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GL兄弟の長男！メルセデス・ベンツの最上級SUV、GLSクラスとは？
2006年にブランニューモデルとして登場し、2012年にフルモデルチェンジを果たしたメルセデス・ベンツの最上級SUV「GLクラス」。2016年にマイナーチェンジと同時に新ネーミングルールに則り名称を「GLS」に変更しての再デビューとなりました。プレミアムSUVブームに乗り、人気を博するGL兄弟(GLA、GLC、GLE)の長男としての実力を見てみましょう。 ※2018年7月までに発表されたモデルについて解説しています。
更新日2019/09/28GLSクラスとは？
アメリカのアラバマ工場で製造されるGLSクラスは、クライスラーのジープ グランドチェロキーとプラットフォームを共有しています。
とはいえ、パワートレーンやセッティングは、メルセデス・ベンツ独自のもの。近年の急ごしらえでカタチばかりの街乗りSUVとは、一線を画する本物志向と言えます。
GLSは、SUVを表す“GL”と最上級セダンと同様の“S”のネーミングが示す通り、快適性や安全性にも余念がありません。
SUVである以上、悪路走破性能はあって当たり前。そのうえで、「ファーストクラスSUV」コンセプトが、“最善か無か”というメルセデス・ベンツの企業スローガンに基づいて実現されています。
メルセデス・ベンツから新たなSUVが登場！GLBってどんなクルマ？
GLSの歴史
プレミアムSUVブームの火付け役となったポルシェ カイエンの登場から遅れること4年。前身となるGLクラスが、2006年に満を持してデビューします。
当初は、本格オフローダーであるGクラスとの入れ替えも視野に入れていましたが、Gクラスが世界中で熱狂的ファン層を獲得していたこともあり、入れ替えは見送られました。
そのおかげもあり、GLクラスは今日のGLSに繋がるスポーティと快適性を兼ね備えたモデルとして独自の進化を果たすことになります。
2012年には第2世代にバトンタッチし、そのフェイスリフト版が2015年GLSの新ネーミングでデビュー。2019年には、かねてより噂されているフルモデルチェンジが行われるようです。
現行モデルの出来栄えが素晴らしいだけに、次に登場する新型には否が応にも期待が高まります。
GLSのスペック
GLSは、メルセデス・ベンツのSUVラインナップの中で、唯一の3列シートを持つLサイズSUVです。では、気になるサイズやエンジンスペックを見ていきましょう。
ここでは通常のメルセデス・ベンツとしてラインナップされているモデルについて紹介しますが、他にもさらに強力なエンジンを搭載した豪華でパワフルなメルセデスAMGモデルも用意されています。
・ボディのスペック
全長×全幅×全高：5,140mm×1,980mm×1,850mm
ホイールベース：3,075mm
車両重量：2,580kg
荷室容量：680L〜2,300L
最低地上高：200mm
乗車定員：7人
最小回転半径：5.7m
・エンジンのスペック
■350d 4MATICスポーツ
エンジン形式：3.0L V型6気筒ディーゼルエンジン+ターボチャージャー
最高出力：190kW(258PS)/ 3,400rpm
最大トルク：620Nm(63.2kgf・m)/1,600-2,400rpm
駆動方式：4WD
トランスミッション：電子制御9速AT
JC08モード燃費：12.4km/L
■550 4MATICスポーツ
エンジン形式：4.7L V型8気筒ガソリンエンジン+ツインターボチャージャー
最高出力：335kW(455PS)/ 5,250-5,500rpm
最大トルク：700Nm(71.4kgf・m)/1,800-3,500rpm
駆動方式：4WD
トランスミッション：電子制御9速AT
JC08モード燃費：8.2km/L
あのマリオとも共演！メルセデス・ベンツの切り札的コンパクトSUV、GLAクラス
GLSクラスの最小回転半径は、このクラスにしては小さいことに目がとまります。昔からメルセデス・ベンツは小回りが利くと言われてきましたが、SUVのGLSクラスにおいてもそれは健在です。このように良い部分は変わらないという点もメルセデス・ベンツブランドの一つの価値ではないでしょうか。
同セグメントにひしめくライバル各車と比較すると、確かに安いとは言えない価格です。しかし、本物のプレミアムLサイズSUVが欲しければGLS以外の選択肢はないと思えるほどの完成度です。ぜひ一度確かめてみてください。