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マツダだけじゃない!新車でマニュアルが選べる国産SUV5選
現在、日本で販売されている新車の多くはAT車となっており、特にSUVに関してはそのほとんどがATモデルといった現状です。そのような中でもあえてMTにこだわり、MTのラインナップを残すことにこだわるSUVも少なからず存在します。今回はそんな国産SUVの中でもMTにこだわる5台に注目してみました。
更新日2019/11/27マツダ CX-5
燃費性能に優れたエンジンや軽量でありながら高い剛性を兼ね備えたボディおよびシャシーなど、マツダの新世代技術であるSKYACTIVテクノロジーを採用して2012年にデビューしたCX-5。
全長4,545mm×全幅1,840mm×全高1,690mm、ホイールベース2,700mmのクロスオーバーSUVで、マツダのSUVラインナップの中核を担うモデルです。トランスミッションは2012年発売の初代モデルにも6速MTが設定されていましたが、MTは海外仕様で日本国内で販売されるモデルは全車6速ATのSKYACTIV-DRIVEのみのとなっていました。
この初代CX-5は発売以来好調を博し、2012年には日本カーオブザイヤーを受賞。販売開始からわずか9か月で向こう3年分の販売予定台数を上回るほどの受注を受けたことでも話題を集めました。
そんなCX-5が2017年にフルモデルチェンジを行ない2代目へと進化。発売当初は初代モデルと同様に6速ATのSKYACTIV-DRIVEのみでしたが、2018年10月にはディーゼルエンジン搭載車に限り、6速MTのSKYACTIV-MTが追加でラインナップされました。
スポーツカーのような軽快で節度感のあるシフトフィールをもち軽量かつコンパクトなこのMTは、同社の誇る名スポーツカー、ロードスターのように小気味よく意のままに操れる操作感が味わえます。
軽量なシフトフィールのためショートストロークと軽い操舵力という2つの相反する特性を両立することに特化しており、従来の構造にとらわれることなく機能を一から見直すことで、ユニット単体で最大16%の軽量化に成功。
さらに内部抵抗を大きく低減させ、ユニット単体では現行比1%の車両燃費改善も図られています。ギヤ構成の選定にあたっては、目標達成の可能性が最も高い2速/3速インプットギヤ共用3軸タイプを選定。
さらに各部品の機能分担も見直し、1速用ギヤとリバースギヤを兼用するという新たな構造が採用されています。これによってセカンダリー軸長を現行比20%短縮することができ、1速とリバースギヤ軸の共用化でリバースアイドル専用軸の廃止にも成功。
このような努力によって部品点数が減少し、ギヤトレイン重量は現行比約3kgもの軽量に成功しています。
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マツダ CX-3
マツダのデザインテーマ「魂動 (こどう)-Soul of Motion」を採用したマツダ新世代車種の第5弾として、2015年にデビューしたCX-3。基本テクノロジーにはCX-5と同様のSKYACTIVテクノロジーを採用したコンパクトSUVで、車格的にはCX-5の弟分的な存在です。
CX-3では、発売当初からマニュアルトランスミッションの6速SKYACTIV-MTがラインナップされており、エンジンは発売当初はディーゼルエンジン搭載車のみでしたが、2017年には海外市場で人気の高かったガソリンエンジン搭載車も追加されています。
このときはガソリン車はすべて6速AT (SKYACTIV-DRIVE)のみでしたが、2018年になるとガソリン車でもSKYATIV-MTが選べるようになっています。
軽量化を実現したマツダのSKYACTIV-MTは、ATのSKYACTIV-DRIVEよりも車両重量が軽くなっており、同じグレードを比較した場合だと、XDの6速AT車が1,300kgなのに対して、XDの6速MT車は1,270kgと30kgの軽量化に成功しています。
この軽さとコンパクトなボディに加え、ショートストロークによる軽快なシフトフィールによって、SUVとは思えない快適な走行性能が楽しめるのもCX-3の魅力といえるでしょう。
