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2020年、新車で最も売れたSUVはどれだ?
生活そのものが大きく変わった2020年、新型コロナウィルスが猛威を振るい自動車業界に大きな影響を及ぼしました。そんな中でも、2020年に新車販売台数が多かったSUVを5台取り上げ、その好調の要因を考えて行きます。
更新日2021/01/225位 いつまでも色あせない魅力 ホンダ ヴェゼル:3万2931台
2019年SUV販売台数第1位の勢いそのままに、2020年も5位にランクインしました。大きなモデルチェンジや改良などが入らなかったヴェゼルですが、コンパクトサイズでクーペスタイルのエクステリア(外装)デザインと、211万3426円からと車両本体価格の安さが人気の秘密となっています。
搭載されるエンジンは1.5Lのi-VTECをベースにNA、ターボ、ハイブリッドと3種類。2013年12月にデビューしたとは思えない、飽きのこないデザインで、スポーティなアーバンスタイルSUVの先駆者として、不動の人気を誇っています。
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4位 ライバル出現もまだまだ人気は衰えず トヨタ C-HR:3万3676台
こちらもコンパクトSUVとして、2016年12月の発売以降長い間人気を維持している一台です。2019年10月にマイナーチェンジを受け、スポーティさをより洗練させた内外装へ変身しました。同時にGRスポーツを設定し、走りが良いSUVというイメージをより強いものとしています。
パワートレインには1.2L 直列4気筒ターボエンジンと、1.8L ハイブリッドエンジンの2種類を用意しています。駆動方式がターボではFFと4WD、ハイブリッドではFFのみの展開となり、トヨタのハイブリッドAWDシステム、E-fourを選択できないのが残念なところです。
しかしながら、優れたパッケージングとエクステリアデザインの良さで、長い間人気の落ちないC-HR、2020年末に登場した同社から登場したヤリスクロスとどう戦っていくのか、今後の展開にも注目の一台です。
3位 さまざなユーザーのニーズに応えるクルマ トヨタ RAV4:5万4848台
2019年の日本カーオブザイヤーに輝き、2020年も抜群の人気を誇ったSUVの一つです。オフロードを意識したアクティブなエクステリアのアドベンチャーと、街角でも違和感のない都会派なエクステリアの標準グレードという二面性を持ち合わせるクルマで、ユーザーの好みに応じて見せ方を変えられるクルマとなっています。
搭載されるエンジンは通常モデルで2.0Lガソリンと2.5Lのハイブリッドの2種類。2020年6月にはプラグインハイブリッドモデルのRAV4 PHVが発売されました。爆発的な注目を集め、多くの注文が入ったPHVは、現在オーダーストップとなるほどの人気の高さです。
SUVとしての積載性能やオフロードでの走破性も高く、日常の足として、レジャーの味方として、短距離から長距離までを快適に過ごせる使い勝手のいいクルマ、それがRAV4の人気の秘密になっています。
2位 フルモデルチェンジで2020年の話題を集めた トヨタ ハリアー:6万6067台
2020年のSUV市場で最も注目を集めたクルマの一つと言えるのがハリアーでしょう。2020年6月のフルモデルチェンジは、トヨタディーラーの全車併売が5月にスタートしたこともあり、トヨタの今後を占う意味でも、重要な位置づけのクルマとなっていました。
先代と比べて、シンプルにスッキリと纏められたエクステリアとインテリア(内装)は、一見すると少し寂しい感じもしますが、実際に見て、触って、走り出すと、ハリアーとしてのラグジュアリー感を十二分に体験できるものとなっていました。
目に見える豪華さよりも、五感に訴える質感の高さを高めたニューモデルは、幅広い年齢層に広く支持され、大人気となっています。発売から半年以上が経つ現在でも、納期が長くなっており、その人気の高さが伺えます。
搭載されるエンジンは先代のターボモデルを廃止し、2.5Lハイブリッドと2.0Lのガソリンエンジンの2種類です。
高級SUVの礎を築いたハリアーは、正常進化を遂げ、高級SUV市場に新たな風を吹き込んでいます。調光パノラマルーフなど、トヨタ初の装備を多数提案しながら、これからのSUV市場を長く引っ張っていく存在になるでしょう。
1位 月間MVPに何度も輝く超売れっ子な一台 トヨタ ライズ:12万6038台
2020年、最も売れたSUVはライズでした。全カテゴリーを総合した、乗用車ブランド通称名別順位でも、ヤリスに次いで全体の2位にランクインしています。圧倒的な販売台数の差が生まれた要因は、やはりパッケージングと価格でしょう。
現在では珍しく5ナンバーサイズに収まったボディは、全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mmという、非常にコンパクトで扱いやすいサイズに収まっています。特に全長4メートル以下、全幅が5ナンバーサイズという大きさは、ライバルが軒並み全幅1,700mm以上になっている市場の中で、異彩を放っています。
コンパクトなSUVでも、室内も広々使うことができ、積載能力も十分なライズは、四角いボディを最有効活用し、運転しやすい、快適で乗りやすいコンパクトSUVとして、若者ももちろんですが、高い年齢層からの支持も多く集めました。これまでにありそうでなかった、新しいコンパクトSUVのカタチを作り、今後も好調な販売が予想される一台です。
2020年のSUV販売ランキングを発表してきました。新車が非常に豊富だった2020年、ハリアーやRAV4 PHVといった新しい風が吹き込む中、ヴェゼルやC-HRのような、長い間人気の高いクルマも変わらずランクインしてきました。まだまだ元気なSUV市場は、今後も様々なクルマが出現し、楽しませてくれるでしょう。2021年も、SUVから目が離せません。