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スポーツカー顔負けのSUV7選
広い室内空間と使い勝手の良いラゲッジスペース、高いオフロード性能などが魅力のクロスオーバーSUVですが、近年はプレミアムブランドを中心に高性能をうたうモデルが増えています。人気のカテゴリーなだけにメーカー間の競争も激化しており、もはやピュアスポーツカー(?)と呼んでも差し支えないほどの、高いパフォーマンスを備えたSUVを紹介しましょう。 公開日:2020年6月
更新日2021/02/15ポルシェのスポーツマインドをSUVに具現化した、カイエンターボ
いまやピュアスポーツカーメーカーであるポルシェの屋台骨を支えているのは、カイエンとマカンという2台のSUVモデルです。
2000年代はじめ、経営危機に陥っていたポルシェを救ったのは、2002年に登場したカエインでした。ポルシェ 911のようなスポーティなエクステリア(外装)に、オンロードでの優れた走行性能と十分なオフロード性能、さらにSUVならではの実用性を持ち合わせたカイエンは、発売されるや瞬く間に人気となりました。
また、カイエンのコンパクト版といった趣のマカンは2010年に投入され、ポルシェが2011年から2019年まで毎年販売記録を伸ばすことを助けました。
現在は、2018年登場の3代目カイエンが販売されており、カイエン、カイエンS、カイエン ターボと出力の異なる3つのタイプが用意され、このうち最もホットなモデルであるカイエン ターボには4.0L V8ツインターボエンジンが搭載されています。最高出力は404kW(550PS)、最大トルクは770Nm(78.5kgm)、0-100km/h加速は4.1秒(スポーツクロノパッケージ仕様の場合は3.9秒)、最高速度は286km/hです。
さらに、このエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッドモデル、カイエン ターボS Eハイブリッドは、カイエンのラインアップ中最もパワーのあるユニットを搭載しています。システム最高出力は500kW(680PS)、最大トルクは900Nm(91.8kgm)。スポーツクロノパッケージ仕様を装着した場合の0-100km/加速は3.8秒、最高速度は295km/hと、911 カレラSに迫るパフォーマンスを見せるスペックとなっています。
ポルシェ カイエンの最強モデル、ターボSEハイブリッドのポテンシャルってどんなもの?
イタリアの官能的なエンジンをSUVで堪能できる、レヴァンテ トロフェオ
レヴァンテは、高級スポーツカーの製造・販売で長い歴史を持つイタリアの自動車メーカー、マセラティ初のSUVとして2016年に登場したモデルです。
エクステリアは同社のスポーツカー、ギブリに似たイメージですが、大型グリルやフェンダーのボリューム感、筋肉質で流麗なフォルムなど、GTカーとSUVのスタイルを見事に融合させています。
2018年に追加されたレヴァンテのハイエンドモデル、トロフェオには、フェラーリと共同開発した3.8L V8ツインターボエンジンが搭載されています。最高出力は434kW(590PS)/6,250rpm、最大トルクは734Nm(74.8kgm)/2,250rpm、0-100km/h加速は3.9秒、最高速度は304km/hとなります。
また、マセラティの最新車両統合制御システムであるIVCを搭載。車両の動きを事前に予測し、不安定な挙動を制御します。さらに、他のグレードに搭載されているドライビングモードに加え、ローンチ・コントロールを備えたCorsa(コルサ)モードも追加されています。
オフロードも走れる正真正銘のスーパーカー!?ランボルギーニ ウルス
イタリアのスーパーカー、ランボルギーニが世界初のスーパーSUVとして2018年にリリースしたのがウルスです。
Y字や六角形などの幾何学模様をモチーフにしたアクセントを随所に配した男性的なエクステリアは、他のSUVとは異なる個性をはっきりと打ち出した、ランボルギーニらしいデザインです。
搭載されるエンジンは4.0L V8ツインターボで、最高出力は478kW(650PS)/6,000rpm、最大トルクは850Nm(86.7kgm)/2,250〜4,500rpm、0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は305km/hに達します。
まさにレーシングスペックのウルスですが、エアサスペンションの搭載により最低地上高は158mmから248mmまで調整することが可能で、アクティブ・トルク・ベクタリングを備えた4WDシステムにより、オフロードでの高い走破性とオンロードでのスポーツ走行を両立させています。
知性と情熱を融合させる、伝統の美学。BMW X6 M
X6は、X5と基本コンポーネンツを共有しながら、クーペスタイルの流麗なデザインとしたスポーティなスタイルが特徴のSUV(BMWではSAVと呼ぶ)です。
X6 Mは、BMWのスポーツマシンを手がけるBMW M社が、サーキット走行を想定して開発したハイ・パフォーマンス・モデルで、2020年3月に発表されました。
搭載されるエンジンは4.4L V8ツインターボで、最高出力は460kW(625PS)/6,000〜6,700rpm、最大トルクは750Nm(76.5kgm)/1,800〜6,000rpm。0-100km/h加速は3.8秒を達成しています。
四輪駆動システムはM xDrive、そしてアクティブMディファレンシャルを搭載しており、前後にトルクを振り分けると同時にリア・ホイール間のトルクも最適化。安定した路面でのスポーツ走行を実現するとともに、荒れた路面でのトラクション確保や走行安定性を向上させています。
BMW M社が販売するBMW X5M、X6Mの通常モデルとの違いとは?
