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JB43ジムニー シエラの歴史を振り返る
1998年に登場したJB33ジムニー シエラと2000年に登場したJB43ジムニー シエラ、今回はこれら2車種の歴史を振り返ろうと思います。初代ジムニー シエラに当たるJB31型からどのような進化を果たしたのか、それぞれのエンジンのスペック、そしてボディや安全装備について見ていきましょう。
更新日2019/08/07JB31からJB43への進化について
JB31からJB43への進化というのは、全体的な走行性能の向上に加えて、街乗りでも快適に使うことができるようになった点にあると考えられます。
JB31ジムニーではリーフスプリングが採用されていたのに対し、JB43ジムニーシエラではコイルスプリングが採用されました(先立ってJB32ジムニーでもコイルスプリングが採用されていました)。これによって乗り心地が格段に向上したことは明らかです。
トランスミッションにも違いが生まれていて、JB31ジムニー シエラでは5MT仕様のみでしたが、JB43では5MTに加えてAT仕様もラインアップに追加されたのです。ATは4速仕様で、燃費や快適性への考慮もされていました(JB32では3ATとなっていました)。
なお、JB31ジムニーでは運転席・助手席にSRSエアバック装備がありませんでした。この点はJB31からJB33/43への進化だけでなく、求められる安全装備の進化の1つであったとも考えてよいでしょう。
このように、悪路の走行に長けた車というだけでなく、街乗りでの使い勝手・快適性もよりよくされて、同時に基本性能も高くなったという一連の流れを、B31からJB33/43の進化として見ることができるでしょう。
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2.エンジンスペックと走破性について
どちらも排気量1.3Lでありながら、JB43ジムニー シエラでは搭載されたエンジンが異なります。
JB43に搭載されたエンジンはM13A型と呼ばれる水冷4気筒DOHCエンジンです。最高出力65kW(88PS)/6,000rpm、最大トルク118Nm(12.0kgm)/4,000rpmのスペックとなっています。VVT(可変バルブタイミング機構)を搭載し、どの回転域でも気持ちよく走ることを可能としたのです。
JB43ジムニー シエラではDOHCエンジンの採用(ツインカム化)がされ、スペックが向上させられていると言えるでしょう。
サスペンションはどちらも前後3リンクリジッドサスペンションが採用されています。接地感・路面追従性・衝撃分散能力を高めることでオフロードでも街乗りでも活躍してくれるのです。
さらに、JB43ジムニー シエラには場面に合わせて2WDと4WDをスイッチ操作で使い分けるドライブアクション4×4が採用され(それ以前はトランスファーレバー)、燃費向上や路面にあった走破性を発揮することができるようになって実用性が高くなりました。
ちなみに、前モデルである、JB33ジムニーシエラワイドに搭載されたエンジンは、G13B型と呼ばれる水冷4気筒SOHCエンジンです。最高出力85PS/6,000rpm、最大トルク11.3kgm/4,500rpmのスペックとなっているので、JB43ジムニーシエラになってパワーアップが図られています。
ボディ、安全装備について
JB43ジムニー シエラのボディについて話しますと、従来の角ばっていてエッジが効いているデザインから少し丸みを帯びたデザインに変更された点が大きな変化であり特徴です。本格的なオフロードユーザーだけでなく街乗りユーザーも乗りたくなるデザインになったということができるでしょう。
安全装備についてJB43を例に挙げますと、軽量衝撃吸収ボディー TECT〈テクト〉、運転席・助手席SRSエアバック、4輪ABS、マルチリフレクターハロケンヘッドランプ[マニュアルレベリング機構付]、防眩式ルームミラー、熱線入りバックウインドーなどです。5MT車にはエンジンクラッチスタートシステムを搭載しています。
当時としては基本的な安全装備が採用されていました。今日の車に多く採用されている先進安全技術系の安全装備はありません。
各種スペックやJB31型から進化した部分を取り上げてJB43ジムニー シエラの歴史を振り返ってみました。JB43ジムニー シエラ街乗りからオフロードまで幅広く対応するように仕上げられた車であるということは、JB31型とスペックを比較しただけでも明らかです。機会があったらぜひ一度乗ってみることをオススメします。