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【日本でも売ってよ!】ジープのピックアップトラック グラディエーターを解説【ワイルドでカッコよ過ぎる】
ジープといえば、ラングラーやチェロキーシリーズに代表される本格的なオフローダーを手掛ける自動車メーカー。これまでに発売された多くのモデルは、ハードトップを備えた箱型タイプや屋根のないオープンタイプのモデルがほとんどでしたが、実はピックアップトラックのモデルが存在していることを知っていますか?
更新日2021/12/06ジープ発のピックアップトラック
2018年秋のLAオートショーで発表されたジープ グラディエーターは、同社の代表的なモデルであるラングラーにベッド(荷台)を組み合わせたピックアップスタイルで、アメ車ファンやオフローダー好きから高い注目を集めました。しかしこのピックアップスタイルのジープはこのグラディエーターが初ではなく、かつて1960年代にも同じ「グラディエーター」の名前でピックアップモデルが存在していました。さらに1980年代には「コマンチ」という名前のピックアップがクライスラーから販売されていましたが、こちらはラングラーではなくチェロキーをベースにしたモデルとなっていました。
このようにかつてはジープブランドからもピックアップトラックが発売されていたものの、フォードやシボレーの牙城を崩すことができず、一時はピックアップの制作から遠ざかっていたクライスラー。それからおよそ20年以上の歳月を経て登場したのが、このグラディエーターだったのです。
ピックアップトラックってどんなクルマ?購入するメリット・デメリットは?
ベース車よりもロングボディになったボディサイズ
ジープのロングホイールベース版であるアンリミテッドをベースにしたこのピックアップトラックは、全長5,540mm×全幅1,875mm×全高1,905mmという大きさ。ホイールベースは約3,487mmというかなりのロングボディとなっており、アンリミテッドの全長4,870mm×全幅1,895mm×全高1,900mm×ホイールベース3,010mmと比較してもかなり全長が改良されていることが分かります。
キャビンスペースはフロントのみのシングルキャブではなく、後席およびリアドアのあるダブルキャブを採用。さらにその後ろに荷台がつくため、このようなロングボディとなっています。ルーフトップには、ハードトップのほかに3ピースで取り外しできるフリーダムトップやソフトトップなどが用意され、さらにラングラーでは一部モデルのみにしか設定されていないスカイワンタッチパワートップ(電動開閉式ルーフ)も搭載しています。またラングラー同様にフロントウインドウを前方に倒したり、サイドドアを取り外すことも可能となっています。
3.6L V6を搭載、牽引能力はなんと3.5トン
パワートレインはアンリミテッドにも搭載されている3.6Lペンタスター V6 DOHCエンジンで過給器はなし。スペックは最高出力285PS(209kW)/6,400rpm、最大トルク353Nm(36.0kgm)/4,600rpmを発生します。
トランスミッションは日本で販売されているアンリミテッドと同じ8速ATのほか、6速MTもラインナップ。本国ではこのMTが標準仕様となっていてATはオプション設定となっています。駆動方式はAWDで、ローレンジモード機能を持つコマンドトラック4×4システムを搭載。上級グレードにはリアのロック式ディファレンシャルが搭載されているので、あらゆる悪路でも突破できる走行性能を有しています。サスペンションは前後リジットアクスルのコイルサスペンションで、これはラングラーと同じ。リアにはピックアップトラックならではのヒッチメンバーがあり、牽引能力は最大7,650ポンド(約3.5トン)となっています。
砂地に強いスペシャルモデルも登場
2020年2月のシカゴ・オートショーでは、このグラディエーターをベースにした「モハベ(Mojave)」といいうモデルも登場。これは砂漠や砂地での優れた走行性能を持つモデルだけに許された「デザートレーテッド(Desert Rated)」と呼ばれる称号を持つ特別なモデルで、特製サスペンションやショックアブソーバーを装備し、フレームには強化が図られ、足まわりはおよそ1インチほどリフトアップすることで悪路走破性を高めるとともに、車体下に保護ガードなどが設けられています。そのほかに寒冷地向けの「ノースエディション(North Edition)」なども用意されているのは、さすがにアメリカ生まれのピックアップトラックならではといえるでしょう。
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気になる日本への上陸の可能性は?
見た目も走行性能もタフでありながら、インテリアはモダンで機能的。センターパネルにはタッチパネル式の7インチ液晶ディスプレイを備え、Apple CarPlayにも対応するなど快適装備も備わっています。ほかにもアダプティブクルーズコントロールやアクテイブブレーキなど運転支援機能も付くなど、安全装備の面でも抜かりなし。車高が高いゆえの死角の多さも、オプション装備のカメラを搭載することで解決できます。
現在日本への正規輸入の予定はないものの、その見た目のかっこよさと唯一無二の個性はグラディエーターならでは。ぜひ日本への上陸をリクエストしたいところですね。