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【同じプラットフォームでどう違う?】レクサス 新型NX vs トヨタハリアー
2021年6月、スタイリッシュなアーバンコンパクトSUVとして人気の「レクサス NX」の新型モデルが発表されました。こちらはちょうど1年前に発売が開始された新型ハリアーと同じ「GA-Kプラットフォーム」を採用しているため、同クラスの「プレミアムクロスオーバー」として、メカニズムや装備を比較することができます。 まだ発表されたばかりの新型NXと大人気のハリアー、両車にどんな違いがあるのかを解説していきます。
更新日2021/10/15レクサスの新世代デザインを採用するNX、そして流麗なクーペスタイルを継承したハリアー
新型NXは、生命的な躍動感(Vital)と先進技術(Tech)を融合したスポーツギア「Vital × Tech Gear」を開発コンセプトとしており、デザインにもそのコンセプトが反映されています。
フロントにはレクサスのアイデンティティである「スピンドルグリル」が採用されており、彫りの深いバンパーの造形や鋭い形状のヘッドランプなど一眼でレクサスモデルだと分かりますが、従来モデルのようなメッキフレームなどが廃され、代わりに立体感のあるグリルパターンやグリルそのものを垂直に立てて存在感を出しているのが新鮮です。
また、ふくらみのあるボンネットやボリューム感のあるフェンダー、メリハリのあるサイドの立体的な構造で躍動感を表現しながらも、ドアハンドルから上はエッジの効いたプレスラインとサイドウインドウのシルエットで下部と対比させ、先進性や高い運動性能を印象付ける新世代のデザインとなっています。
ハリアーは、先代でも好評だった流麗なクーペスタイルを継承しながら、より精悍でシャープな表情を作るヘッドランプ、シンプルながらダイナミックに変化するサイドビュー、横一文字に光るテールランプが個性を主張しています。都会的でスポーティな要素と力強い存在感が高いレベルで融合されたデザインです。
新型NXのボディサイズは全長4,660mm×全幅1,865mm×全高1,640mm、ホイールベースは2,690mmとなります。一方ハリアーのボディサイズは4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mm、ホイールベースはNXと同じ2,690mmです。
どちらも先代モデルよりサイズアップしていますが、興味深いのはNXの方が80mmも全長が短く、これが全体的なフォルムに塊感を感じさせるものとなっているところです。新型NXは次世代レクサスモデルの第一弾という位置付けだけに、高級車=ボディサイズの大型化という発想から離れ、全体的なバランスや造形で新世代デザインを表現しているように感じられます。
スポーティでありながらエレガントなインテリア
新型NXは、レクサスのクルマ作りの基本である「人間中心」の思想をさらに進化させた「Tazuna Concept(タヅナコンセプト)」に基づいて設計されました。人が馬を操る際に使う「手綱」に着想を得て、ステアリングスイッチやヘッドアップディスプレイとの連携、スイッチ類の配置が工夫されています。またドライバーのワイドな視野を確保しつつ、ニースペースはほどよくタイトにすることで快適な運転をサポートします。
ステアリングのタッチセンサースイッチに触ると、操作ガイドがヘッドアップディスプレイに表示され、手元を見ることなく直感的に様々な操作をすることができます。また運転に集中できる様々なインテリアカラーを用意したり、室内を彩る64色のイルミネーションなど、高級モデルにふさわしい演出もなされています。
ハリアーのインテリアで印象的なのは、「馬の鞍」をイメージしたという幅広く堂々としたセンターコンソールと、それを挟み込むインストルメントパネルとの組み合わせです。ボリューム感がありながらも大らかな広がりが演出されており、包み込まれるような安心感と居心地の良さを感じるインテリア(内装)です。
厚革を曲げてできる自然なシルエットをイメージして触り心地にこだわったレザー調素材や、伝統的な木工技法である「曲木(まげき)」に着想したというウッド調加飾、パイピング加飾などでさりげない上質感を演出しています。また調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフをトヨタ車として初採用。障子越しのような柔らかい光が差し込む演出で、日本の美意識に寄り添った居心地の良い空間を作り出しています。
レクサス初のPHEVもラインアップされるパワートレイン
新型NXにはレクサス初のPHEV(プラグインハイブリッド)を含む6種類のパワートレインが導入されています。
PHEVは2.5LガソリンNA +モーター、そして大容量リチウムイオンバッテリー(総電力量18.1kWh)が搭載され、E-Four(リヤモーター駆動による4WD)で駆動します。4つの走行モード切替(EVモード/AUTO EV・HVモード/HVモード/セルフチャージモード)を任意で選択することが可能で、クラストップレベルのEV走行可能距離と十分なパワーを両立させつつ、エネルギー効率の高い走りを実現しています。
その他のラインアップは、2.5LガソリンNA +モーターのハイブリッドモデル(E-FourとFF)、2.4L 直4ガソリンターボ(AWD)、2.5LガソリンNA(AWDとFF)となっています。
ハリアーには2.5LガソリンNA +モーターのハイブリッド(E-FourとFF)、2.0LガソリンNA(4WDとFF)が用意されています。先代モデルに設定されていた2.0Lガソリンターボは、今のところ設定がありません。
どちらも先進の予防安全運転支援技術を搭載、機能性ではNXが一歩リードか
新型NXには、最新の安全運転支援システム Lexus Safety System+(レクサスセーフティセンス+)を搭載しています。ミリ波レーダーと単眼カメラによるプリクラッシュセーフティ、レーダークルーズコントロール、レーンディパーチャーアラート、レーンチェンジアシスト、プロアクティブドライビングアシストなど先進安全機能は一通り搭載されています。
また後方からの自転車を含む接近車両などを検知し、開放後のドアもしくは降車した乗員と衝突する可能性があるとシステムが判断した場合、アウターミラー内のインジケーターを点灯させ注意喚起。さらにドアを開けようとした場合にはドア開放をキャンセルするシステムを世界で初めて採用しています。また、車外からスマートフォンを操作することで、遠隔操作での駐車・出庫が可能となる高度運転支援技術「アドバンストパーク」も用意されています。
ハリアーにはトヨタの最新予防安全パッケージ Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)が搭載されています。レクサスとは名称が違いますが、基本的な機能・性能はほとんど同じと言っても良いでしょう。「アドバンストパーク」といった高機能装備はないものの、ハリアーも安全面に関して不満なところはないでしょう。
同じプラットフォームを採用する新型NXとハリアー。それぞれ狙うユーザー層が異なりますので、やはりコンセプトや装備にも違いがあります。新型NXは2021年の秋頃に販売開始予定とのことです。レクサスの次世代電動化戦略モデルの第一弾としてどんな走りを見せてくれるのか楽しみですね。
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文・SUV FREAKS編集部
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