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車中泊する前に知っておきたい5つの注意点
最近、人気が高まっている車中泊。これから始めてみたいという方もいるのではないでしょうか。しかし、車中泊は注意しないと、体調を崩したり、危険な目に遭遇してしまうこともあります。そこで、今回は車中泊する前に知っておきたい注意点を5つ紹介します。
更新日2019/02/20その1 凸凹の寝床で眠ると体が痛くなる
まず気を付けるのは、フルフラットと謳いながら一部の車種では、実際にシートを倒してみると、かなり凸凹が残ることです。
これは、クルマのシートが乗車姿勢を前提に設計されているので、避けられないことなのですが、車中泊ではマイナス。凸凹のある床で寝る(横になる)と、身体が安定せず疲れを十分に取ることができません。
フルフラットにして横になったとき、凹凸が大方無くなっていれば問題ありませんが、もしそうでなければシュラフやエアマットなどを使って、なるべく寝床がフラットになるようにしましょう。
また後部座席と前席の隙間や、座面と背もたれの間に伸縮性の高いクッションを挟み込んで、フラットに近づけるという方法もあります。
しかし、車中泊で快眠を求めるなら、フルフラットモードの上に板を敷いてマットを置いたり、シートアレンジによって拡大させたラゲッジにマットを敷いたりする方法がよりベターです。
これからクルマを買って、車中泊を楽しみたいと考えている方は、フロアがフラットになる車種を優先的に選ぶとよいでしょう。
その2 エンジンのかけっぱなしはNG
快適な睡眠を取るため、エンジンをかけっぱなしにして、エアコンを効かせた車内で眠りたい気持ちはわからなくもありません。しかし、エンジンをかけっぱなしで寝ていると、一酸化炭素中毒の危険性が高まります。
とくに冬場は、降ってきた雪にマフラーが埋まると、とても危険です。死亡事故につながる可能性も高いので注意しましょう。
また近隣への騒音にもなるので、車中泊では冷暖房を使わずに、毛布などで温度調節を行うことがマナーです。
その3 車中泊する場所を考える
車中泊では、場所選びも大切です。24時間利用できる駐車場やトイレなどが併設され、ドライブ中の休憩場所としても利用者の多い道の駅ですが、駐車場での車中泊を禁止しているところは少なくありません。
車中泊の可能な公共の駐車場でも、一般のクルマの駐車の邪魔になりやすい場所などは避けましょう。RVパークなど車中泊が許可されている施設には、車中泊に便利な設備も整えられていることが多いので、快適な車中泊が可能です。
また、人気のないところでの車中泊は、安全・防犯上の理由からあまりおすすめできません。
その4 防犯対策をしっかりする。
防犯対策も、必要です。車外から見えるところに貴重品などを置かないことはもちろんのこと、サンシェードなどを利用してプライバシーを守るほか、施錠を行ない外からはドアやハッチゲートが開かないようにしましょう。
その5 フロアがフラットになる車種を選ぶ
上述したように、車中泊をするなら、できればフロアがフラットになる車種を選びましょう。以下は、フロアをフラットにできる車種です。
ホンダ フリードスパイクのラゲッジには、反転フロアボードが用意されており、これをたたんだリアシートの背面の高さに合わせれば、最大2,015mmの奥行きを持つフラットな空間が現れます。
また新車では、フリード+もフロアをフラットにすることができます。おやすみモードというシートアレンジで、荷室用ユーティリティボードと組み合わせれば、荷室と2列目シートをあわせた大きなフラットスペースが確保できます。
軽自動車のホンダ N-BOX+ はすでに販売終了となったモデルですが、全席を倒すことで現れるベッドモードは、マルチボードとクッションを駆使することで、軽自動車ながら、身長190cmの方でも横になってくつろぐことができるスペースとなります。
日産 NV200 バネット(バン)は、車内にフラットな床がありますので、そこで寝ることが可能です。荷室幅1,500mmと広々としていて、荷室高も1,320mmとゆとりがあり、セカンドシートをたたんだ荷室のフロア長は1,830mmもあるので、車中泊も快適に過ごすことができます。
スズキ エブリイは、軽キャブバンNo.1の荷室サイズを持っています。フロアはフラットで寝心地が良く、コストパフォーマンスも高いものがあります。
番外編 エコノミークラス症候群に気をつける
短時間の休憩や、荷物の関係でシートアレンジが使えない場合、座席に座ったまま寝ることがあるかもしれません。そんなときに気をつけたいのが、エコノミークラス症候群です。
エコノミークラス症候群とは、長時間座っていることで下肢が圧迫され、血流が悪くなると静脈に血栓ができ、それが肺動脈に詰まるものです。突然死の原因になることもある怖い病気です。
車内の座席で寝た場合に、同様の危険性が生まれます。
対策として、できるだけ身体を横にして寝ること、どうしても座ったまま寝なければならないときには、心臓より高い位置に足を置くなど対策をしましょう。
自然のなかで眠ることができる車中泊は、友人・恋人・家族と思い出づくりにもなりますし、旅費の節約にもつながります。快適性・安全・防犯などに気を付けて、車中泊を楽しみましょう。