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元祖SUV!いすゞ ビッグホーンの歴史を振り返る

人々の暮らしが豊かになり、アウトドアライフの楽しみ方が注目されるようになった1981年から2002年まで、製造販売されたいすゞ ビッグホーン。当時、日本国内で巻き起こったRVブームの先駆けとも言えるビッグホーンとはどんなクルマだったのでしょうか。

更新日2019/04/03

SUVの元祖とも言える存在

初代ビックホーン

いすゞ ビッグホーンは、同社のピックアップトラック、ファスターロデオ4WDのシャシーを流用した本格的クロスカントリー4WDとして1981年に登場。その後は、ボディバリエーションの拡充、エンジンの高出力化や装備の充実、グレードの多様化など、幾度も改良を重ねながら、ブームの火付け役に十分足る、魅力あるモデルに成長しました。

初代ビッグホーン

とりわけ、ドイツのチューニングメーカー、イルムシャーの手が入ったスポーツグレードや、イギリスのロータス社によるしなやかで高い操縦安定性を持つグレードなど、欧州テイストがプラスされたモデルは、ビッグホーンの魅力を高めることにひと役買っていました。

初代ビッグホーン

そんなビッグホーンは、1991年に2代目へと進化。2002年まで生産されました。その最終モデルは、どんなクルマだったのでしょうか。

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力強さと機能性を感じさせるエクステリア

2代目ビックホーン

2代目は、先代に比べてボディサイズを拡大、直線基調のフロントマスクに厚みのあるボンネットフードの組み合わせは、SUVとしての力強さと機能性を感じさせるものでした。

ヘッドランプ、グリル、バンパーデザインはシンプルなものですが、過大な表現を避けることによって、信頼感や安心感を与え、乗用車感覚から大きく外れない、ビッグホーン独特の世界観を創り出していました。

エクステリアと同様、インテリアもシンプルで使い易いものとなっています。時としてクルマが激しく揺れ動く条件下でも、確実に運転操作を行えるよう、視認性の高いメーター類と操作しやすいスイッチ位置、そして高いアイポイントと、広い視界が確保されています。

2代目 ビッグホーン

インテリアは、グレードによってヒーター付本革シートやクルーズコントロール、フルオートエアコンなど、快適装備の充実も図られており、またラゲッジスペースは、7人乗車時で720L、リアシートをすべてたたむと2,000Lもの容量が現れるなど、高い実用性を兼ね備えた点も見逃せません。

2代目 ビッグホーン

エンジンは、3.5L V6DOHCのガソリンと、3.0Lのコモンレール式直噴ディーゼルインタークーラーターボの2種類で、ガソリンエンジンのスペックは、最高出力169kW(230ps)/5,600rpm、最大トルク314Nm(32.0kgm)/3,000rpm。ディーゼルエンジンは、最高出力118kW(160ps)/3,900rpm、最大トルク333Nm(34.0kgm)/2,000rpmをそれぞれ発生。ディーゼルは、ハイフローストレートポートや可変慣性吸気システムを採用し、燃費の向上とCO2排出量の大幅な低減に貢献していました。

2代目ビックホーン

足回りは、フロントにダブルウィッシュボーン、リアはセンター4リンク式という組み合わせで、ロータスSEというグレードには、ロータスチューンによるサスペンションを採用し、高級感のあるしなやかで快適な乗り心地を味わうことが可能。また、スタビライザーやトーションバーの径、コイルバネ定数などをよりハードにセッティングされたスポーツグレードを用意するなど、ビッグホーンの世界観を広げるモデルが用意されていました。

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ビッグホーンのような、シンプルで機能的、かつ高い性能を追求したモデルがあったからこそ、現在のSUV市場の盛り上がりがあるのかもしれませんね。当時、バブル景気に湧く日本の自動車メーカーが高級路線をどんどん打ち出していた、という時代背景を考えると、ある意味ではこのスタイルも強い個性だったのかもしれません。

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