SUVの元祖アメリカが出した最適解。グランドチェロキー トラックホーク
クライスラーは、ジープ史上最速のモデル、グランドチェロキー トラックホークを2018年に発表しました。外観こそジープのフラッグシップモデルであるグランドチェロキーのラグジュアリーな雰囲気ではありますが、そのフロント部分にはとてつもないパワーのエンジンが収まっています。
搭載される6.2L V8 HEMIスーパーチャージャーの最高出力は527kW(707PS)/6,000rpm、最大トルクは875Nm(89.2kgm)/4,800rpmとなります。車両重量はおよそ2.5トンにもなりますが、0-96km/h加速は3.5秒、最高時速は約290km/hとスーパーカー並みの速さです。
ブレンボ社製のブレーキキャリパーや大径ディスクブレーキ、ビルシュタイン製のアクディブダンピングサスペンションなど、そのままサーキット走行に対応できる装備が搭載されています。
【SUVだからこその絶景】ジープ グランドチェロキーは、ライフスタイルを豊かにするクルマ
パフォーマンスを重視した最強のベイテイガ、ベントレー ベンテイガ スピード
ベンテイガは、イギリスの高級自動車メーカーであるベントレーが2016年から展開しているSUVモデルです。エクステリアはコンチネンタルGTやフライングスパーと同じ丸目4灯のフロントマスクを採用。SUVでありながらベントレーの遺伝子を色濃く受け継ぐモデルとして、プレミアムSUVとしての確固たる地位を築き上げました。
パワートレインは発売当初は6.0Lという排気量を持つW12ツインターボエンジンのみでしたが、2019年には、ベンテイガ史上最強を謳うハイパフォーマンスモデルのベンテイガ スピードが登場します。「スピード」という名称を冠するのは、ベントレーを代表する2シータースポーツのコンチネンタルGTスピード以来となりますが、その名に相応しいスペックを持ち合わせています。
パワートレーンはノーマルと同じく6.0L W12ツインターボエンジンを搭載しつつも性能を大幅にアップ。ノーマル比で+27PSとなる最高出力437kW(635PS)を発生し、最高速度も301km/hから306km/hへと向上。さらに0-100km加速も4.1秒から3.9秒へと短縮されています(最大トルクはノーマルと同様)。シチュエーションに合わせて選べるドライブモードは全8種類が用意され、その中のひとつであるスポーツモードではスポーツ走行に最適化した足まわりのセッティングが選べるようになっています。
パワーアップされたのはパワートレインだけでなく、内外装もスピードに相応しい特別仕様が施されています。エクステリアにはダークティントヘッドライトやボディ同色のサイドスカート、専用テールスポイラーなどを装着し、インテリアにはベントレー初のアルカンターラ素材を採用。シートクッションなども専用装備となり、speedのロゴが入ったバッジも随所にあしらわれています。
ベントレー ベンティガ スピードのエンジンスペックや先進技術を紹介
走行性能に特化したモデルXのスポーツモデル、テスラ モデルX パフォーマンス
アメリカ・シリコンバレーに拠点を構えるEV自動車メーカーのテスラが、2015年から展開しているSUVがモデルXです。2012年のジュネーブモーターショーでワールドプレミアを行ない、2015年秋からデリバリーをスタート。現在はセダンタイプのモデルSと並び、テスラを代表する主力車種のひとつとなっています。
モデルXはフロントおよびリヤの2箇所にモーターを搭載した4WDシステムを採用するクロスオーバーSUVで、「ファルコンウイングドア」と名付けられたリヤのガルウイングドアが特徴。乗車定員は5〜7名で、この開閉式のリヤドアによって3列シートへの乗降性が高められています(3列シートはオプション)。
このモデルXには、航続距離に特化した「ロングレンジ」と走行性能に特化した「パフォーマンス」という2グレードが用意されています。このうちのパフォーマンスというモデルは、2つのモーターによる最高出力が580kW(789PS)、最大トルク1,140Nm(116.2kgm)という驚異的な性能を誇り、2,572kgという巨体を持ちながらも最高速度250km/h、0-100km/h加速2.8秒という優れた走行性能を発揮します。
またモデルXはSUVモデルのため全高が1,684mmと高めですが、重量物であるバッテリーをフロア下部に搭載しているため重心が低く、SUVでありながらも優れたスポーツ走行を可能としています。
最速かつ史上最高の安全性能を目指して開発された、テスラ モデルX
高級プレミアムSUV市場のスペック競争は熾烈になっています。SUVとはいえ、その性能はピュアスポーツカーにも負けないほど進化しており、利便性やオフロードでの走破性も両立させています。このカテゴリーで今後どんなモデルが登場し、その性能に驚かされるのか、楽しみですね。