくいしっかりとしたクルマ作りがなされています。サイズと価格帯を考えれば、街乗りに最適でかつおしゃれなSUVとして大ヒットの予感がビンビンと感じられます。