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独身時代に乗っておきたい、ちょっとトガったSUV

ひと口にSUVと言っても、本格クロカン4WDからスーパーSUVまで、さまざまなモデルが存在します。そのなかで現在の主流は、そこそこのオフロード性能に、乗用車並のオンロード性能と、快適な室内空間を備えたクロスオーバータイプです。しかし、没個性となりやすいのも事実。できればもっと目立つ、世間に注目されるSUVに乗りたいという方のために、壊れまくるイタリア車に結婚後も乗り続けて妻に怒られた筆者が、独身時代に乗っておきたいトガったSUVを紹介しましょう。(文:立花 義人)

更新日2019/12/27

ジープ ラングラー スポーツ

ジープ ラングラー スポーツ 20182019年のジープブランドのラインアップにおいて、特にラングラー スポーツ(2ドアグレード)は、1941年誕生の初代ジープのヘリテージを直接受け継ぐモデルです。

丸目のヘッドライトに7スロットグリル、そして台形のホイールアーチといったアイコニックなデザインと、手動でレンジ切替可能なトランスファーで武装された4WDシステム、フリーダムトップによる圧倒的な開放感と、アウトドアシーンで文句なしにカッコよく映える要素が備わっています。

とはいえ、普段の街乗りでは乗り心地がハードに感じられますし、家族が増えた時に2ドアでは後席の乗り降りが不便。室内の静粛性といったポイントを、現代の自動車という観点から眺めると、相当に不満が残るでしょう。またラゲッジルームも狭いため買い物の荷物を積むのに苦労してしまいます。

それでも、軍用車両を紀元とする悪路走破性と、堅牢性が備わっており、アウトドアシーンで使い倒すことができるタフギアというイメージは唯一無二。男心をそそります。

【SUV映えを探しに行こう!】 進化した本格オフローダー、ジープ ラングラー

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三菱 ジープ

三菱 ジープ 1998前項の“元祖”ジープを源流とし、日本独自の発展を遂げてきたモデルが、三菱 ジープです。1953年から1998年までの45年間、ボディサイズやエンジンに若干の変更を加えながら、基本的なデザインや装備は変わらずに、生産が続けられました。

三菱 ジープの魅力は、機能美と味。まわりのクルマがどんどん快適に、高性能に進化していくなかで、三菱 ジープはなにも変わらずに販売され続けてきました。

トラクションコントロールやABSはもちろん、パワステやエアバッグ、エアコンすら装備されず、スイッチやメーター類もレトロそのものです。

愛嬌とシブさが絶妙にマッチしたエクステリアと、男の作業場と表現した方がしっくりくるシンプルな内装は、その佇まいを見ているだけでも惹き込まれてしまいます。

さらに、簡単に脱着できるとは言い難い幌を外して、これ以上ないオープンエアを感じながら、フロアからニョキッと生えたシフトとトランスファーを駆使して道なき道を走ると、得も言われぬ満足感を得られることでしょう。

最新のSUVでは決して味わえない独特の魅力がある三菱 ジープですが、すでに生産終了から20年以上が経過しており、修理が必要になったときの部品供給に不安はありますし、現代のクルマに比べて錆びやすいため、メンテナンスには気を使わなければいけません。

また、前後リーフリジッドサスペンションによるハードな乗り心地と、いろいろな箇所から室内に侵入してくる騒音に対する覚悟と、ときおり発生する不具合やトラブルにお金を掛けることができないと、ガレージの肥やしになってしまいます。
やはり独身時代にしか味わえないストイックなモデルといえるでしょう。

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ハマー H2

ハマー h2アメリカの映画俳優アーノルド・シュワルツェネッガーの要望により、米軍車両のハンヴィーの基本部品を共有化し、民生用として1992年に発売されたモデルが、ハマー H1でした。

そしてハマー H2は、H1のコンセプトを踏まえて作られたフルサイズSUVで、ハンヴィーとの関連性はないものの、アメリカ製SUVのパワフルな走りと快適性、迫力のある存在感が市場に受け入れられ、アメリカはもとより日本でも人気のモデルとなりました。

全長5,171mm、全幅2,062mmと、日本で乗るには少々勇気のいるサイズですから、結婚後に奥様も運転される機会があるならちょっと考えてしまいますね。

また、6.0L V8エンジン搭載、車両重量2,903kgのH2の実燃費は3km/L〜5km/L(カタログ未記載) と言われていますから、決して経済的とは言えませんし、2009年に生産終了しているモデルですから、深刻なトラブルが発生したときに修理をしてもらえる工場があるかも心配です。

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レンジローバー イヴォーク コンバーチブル


2016年、スタイリッシュなデザインのSUV、レンジローバーイヴォークに、コンバーチブルモデルが追加されました。

SUV+コンバーチブルという新しい発想は、なにか奇抜なことをやってしまった、というよりは、SUVの楽しみ方を広げた新しい提案として注目されました。

とはいえ、SUVの屋根を取り払いコンバーチブルにしたことで、実用面ではどうしても犠牲になった部分があります。

その最たるこのがラゲッジスペースで、オープントップを格納するとゴルフバッグがようやく入るかどうかという広さです。

またよりスタイリッシュな印象の2ドアモデルでは、当然ながら後席へのアクセスが不便です。

そもそもクロスオーバーSUVは、ある程度の人数での移動に対応した居住性とラゲッジスペースが魅力のひとつでもあったはずですが、イヴォーク コンバーチブルはそういったことを規制にして成り立っているというわけです。

レンジローバー イヴォーク コンバーチブルは、SUVとオープンカーの魅力を高次元で融合させたクルマだった。

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トヨタ メガクルーザー

トヨタ メガクルーザー 2016

トヨタ自動車が、陸上自衛隊の高機動車を民生用として販売していたモデルです。ボディサイズは全長5,090mm×全幅2,170mm×全高2,075mmと、日本車としてはかなり大きなサイズ。自衛隊に納入されていることから、和製ハマーと呼ばれたこともありました。

メガクルーザーは、ハブリダクションドライブの採用により、有効な最低地上高が420mmも確保されていますし、マニュアルデフロックとフルタイム4WDシステムの組み合わせにより、他のSUVとは比較にならないほどの不整地走破性能を誇ります。

しかし、もともと災害時の救援や人命救助などの用途で開発されたモデルですので、一般的なSUVのような快適性や居住性、使いやすさはありません。とにかくボディサイズが大きいため、駐車場所を確保するのも大変なことですし、コンビニやスーパーにちょっと買い物に行くような気軽な使い方をするのも気が引けます。

ただし、4WS(4輪操舵)が付いているので、狭い場所での取り回し性は、意外にも高いことを付け加えておきましょう。

和製ハマーと呼ばれるトヨタの多目的車、メガクルーザー

 

高級感や快適性といった現代のクロスオーバーSUVに求められる要素には目をつぶり、ただひたすら他のクルマでは走れない道を走る。そんなチャレンジスピリットを極めたかのようなストイックなモデルに、男なら一度は憧れても良いでしょう。

はっきりとした個性のあるクルマに乗れるのも、独身時代の特権かもしれません。ぜひお気に入りの1台を探してみましょう!

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文・立花義人
イタリア在住のフリーライター。建設・設備・自動車関連企業でエンジニアとしての経験を積んだ後、2018年にイタリアへの移住を決意。日本とヨーロッパを行き来する中で、クルマ事情について肌で感じたことも含め、分かりやすくタメになる情報を発信することがモットー。趣味は料理、ドライブ、食べ歩き。

 

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