マツダ CX-30
マツダの次世代モデルとして登場したマツダ3やマツダ2に続き、2019年秋に発売が開始されたCX-30。マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を採用した最新型のクロスオーバーSUVです。
車格としてはCX-3とCX-5の中間に位置する大きさで、ベースとなっているのは小型ハッチバックのマツダ3です。パワートレインにはガソリンエンジンとディーゼルエンジンがあり、マニュアルトランスミッションはガソリンモデルにのみ設定されています。
世界初の燃焼制御技術「火花点火制御圧縮着火(SPCCI)」を採用したSKYACTIV-Xをはじめとする3種類のガソリンエンジンがあり、3種類のエンジンそれぞれに6速MT(SKYACTIV-MT)が用意されています。
なお兄弟車となるマツダ3には、ベースグレードの15SおよびツーリングにのみMTが設定されています。
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スズキ ジムニー/ジムニーシエラ
2018年に待望のフルモデルチェンジが話題を集めたスズキ ジムニー。発売されるとその年のグッドデザイン賞金賞を獲得し、その後も2019ワールドアーバンカーオブザイヤーにも輝くなど、現在も大人気となっている軽規格のSUVです。
軽自動車ながら本格的なSUVらしいつくりで、ラダーフレームにはクロスメンバーで剛性を補強し、ラダーフレームと車体の間には緩衝材となるマウントゴムをセッティング、また高級SUVではおなじみのヒルディセントコントロール(下り坂自動ブレーキ制御機能)を標準装備するなど、SUVとして完成度の高さを誇っています。
トランスミッションは5速MTと4速ATが用意されており、すべてのグレードでMTを選ぶことが可能。5速MTはダイレクト感あふれる軽快なシフトフィールによってスポーティな走りができるほか、振動や抵抗が少なく乗り心地も快適です。
フロアのセンタートンネルから伸びるMTセレクターは、蛇腹式のシフトブーツによってクラシカルさを演出。操作する喜びが味わえます。
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トヨタ C-HR
トヨタが世界戦略車として2016年に販売を開始したC-HR。プリウスのようなハイブリッド機構を備え、86のような運動性能を持ち、RAV4のようなユーテリティを持つクロスオーバーSUVとして発売以来大人気となっているモデルです。
コンセプトは「レスポンス・リニアリティ・コンシステンシー」を突き詰めた「我が意の走り」で、ニュルブルクリンクで鍛えられたSUVらしからぬ走りを見せてくれます。
パワートレインは1.2L直4ガソリンエンジンと1.8L直4ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッドの2種類で、駆動方式はFFおよび4WDが設定されています。発売当初はCVT (スーパーCVT-i)のみの設定でしたが、2019年のマイナーチェンジにともない、2WDモデルには6速MTが新たに設定されています。
このMTはドライバーのクラッチやシフト操作に合わせて適切なエンジン回転数になるように制御することで、変速・発進操作をアシストするインテリジェントマニュアルトランスミッション (i-MT)で、S-TとG-Tの2WDに設定されるほか、GAZOOレーシングのレース活動をフィードバックした特別モデルのS-T GRスポーツにも設定。
このS-T GRスポーツはMT専用モデルとなっており、CVT自体の設定がありません。SUVでありながらレーシーな乗り心地と高い剛性感、迫力のある足もとを備えたスポーツSUVに仕上がっています。
軽量化とコンパクトさにこだわったマツダのSKYACTIV-MT、本格オフローダーとしての機能を持つ名車のジムニー、走りに特化したSUVであるC-HRと、それぞれMTにこだわりをもつ人気モデルを紹介しました。
いずれのモデルもその根底にあるのは、クルマを操作する楽しさ(ファントゥドライブ)であり、これを追い求めるユーザーがいる限り、MTモデルが消滅することはないでしょう。