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ボルボのプレミアム・ミッドサイズSUV、XC60ってどんなクルマ？
XC60はボルボのSUVの中間モデルに位置付けられるモデルです。2009年に登場したモデルで2017年に二世代目へとモデルチェンジしました。 近年はSUVが人気車種となっており、ボルボブランドのフラッグシップモデルと捉えることもできます。車体価格は約600万円～と中間モデルでありながら既にプレミアムなプライスです。
更新日2019/09/25
二世代目は2017年10月から日本で販売開始。同年12月に「2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤー」をボルボとして初めて受賞しています。そんなXC60はどのようなSUVなのでしょうか。
※この記事では2017年10月モデルについて解説します。
XC60の特長
曲線のフォルムにエッジの効いたキャラクターライン。トールハンマーをモチーフにしたヘッドライトやアクセントのメッキグリルなど、エクステリアのデザインをだけでも高級車の風合いを醸しだしています。
ミッドサイズSUVということもありますがホイールサイズは18~21インチとかつてのSUVの概念からすれば大径のホイールを装着していることが分かります。
XC60は前輪にダブルウィッシュボーン式、後輪にマルチリンク式のサスペンションを搭載し、足回りにもかなり力を入れているとのこと。オンロードでの走行性能はかなり高いようです。
ボディサイズは、全長4,690 mm、全幅1,900 mm(T6 AWD R-Designは1,915mm)、全高1,660 mmと今流行のコンパクトSUVと比べると一回り大柄なサイズです。この存在感がSUVらしく程よい重厚感を放っています。国産車で言えば、全長と全幅はやや差がありますが、トヨタのハリアー(全長4,725mm、全幅1,835mm、全高1,690mm)がサイズ的には近いです。
質感の高い内装
インテリアは、上級モデルであるXC90と共有することで、外観にまったく引けを取っていません。また縦型9インチの大型ディスプレイを装備。近年日本メーカーでも採用例はありますが、これだけでもプレミアムクラスのモデルであることが伺えます。
このナビはスマートフォンやタブレットのようにサクサク操作できるのはもちろんですが、寒冷地であるスウェーデンらしく手袋をはめた状態でも操作ができる優れもの。モニターの基本的な使い方であるナビゲーション機能からしても縦長配置の方が理に適っているのは言うまでもありませんね。
近年のナビはスマートフォンとの連携も重視されますが、XC60のナビは「CarPlay」と「Android Auto」の双方に対応しており、車の仕様に合わせたスマホ選びをする必要はありません。
セーフティ機能も盛りだくさんのXC60ですが、それらの設定もモニターを介して直感的に操作できます。
荷室は大容量で、5人乗車でも5人分の荷物も難なく収納できます。日常の買い物から旅行、アウトドアまで幅広く活躍してくれそうですね。さらに後部座席を倒すとフルフラットな空間が生まれ、車中泊にも持って来いの一台です。
トップグレードはツインチャージャー
駆動方式は潔くAWDのみ。パワートレインは1,968ccのターボディーゼルを備えるD4、ガソリンターボのT5、ターボチャージャーとスーパーチャージャーの両方を備えたT6、T8はT6のエンジンにモーターを加えたハイブリッドモデルです。
■D4系のエンジンスペック
排気量(cc):1,968
駆動方式:電子制御AWDシステム
最高出力[kW(ps)/rpm]:140(190)/4,250
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]:400(40.8)/1,750−2,500
JC08モード燃費(km/L):16.1
■T5系のエンジンスペック
排気量(cc):1,968
駆動方式:電子制御AWDシステム
最高出力[kW(ps)/rpm]:187(254)/5,500
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]:350(35.7)/1,500−4,800
JC08モード燃費(km/L):12.6
■T6系のエンジンスペック
排気量(cc):1,968
駆動方式:電子制御AWDシステム
最高出力[kW(ps)/rpm]:235(320)/5,700
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]:400(40.8)/2,200−54,00
JC08モード燃費(km/L):11.5
■T8系のエンジンスペック
排気量(cc):1,968
駆動方式:電子制御AWDシステム
最高出力[kW(ps)/rpm]:233(318)/6,000
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]:400(40.8)/2,200−5,400
モーター最高出力[kW/rpm]:34/2,500(前) 65/7,000(後)
モーター最大トルク[kW/rpm]:160/0−2,500(前) 240/0−3,000(後)
JC08モード燃費(km/L):15.7
パワーと燃費を考慮すると、2LディーゼルのD4が選びやすいですね。車体重量は1800kgを超える重量級ですが、重さを感じるシーンはなさそうです。ガソリンエンジンの瞬発力を求める人は、2LガソリンエンジンのT5、正直これら2グレードでも有り余るパワーがありますが、さらなる力強さを求めるならT6、T8のハイパフォーマンスグレードも用意されています。
XC60は多目的スポーツ車という本来のSUVの定義通り、様々な用途に使える一台です。
全車速追従機能付ACCやパイロット・アシストなどの運転支援機能も充実しているので、長距離のドライブでも疲労の少ない走りが可能となっています。
至れり尽くせりな機能が満載のXC60なら日常の良きパートナーとなってくれるでしょう。